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TTTTさんのレビュー一覧

投稿者:TTTT

7 件中 1 件~ 7 件を表示

電子書籍

結論は出ないが読む価値あり

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

物理学者と哲学者の対談本です。
対談の議題に上がっているような哲学的な問いは大抵の人にとって考えたこともない問題であり、それに対して物理学者が疑問をぶつけるという形式ゆえに、読者のなかには「哲学者はなんて意味不明な、役に立たない仕事をしているのだろう」という感想を持つ方もいるかもしれません。
しかし、本書ではあえて両者の食い違いが大きい論点を集中的に取り上げていて、これらが科学哲学のなかで特に主要な研究テーマというわけでもないので、本書で初めて科学哲学という分野を知った人は誤解してしまう内容だと思います。
科学哲学そのものについて、より幅広く知識を得るには、伊勢田『疑似科学と科学の哲学』や戸田山『科学哲学の冒険』が読みやすいでしょう。

なお、両者の議論はほとんど平行線のまま終わります。
本書のような対談で、予定調和的に両者が何か1つの結論に到達しても面白くないでしょうし、どのような議論が存在するのかということ自体が多くの読者にとって目新しい情報なので、何が論点なのかを詳しく紹介してくれる本書には大きな価値があると思います。

両者のどちらが正しくてどちらが間違っているということは全くないのですが、1つだけ言わせてもらうと、須藤さん(物理学者)が科学哲学の分野としての意義を「自分にとっての価値」で判断しようとしている点には疑問を覚えました。
須藤さんは科学哲学に対して「何の役に立つのか」と問い、また科学哲学の議論が「科学者から見て納得できない」という点にこだわり続けます。それに対して伊勢田さん(哲学者)は、哲学者は科学者のために科学哲学をやっているわけではないと答えるのですが、須藤さんは納得していないようです。
ところが話が物理学のことになると、須藤さんは「物理学は何の役に立たなくてもそれ自体に価値がある」、「物理法則が正しいと信じる根拠は自分の美的感覚」と簡単に言い切ります。それを言い切ってOKと思うのならば、なぜ哲学に対してはそんなに説明を求めたがるのかという疑問が残りました。

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電子書籍

電子書籍メタ倫理学入門

2020/10/25 23:13

タイトルに偽りなし

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

専門書の「XX入門」は実際には入門レベルとは言えないものもあるが(たとえば戸田山和久『哲学入門』)、本書はタイトル通り入門書と呼んでよいだろう。
「倫理学という学問が存在するのは知っているが、メタ倫理学という言葉は聞いたことがない」という程度の知識量の人にちょうどよい内容だと思う。

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電子書籍

電子書籍哲学入門

2020/07/15 00:19

入門ではない

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

文字通りの「入門」を期待して読んだら裏切られるので要注意。
また、「哲学」と呼ばれる学問分野の全体をカバーしているわけでもないので、「なんとなく哲学の本を読んでみたいけど、最初にどれを読めばいいだろう」という人にはおすすめしない。
以上の点さえ覚悟しておけば、とても読み応えがあり、知的好奇心を満たしてくれることは間違いない。

哲学といえば、高校の倫理や現代社会の授業でカントとかルソーといった人名がたくさん出てきて、意味も分からず単語を暗記するだけというイメージを植え付けられてしまった人もいるかもしれない。
そういう人にこの本を読んでみてほしい。哲学を生業としている人々が実際にやっていることの一端を垣間見ることで、哲学のイメージが変わることだろう。

次に、哲学に対して「正解のない問題をああでもない、こうでもないと言い続けているだけの役に立たない学問」というイメージを持っている人。そういう人にとっては、うーん、、この本を読んでもそのイメージに変化はないかも。

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電子書籍

なぜ「感じる」のだろう

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

痛みを感じるときには脳の○○の部位が活動している、ということを特定しても、なぜ痛みが感じられるのかを説明したことにならないのでは?という疑問を共有できる人には非常に面白く読める本である。
逆に、上の説明で十分に納得できる人にとっては、何のためにこれだけの文字数を費やして議論しているのかが理解できないと思うので、本書はおすすめしない。

なお、著者自身も言っているように本書は哲学の専門書なので、基礎知識ゼロで読むと全く話についていけない可能性がある。そのような人には、戸田山和久『恐怖の哲学』がお勧め(この中で本書も引用されている)。

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紙の本

前から順番に読む必要はない

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書は大きく分けて2つの内容から構成される。
前半は社会心理学の教科書的な内容で、偏見や差別が生まれるメカニズムを、人間が持つ認知の仕組みという観点から解説する。
後半は人種や性別といった、現実に偏見や差別の問題が生じているトピックを1章ずつ取り上げ、どのような偏見・差別が存在するのか、それが起きている原因は何かということを具体的に議論する。

大学で心理学を学んだという人でなければ、前半から順に読むのは退屈かもしれない。
しかし、本書は1章から順に読む必要はない(もしかしたら編者は意図があってこの順番にしているのかもしれないが...)。
偏見や差別といったキーワードに興味を持って本書を手に取ったのであれば、まずは目次を眺め、自分が興味を持った章から読むと挫折しないだろう。
そして、後半を読んで偏見・差別の問題について具体的なイメージを掴んだ後ならば、前半の理論的な話も理解しやすいはずである。

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電子書籍

タイトルで敬遠してしまった人も読んでみてほしい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

文学賞の受賞後に改題されたことで話題になった作品です。ラノベのような軽薄なタイトルに否定的な意見も多く見られました。
実は自分もこの改題はあまり良く思っていなかったのですが、読み終わってみると、意外にもこのタイトルも良くできてきると感じました。
改題の理由には、多くの読者の興味を引いてたくさん売れるようにという商業的な思惑もあったとは思いますが、決して作品の内容を無視して「売れればいい」というスタンスで決めたのではないと思います。

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電子書籍

電子書籍無職強制収容所 : 6

2023/02/21 09:38

序盤は期待したが…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

全巻を通しての感想です。
1巻を無料で読んで、おもしろそうだったので続きを読みました。しかし最終巻は無理やり終わらせたという感じで残念。
また、中盤~終盤のドンパチやっている部分では、登場人物がそれぞれどういう立場なのか把握できず、ストーリーが頭に入ってきません。きちんと読めば書いてあるのでしょうけど、この作品はそういうじっくり読む系ではないと思うので、それは読者の理解力に期待しすぎと思います(自分の理解力の低さを棚に上げて申し訳ないですが)

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