再び本の虜にさんのレビュー一覧
投稿者:再び本の虜に

きのうのオレンジ
2024/01/25 09:32
温かい涙が・・・
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あらすじをサラリと目にしただけで読み始めた1冊でしたが。物語に静かに引き込まれていきました。とても辛いお話なんですが出てくる人たちが優しい、あったかい、悪人がほぼ出てこない。人物描写が細やかなので想像が膨らんでいきます。だんだんと佳境に入っていくと、あり得ないような辛い厳しい展開なんですが主人公の青年はあくまでも冷静で優しいのです。結末は想像できてしまうのに、治るよね?治って!!と祈りたかったです。主人公の実家が岡山となってて私が今住んでるところなので親しく感じました。地元民ではなく「晴れの国おかやま」に移住したニワカですが。方言を読んでて、ああそうなんだ、こういう言い方するのね、と。もう一つの類似点が双子の設定。本当に二つも共通した小説は初めてで思い入れのある作品となりました。藤岡陽子氏の他の作品も読もうと思いました。
2024/10/07 21:54
勉強をするということとは
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新聞で知ったのか忘れてしまいましたが宮家の方の留学記。興味を惹かれて読んでみたところ彬子女王のお人柄が何とも魅力的。それに加えて本当によく勉強される様子は、これが学問を究めるということだなぁと感銘を受けました。我が身を振り返り恥ずかしく思いました。すっかり彬子女王のファンになり本屋で見かけた『京都ものがたりの道』を買うつもりです。

世界の家の窓から 77カ国201人の人生ストーリー VIEW FROM MY WINDOW日本版
2024/06/24 22:11
写真に込める想いを読む
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こういう企画ものは初めてでした。人物が出てこないのに何かしら存在してると思わせてしまう。観光地の絵葉書みたいなのや、大自然の真っただ中にいるようなの、高層ホテルから映したの。いろいろあり、どれ一つとして同じ角度から撮っていないのがよかったです。

ピットフォール
2024/06/24 21:57
意外な結末
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外国が舞台という設定に何となく身構えながら読み始めましたが、普通にスラスラと読めました。登場人物の名前もすんなりと頭に入っていく感じでした。後半になって段々と犯人は誰なんだろうかと。やはり前半に出てきた人物の中にいるよね?と思うのですがわからない。ラスト近く真犯人ともう一人の犯人がわかっていくのだけれど、なんともやりきれない真実が浮かび上がっていく。守るべきものは何だろう。被害者と加害者が表裏一体だなんて想像も出来ません。久しぶりに推理小説を読んだという実感と犯人が分かってもスッキリしない私がいました。

元カレごはん埋葬委員会
2024/05/18 19:15
喫茶「雨宿り」へ行きたいです
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定期購読してる週刊『ダイヤモンド誌』にあるブックレビューで気になり購入。読んでこんなに楽しくて面白くてホンワカして切なくてウルウルしてカッカした本はありません。文が軽妙洒脱で洗練されてて生き生きしててじんわりして最高でした。喫茶「雨宿り」に行ってみたいと本気で思いますね。イケメン店長さん、黒田さん、そして桃子さん魅力的な方ばかり。いつの日かパート2が出るのを期待しています。

人生賭博
2024/04/12 13:52
ロンとヒナの恋の行方に期待が膨らむ・・・
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お気に入りシリーズの第4弾。今回はマツの人生に迫る物語が要ですが、サラリと差別・格差などが散りばめられていて読ませます。ギフテッド少年が思いがけない展開でロンの友達?に加わったり弁護士さんが助言してくれたりヒナのキャンバス生活に暗雲が立ち込めてきて危うくなったりハラハラしながら読みました。しかしながら悪人の論理というか身勝手な思い込みには腹立たしいけれど、その元は貧困に起因するという不条理は如何ともしがたいです。物語が手を変え品を変え進められていくのだけれど見事に一つにまとまっていくところが本当に良いですね。ヒナの絶体絶命のピンチにはやはりロンが壁になってくれるのが最高にしびれます。ラストのロンの気持ちというか心が期待が膨らんで次回が物凄く楽しみです。ロンちゃん、頑張って!!!

野心
2024/04/05 15:47
このシリーズ本当に癖になりますね!!!
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お気に入りシリーズなので集中して読みました。今回も本当に面白かったです。何と言ってもストーリーが生き生きと迫ってくる迫力がありますし5人のメンバー全員が個性的過ぎて。今回の主人公、朝比奈由宇さん以外のメンバーも登場時間?は短いけどそれぞれ活躍されるしドラマを見てるように頭の中で動き回ってくれます。次回作の主人公は綿谷さんでしょうね。ラスボスは結城氏でしょう。今から楽しみで仕方ないです。

夢の終幕
2024/03/19 21:15
SCUのファンになってしまいました
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SCUの個性的な面々に魅せられてしまいシリーズ2を読みました。期待に違わずとても面白かったです。今回は最上さんが主人公でしたが勿論他のメンバーも登場。堂場瞬一氏の作品の魅力は物語の筋運びがしっかりしているところ。それに加えて心理描写や生活感というか現実的な側面もバッチリあり、再現しながら読み進めることが出来ます。タイトルの夢の終章に相応しくラストの喫茶店の場面で結城キャップと最上さんとの会話が本当に意外で、こんなことあるの?って最上さんと同じ感想をもってワクワク、ドキドキしながら読みました。

春、戻る
2024/03/03 10:09
何とも不思議な関係?
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読み始めの頃は、あまりにも不可解な展開に、それはないだろうと少々イライラしながらも読んでいったら、何とも言えない穏やかな不思議な物語が書かれていたのでした。しかも岡山が舞台に選ばれていて、岡山市民になって18年余りの私にはこそばゆいような気持ちでした。ヒロインが心の中に閉ざしてしまった扉を「男の子」がだんだんと開けていくところがいいですね。また山田さんという婚約者の方が朴訥だけれど懐の広い男性であるところも気に入りました。ラストの披露宴代わりの会食の場面は、もう私の頭の中ではその光景が映画のように浮かび上がっていました。読んでよかったです。

プラチナデータ
2024/01/10 19:22
現実なのではと思ってしまいそう・・・
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読了しましたが、後半ラストに向けての展開はあまりにも衝撃が大きすぎて息をつめて読みました。こんなことがあっていいものかしらと。また浅間刑事と神楽が消されてしまうのではと。いや普通の小説では有り得ないことが起きるのかもしれない?など本当にドキドキしました。東野氏の作品はいろいろなジャンルがあって想像を超えますね。最後に浅間刑事は刑事に戻り、神楽は人間らしい生活を送っていくらしいというエンディングでやっと救われたような気がしました。非常に怖い小説でした。というのはこれが現在の日本の姿だと言われても、嘘だ!と言えないような状況に近いのではないかという気持ちがしたからです。とにかく凄い作品でした。

元彼の遺言状
2023/12/08 09:41
ヒロインが面白過ぎる
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題名に惹かれて選んだ一冊ですが、ユニークな発想でとても楽しく読めました。ミステリー物で楽しいなんて考えたことなかったけれど、こういうのもアリなんですね。綾瀬はるかさんがヒロインを演じられたのでしょうか。私は新情報に疎いので知りませんでしたがピッタリだと思います。

100万回生きたねこ
2023/11/28 09:14
本当に素敵な物語
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以前、点訳ボランティアをしていた時に出会った本。とても感銘したので自分用に買いました。ずっと大事にしていたけど紛失してしまいました。特に好きだったのがネコが王様のネコだった時。何回も何回も音読した懐かしい思い出の一冊です。

アニーとおばあちゃん
2023/11/27 20:59
自分の記憶力に感激
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今日いつも行く丸善書店からのメールでブックサンタを知りました。素晴らしい企画で私も参加したいと思い絵本を探しました。『百万回生きたネコ』『スーホの白い馬』はすぐに思い出せましたが、いかんせん少女とおばあちゃんのインディアン絵本のタイトルが記憶してなくて、もうアチコチあぁでもないこうでもないと半日以上検索し続けてあきらめたところで突然ナバホという文字が浮かび本当に奇跡みたいに無事『アニーとおばあちゃん』に再会できました。嬉しかったです。でも1993年12月出版で在庫がなさそうでがっかり。しかしあきらめなくてよかったです。この本は好きだったので引っ越ししても大事に取っておいたのに残念ながら無くしてしまいました。とても思い入れのある一冊です。

凪の海
2023/11/22 21:21
ロンさんに会いに中華街に行きたい!
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私にとってはお馴染みになってる中華街のメンバー。ロン・ヒナ・マツ・欽ちゃん・凪。読み始めると頭の中で映像が動き出します。それくらいこのメンバーが好きです。シリーズとして定着しているのが嬉しいですね。