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高橋慎吾さんのレビュー一覧

投稿者:高橋慎吾

12 件中 1 件~ 12 件を表示

ボサノバリズムで脳が喜ぶ英語学習♪

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高校を卒業して10数年。すっかりさびれきった英語力。まわりはTOEICを受けるだの、グループレッスンに通ってるだのと騒いでいる。小心なぼくはその雰囲気に押されるかたちで、最近何となく英語が話したいなーと思っていた。でも、高額な英会話教室やNHKの教材を使った無味乾燥なレッスンは面倒だし、何と言っても実生活では外人さんと話さないしー、と勉強するきっかけが特になかった。

個人的な話ばかりで恐縮だが、ボサノバが大好きでよく聞いている。部屋ではほとんどかけっぱなし。そんなとき、たまたまこの本の書評をbk1で目にした。ボサノバとラップのリズムで英語が覚えられるというのではないか! 甘い言葉に誘われて、即、買い物カゴへ入れて購入♪

今までの英会話教材だと、何度も同じフレーズを反復しなきゃいけなかったりして、なまけものの自分には苦痛だった。この教材も基本は同じフレーズの繰り返しだが、リズムに乗って口ずさむ感じで、妙に心地よい。CDを聞いていると「脳が喜ぶ方法であれば楽しく言葉づくりが可能になる」という著者の理論があながち嘘じゃないなーと実感できる。きちんとした大学の教授さんに向って失礼ですね、すみません。

「なぜ日本人が英語が苦手なのか」脳科学を丁寧に分析して、これほど丹念な教材を作り上げるには、色々な苦労があったんだろうな、と思う。1600円でCDが2枚ついてくるし、とてもおトクな感じ。おすすめです。

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紙の本ダメノンタン空を飛ぶ

2002/06/01 09:46

ノンタンの生みの親は、パワフルな人でした

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絵本やテレビアニメでおなじみのノンタン生みの親、キヨノサチコさんのエッセイ集。47歳、ふたりの子持ちのおかあさんが「空を飛びたい!」と思い立って一念発起、パイロットのライセンスを取るまでをユーモア交えて書いている。

病弱で引っ込み思案だったキヨノさんが楽天家でアメリカ人のご主人に出会い、次第に変わっていくところが特におもしろい。英語はジェスチャーで通じるとばかりに体当たりで教官とのコミュニケーションはばっちり。同じ教習所にトム・クルーズが通っているということで、目を輝かせる。

裏表紙に著者の顔写真がのっている。ご本人も書かれているとおり、たしかにおばさんと言えばおばさんだけど、まさにノンタンのようにステキな笑顔なのだ。「やりたい事は、一生懸命やってください!」そんな熱いメッセージがページ全体にあふれていて、読むと元気が湧いてくる1冊だ。

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わからんちんのコチコチの大人より

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 流奈くんは脳障害児。しゃべることも動くこともままならない。その流奈くんが「ドーマン法」というリハビリ手段によって驚異的な回復を見せ、文字盤を一文字一文字指差して綴ったのがこの本だ。

 本を書いた時点で8歳だったというが、正直言ってその大人びた文章を本人がほんとうに書いたのかどうか、にわかに信じられなかった。読みすすむうち、そういう自分の疑い深いところがいやになるくらい、純粋な言葉の数々にまいってしまった。「わからんちんのコチコチ大人へ」というふうに本の副題がついているが、まさに自分はコチコチ大人そのものだと気付かされる。

 この本はとても魅力があるのだが、自分には十分にその魅力が伝えることができない。実際、手にとって読んでみてください。きっと日常のなかで忘れてしまった大切なことを思い出すことができるはず。

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紙の本いじめ14歳のMessage

2002/04/09 08:56

やりきれない思いになる、これがいじめの現実

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 いじめの実体験を元に書かれた少女小説。小説と呼ぶには文章があまりにもいまどきの中学生らしくしゃべり口調だが、それを差し引いても、気持ちが伝わってくる話の呼吸をつかんでいる。人に伝えたいという気持ちが先にあるからだろう。ページをめくるたびに胸が痛み、やりきれない思いになる。いじめられていた友だちをかばったため、今度は自分がいじめられてしまう主人公。昨日までのいじめられっ子がいじめっ子に。どうしてそんなひどいことをするの? 文章のなかのいじめてる生徒にそう問いかけてしまう。

 まわりから無視され、ときにはゴミあつかいされる、そんななか自分の価値を見い出すのは難しい。親に心配かけないよう気を使っていじめを打ち明けられず、1人耐えている主人公。唯一の救いは友だちができて、自分の存在が大切だと思えるようになったこと。しかしそのあと、もっとやりきれない事件が起こってしまう。

 「いじめを見て知らんぷりしているひとも、いじめてるのと同じ」というセリフには正直、ショックだった。たしかにそうだ。ぼくも中学のとき友人がいじめられているのを無視してしまったおぼえがある。もしかして今でも、同じようなことをしてしまうかもしれない。

 同じ年頃の子供を持つ親や、学校の教師にはぜひ読んでほしい。普段は文庫で発売されるこのシリーズが、ハードカバーで出ているのはそういう意味もあるのかもしれない。「人は愛し愛されるために生まれてきたんだよ」という物語の最後の一言。そう素直に書ける純粋さに拍手を送りたい。 小説の発売後3年近く経つが、作者は元気なのだろうか…。

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紙の本マンネリズムのすすめ

2002/03/04 00:19

楽しいマンネリ

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 著者はがんばってと言われることがいやだという。楽しみながらプールで泳いでいると監視員から「何メートル泳ぎましたか?」と聞かれ、「いえ、時間で泳いでいるので」と答える。他人と競争しようとしているわけではないという。楽しんでやるにはある種マンネリが必要、無駄なエネルギーを使わない、肩もこらない、気持ちいい。三拍子そろっている。

 ある中学校で走り終わった子供達に教師がいった言葉。「あなたたちは、回りを気にせず、一目散に走ろうとしていた。でも街にはお年寄りや体の不自由なひとが歩いている。自分のゴールだけを目指して走らないように」。

 共生がキーワードといいながら、かたやがんばってと言われる、この矛盾。たぶん時代はもっと過酷な方向に進んでいるのだろう。辞書をひくと、「がんばる」にはふたつの意味が出ている。1.物事をなしとげようと、困難に耐えて努力すること。2.自分の意見を強く押し通す、我を張る。1番目はまあいいなと思うけど、2番目の意味はちょっと……ネ。

 新しいことをしようとすると、妙に肩がはってしまい、必要以上に力が入りすぎる。 日々同じことの繰り返しは、ルーチンワークという言葉でくくられてしまって、極めてつまらないことのように言われる。しかしある意味、物事をすすめる上で必要なのはこういった繰り返しの動作なのだと、この本を読んで納得した。力を抜いて、力まずに。あまり特別な「自分」にこだわり過ぎないことが大事。「平凡」「マンネリ」忌み嫌っていませんか?

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文章の達人になれるかも?

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 インターネットの普及によって文章を書く機会が増えている。会社での報告書、提案書、学校での論文や感想文など、ただでさえ日ごろ書かなければならない文章は多い。でも文章を書くのが苦手というひとは多いのではないだろうか。

 ところで急に話題が変わるが、会社の飲み会などでカラオケに行くと、みずからついてきたのにもかかわらず歌わないひとがいる。「いやあ、自分は下手なんでいいですよ」と答えて、歌わない。しかしこういうひとが一度歌い始めると、意外と歌うのが大好きで、マイクを放さないようになったりする。つまり「歌わない」から「歌えない」というわけだ。文章も同じ理屈で、「書かない」から「書けない」のだと著者はいう。そうは言っても、具体的にどうすればいいのか? 

 それは起承転結によって文章を構成することだという。なんだ起承転結か。と、決してバカにしてはいけない。これが意外とあなどれないものなのだ。つぎの文章を眺めてほしい。本書でたびたび例としてあげられているある小学生が書いた作文だ。

 【起】屋根の上にネコがいました。
 【承】どうやって屋根に登ったのでしょう。
 【転】ある日、とうとうわかりました。
 【結】うらの柿の木から登ったのです。

 【起】関心をひく【承】興味を募らせる【転】もっとも言いたいこと【結】まとめとしてのおさらい。

 意識してこういった構成を整え、骨組みをしっかり形作ることによって、自然と文章が書けるようになっていく。マニュアルというタイトルどおり、投稿文の書き方や作文への応用など、具体例をとおして上達するように書かれている。文章を書く上でのテーマの絞り方や、資料の収集法についての記述にはすこし不満も残るが、それを差し引いても、なかなかおもしろい本だ。誰にでも文章は書ける! 苦手意識の強いかたにはとくにおすすめ。

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紙の本本屋はサイコー!

2002/01/04 00:11

仕事を楽しむ秘訣満載、でもギョーカイ事情が知りたくて読んだ

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 この本は、自分のパーソナリティーを存分に発揮して仕事する秘訣が書かれている。出版業界に興味を持っている人はもちろんのこと、いまの仕事にやりがいを見出せずにいるひとにもおすすめできる。かもしれない、だぶん…ちょっと自信ないけど。

 著者の安藤さんが東京の千駄木に往来堂書店を開いた1996年、この文章を書いている僕は大学卒業後、3年半勤めた中小書店チェーン店を辞めた。本を売ることはそれなりに楽しかったし、職場はいい人ばかりで、陰険な部下いじめなどなかった。
 ではなぜ辞めたかというと、毎日あふれんばかりの新刊の波に体力が続かなくなってしまったのだ。いや正確に書こう。新刊がダンボール10箱単位で届けられ、そのなかから1冊1冊を箱から出して検品し、ジャンルごとに本を振り分け、棚に陳列する。そんな流れに、よろこびが感じられなくなってしまった。書店の店頭はスペースが限られるので、これだけ点数が多いと、店頭に並ばずに返品されるものが大半。とかく、たくさんのジャンルを持つ比較的大きな書店では、担当者の好みで本は並べられることは少ないのだ。当時の年間の出版点数はだいたい40000点だった。

 書店は本を選ばずただ並べ、取次は名前のとおり本を取り次ぐだけ、そして出版社は読者を見ずに自己満足あるいはその場かぎりの企画で本を出す。これはもう構造的な問題だ、と書店を辞めたとき考えていた。ここ数年の出版業界の流れについては「だれが「本」を殺すのか」にくわしい。
 そんな業界のなかにあって、安藤さんは独自な発言と行動を続けている。個人的に一番注目しているのは、本の置き場には「本籍」と「現住所」があるという考え方だ。

 2001年現在、年間約60000点の書籍が出版されている。1日あたりに換算すると約150冊ということになる。これだけの本が、書店にまさに押し寄せてくる。この本もそんななかの1冊だ。普通の場所(文庫コーナー・本籍)に置かれれば、すぐに次の月の文庫に場所を追いやれてしまうだろう。安藤さんご自身が書かれているように「この本はいわゆるギョーカイ本」ではなく、文庫だけど、書店店頭では就職本(現住所)のコーナーに置かれているのが一番マッチしていると思う。
 本の洪水のなかで、1冊の本が埋もれていくのを少しでも阻むことができる仕組みを考えただけでもエライのだろう。実際、書店員をやってみるとさまざまな事情があって、「現住所」で本を並べることがなかなかできないものなのだ。

 安藤さんがなぜカリスマ書店員(死語)と呼ばれたのかこの本を読めば、よく分かる。もちろん同じ業界にいる人のなかには、かっこつけばかりで、と文句をつけたい人も多いはず。結局、文句をつけるような出版業界の人たちは、自分の頭できちんと物事を考え、行動する。そんな当たり前のことが出来なくなっているのだ。
 ただ最近思うのは、大部分の人々は安藤さんが並べているような棚を期待して、本屋に来ていないと思う。だから出版不況なのね、と身も蓋もない結論にたどり着くのだった。

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紙の本アー・ユー・ハッピー?

2001/03/16 00:57

ロックファンでなくてもそれなり共感できる

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 タイトルに惹かれて手にとって見た。いまの日本で、どれだけ自分がハッピーだと言い切れるひとがいるのだろうか?

 ここに、身内であるマネージャーから30億円を用意周到に騙し取られたひとがいる。ロック歌手矢沢永吉。じつは恥ずかしながらファミマのCMぐらいしか知らない。というか興味がなかった。でもこの本を読み、人間矢沢永吉に魅力を感じた。自分がもし30億円の借金があったら、そう思うと身の縮む思いがする。でも彼は持ち前のバイタリティで、自分ですべてをこなし裁判を戦う。

 成功者は羨む声はとかくえげつない。あることないこと、中傷にも似たマスコミの報道にさらされる。しかし彼はそんなことに一顧だにしない。若いころのスタッフの裏切り。妻との離婚。そして再婚。どんなときもめげずに進んでいく姿には勇気を与えられる。彼は幼いとき貧しい境遇のなか、おばあちゃんに育てられたという。そのおばあちゃんは近所の草むしりをしながらわずかな金をかせぎ、ひとり気持ちよく酒を飲んで酔っ払っていた。自分で金をかせぎ、使う。自立していることがすべての快適につながっていく。そんなことを飾り気のないシンプルな文章で教えてくれた。

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仕事イコール生きることか?ふと悩んだとき手にとってみよう

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 正直に読後の感想を言うと、この本によって救われるようなら、救いはいらないのかもしれないと思った。でも読むことによってささやかな勇気を与えてくれる。評価は★3つ。おすすめではないという意味ではなく、日ごろあまり物事を深く考えないたちなので、ちょっと難しかった。でも勝手な解釈をして都合よく読み進めてみた。自分であれこれ思考実験してみよう!

 実際、どのようなひとがこの本を読むのだろう…。著者ははじめに想定する読者をあげている。
 会社が嫌いで、働くことを疑問に思っている。あるいは生きることに目標を見失っている。まわりと同じことをするのが嫌いだといいつつ、そんな自分に自信がない。そんなひとたちへ向けて書いている。いや、向けて書いていると言いながら、著者コメントでも述べられているような境遇を人生の前半で送ってきたことについて、思考を繰り返している。 読者はその過程を読むことによって、自分と同じような考えを持つひとがいるのに気づき、ほっとすることができるかもしれない。

 生活するだけならコンビニでアルバイト1日時給800円×8=6400円 月25日で160000円 税金とか保険が引かれて手取り約14万。苦しいが一人なら何とかやっていけそうだ。たくさん稼げば税金の額も高くなっていく。だめ連のように働くことに意味を見出せないと感じているひとたちの集まりもある。

 結論めいたことを言おう。この本を読んで何か感じたら、まず動く。ほんの少しだけでもいい。そして色々と人生について考えてみればいい。動けばさまざまなひととの出会いや出来事あるはずだ。

働くことについて考えさせてくれる本

● 仕事の思想 なぜ我々は働くのか
●なぜ仕事するの?
●だめ連の「働かないで生きるには?!」
●痛快ビンボー主義! 「中流」が消えた後の生き方

おまけ

●高学歴男性におくる弱腰矯正読本

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新しい生き方探るための道しるべに

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土地真理教の恐怖

 この本によると、土地を買うことは自己啓発セミナーに出席したのと同じだと言います。うーん、どういう意味だ? と首をひねった方もいらっしゃるでしょう。あるセミナー会社がやっていたセミナーは500万円という高額のものだったそうです。なんでバカみたいそんな大金を注ぎ込むんだと誰もが思うでしょう。

 実体はこうです。最初は低額の料金でセミナーを受講、今までの自分とはまったく違う一面が見れたような気がした。よし、もっとセミナーを続けてみよう。そうしているうちにセミナーの価格はどんどん上がっていきます。 しかし値段は上がれど、最初受けたような衝撃はなくなります。人間だれしも、自分の行為を正当化したいという思いが強いため、今まで払った分のお金の元を取ろうと新しい自分を夢見、さらに高額なコースを受講することになってしまいます。これがセミナーのカラクリです。

 持ち家を買ったひとは損したなんて、買った当初ひとことも言えませんよね。頭金なし月々家賃なみのお支払いから、などという甘いささやきが誘われ、ついローンを組んでしまう。しかし年齢を重ねるに従ってローンの額も上がり、子供の教育費が発生、おまけに会社からリストラされ、どうしてこうなったんだ! ってことになる。つまり「支払った代償の大きさが自分の判断力を正当化する」、これが土地取得とセミナーの共通点です。

 政府や一部の業界は土地や住宅が売れることによってうまいようにふところが暖かくなるので、さかんに持ち家を奨励します。「土地真理教」という名の宗教の誕生です。あれだけの大きな事件を起こしながらいまだに教団を抜けだせずにいる「オウム真理教」信者たちと同じように、私たちも持ち家信仰から抜けだせずにいるのかもしれません。バブルの時代あれほど土地に狂奔したというのに…。そういった意味でバブルの裏側を描いた「地上げ屋」をあわせて読むと、土地開発の裏側でどれほど多額の金が動いているかが、わかってよいかもしれません。

 持ち家を持つことには大きなリスクが伴う。なにしろ一生にいちどの大きな買い物っていうくらいですから。まわりの無責任なひと、住宅会社の営業マンや銀行員が言うことなんて、信用していてはいけません。その判断材料にこの本は役に立つと思います、読んで勉強しましょう。

 テレビや新聞では、日本は少子高齢化社会になると言っています。ということは、ただでさえ一人っ子が多いのですから、一人っ子同士が結婚することになれば、必然的にどちらかの両親の家は必要なくなるはずです。すると必然的に住宅は供給過剰になるのではないでしょうか? これはまったくの思い付きです、なにしろ経済のことなんてさっぱりわからないので。 あなたは持ち家派、それとも……。もちろん人の価値基準はさまざまなので、どちらが良いとは断定できないですけどね。土地だけではなく、保険や年金の問題についても分かりやすく書かれています。おすすめです。

●関連ホームページ 「海外投資を楽しむ会」

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ワクワクするお店づくり

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 とかく金太郎飴などと揶揄されることが多い書店のなかにあって、一風変わった品揃えをしているのが本書で取り上げられているヴィレッジヴァンカードだ。名前からして変わっている同店の、立ち上げから第一号店の開店、そして多店鋪化への紆余曲折が綴られている。ちなみに菊地君とは同社社長の菊池敬一氏のこと。

 ベストセラーは扱わない。ジャズやブルースのCD、アウトドアグッズの販売。倉庫を改造したロフト風の店構えなど。ホームページをごらんいただければ、どのようなお店なのかその一端は垣間見れると思う。

 一見すると「おいしい」流行りものを集めただけの表層的な店づくりに見えないこともない。しかし菊地氏がみずからを「本屋の叩き上げ」と語っているように、本を核とした品揃えに励み、お客さんの声に答えた結果、たまたま利益率のよいグッズを扱うようになっただけにすぎないことがわかる。しゃれではないが、本業を大切にすることがいかに重要か読み取れる。7年ほど前の発行なのでデータが古く感じられるのがすこし残念だ。

 内容的には出版・書店業界のことを知らないと退屈な面があるのは否めない。しかし小売店の経営という尺度で見れば、どうすればお客さんが何度も来たくなるようなワクワクするお店づくりができるかの参考になると思う。そういった意味で「毎日お客が来たくなるマーケティング実践術」なども一緒に読むとさらにおもしろいかもしれない。また菊地氏が書かれた「ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を」という本もある。

 とにかく本書を一読すれば、ヴィレッジ・ヴァンガードへいちど行ってみたくなること間違いなし!!

◆読むと役立つかもしれないひと
独立してお店を持ちたいひと 閑古鳥が鳴いてるお店のひと ダメダメ書店員

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ありふれた病気「うつ」に対する不安と誤解を解消するのに役立つ1冊

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 まず最初に書いておかなければならない。「うつ」は7人に1人以上がかかるありふれた病気だということだ。また「性格のゆがみ」や「意志力のとぼしさ」が原因ではない。

 さて本書はまさにタイトル通り、自分が「うつ」に思えてきたら手にとって欲しい。普段、誰しも憂鬱な気分になる。その、健康的な「うつ」と、病気としての「うつ」の違い。どんな自覚症状があるのか。どんな状況で病気が発生するのか。精神科へのかかり方。また薬物療法についての疑問。図解や表を利用して多角的に「うつ」を理解できるように工夫されている。

 具体的には仕事の場では、転勤、退職、出向などがきっかけになることが多い。また家庭においては家族間の不和、別居、引っ越し、子供の自立などの状況が起こった時。健康面では、妊娠、出産、更年期、事故などの状況。

 今まで非常に元気で社交的で付き合いのよかったひとが急に誰とも会いたくないと言い始めた。部屋に閉じこもってしまい、めったに外に出てこない。家族や友だちがそんな状況になったら、まず「うつ」かどうか疑ったほうがよい。ただその場合、本人が「うつ」と認めたがらないときがある。そういったときどうすればいいのか、その対処法も書かれている。

 「うつ」が病気であることをしっかりと認識し、体の病気と同様、早期発見・治療が慢性化を防ぐ、と著者は主張している。

 そして医師、家族とともに治療を続けながら、折にふれページを開くとさらによい。とにかく不安を解消するために役立つ情報が満載の実用書である。

 本書を読んでみても、精神科へ行くのに抵抗を感じる人には『精神科に行こう!』がおすすめ。コミカルなイラストと文章で精神科への偏見を解消してくれる。

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