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  3. 由良 博英さんのレビュー一覧

由良 博英さんのレビュー一覧

投稿者:由良 博英

177 件中 46 件~ 60 件を表示

紙の本

紅茶を注文する方法

紙の本紅茶を注文する方法

2004/10/15 04:22

虚をつかれる愉しさ満載の不思議な書。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

哲学者、土屋さんのユーモア・エッセー集。一見、不条理に思われる著者自身の行動を、綿密な論理により整合性を与え弁明していく。翻って、他人の日常的なふるまいについては、これまたたたみかける筋道を踏まえながら鋭く矛盾をついてくる。独特のトボけた口調で書かれる内容はヒネくれてもいるようなのだが、首をかしげ読み返してみても、どうにも論理の誤謬らしきものを指摘できないのだ。虚をつかれる愉しさ満載の不思議な書。

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紙の本

浅草博徒一代 アウトローが見た日本の闇

紙の本浅草博徒一代 アウトローが見た日本の闇

2004/08/12 17:59

戦慄と快感の奇妙に交錯するノンフィクション。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

医師である著者のもとに、ある冬の日、老人が診察を受けに訪ねる。裸になると背中一面に刺青。通院を重ねるうち、彼の口から波瀾に満ちたその生涯が語られ始めた。女、刑務所、戦争。明治から昭和に生きた博徒の話を聞き取り構成した、戦慄と快感の奇妙に交錯するノンフィクションだ。特異な個人の生活史に留まらず、一般の政治、文化史には載らない、近現代日本の闇をアウトローの視点から活写した、貴重なドキュメントでもある。

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紙の本

居酒屋かもめ唄

紙の本居酒屋かもめ唄

2004/02/28 22:31

失踪願望に取り憑かれる不思議なエセー。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

酒場を目当てにその地方に3泊とどまり、店主や常連客との交流を記している。酒、肴、さらに映画やジャズの話題も出てくるが、ミシュラン本の類ではない。日常の人間関係に疲れ気味の方が読めば、失踪願望に取り憑かれるであろう、不思議なエセーだ。ただし、短い間に地元の人々と親しくなれるのは、著者の慎ましい人柄があってこそである。風物の描写そのものにではなく、これを語る太田さんの優しい視線に慰められる思いがした。

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紙の本

この国を守る決意

紙の本この国を守る決意

2004/02/11 23:52

浮薄な情緒に陥ることなく、明解な論理をもって語られている。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

異例の若さで自民党幹事長に就いた安倍晋三氏と、その祖父・岸信介に才能を見込まれ、父・晋太郎の外相時にも仕え、現在なお、国際外交のブレインとなり活躍する岡崎久彦氏との対談。北朝鮮問題、イラク問題から、過去の安保闘争時の背景などまで、熱く、しかし浮薄な情緒に陥ることなく、明解な論理をもって語られている。「政治家に努力賞はないのです」と締め括る安倍氏の言葉からは、岡崎氏の言うインテグリティが感じられた。

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紙の本

実用国語辞典 ポケット判

紙の本実用国語辞典 ポケット判

2004/02/01 19:08

携行に至便な、国語辞典の傑作。

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縦150mm×横90mm、厚さ13mmのサイズのなかに、33,000語を収録した、コンパクトな国語辞典。見出し語は大きく、語義はその下に小さく短く2行にまとめてあり、使い勝手がよい。携行に便利で、旅先から手紙を書くことを習慣としている私には、手離せないものとなっている。また、パソコンの側において、同音異義語を調べるのにも重宝。価格も安い。ビニールをまとったしっかりした装丁で、表紙がくたびれることもない。

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紙の本

ソクラテスの口説き方

紙の本ソクラテスの口説き方

2003/12/11 17:47

精細な論理パズルの仕様をも具えている。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

哲学者・土屋賢二さんによる、詭弁ユーモア・エッセー集。しかし、読んで笑えるのみではなく、精細な論理パズルの仕様をも具えている。また、その導く結論は意表を衝くものであるけれども、辛辣な皮肉めいたところはなく、あくまで明るく爽やかだ。既著につづき、この本のなかでも奥さんや助手が著者を詰問する役柄で登場するが、きっと皆さん優しいひとたちで、楽しい人間関係を築いていらっしゃるのだろうなと微笑ましく感じた。

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紙の本

孫子 改版

紙の本孫子 改版

2003/07/28 04:36

常に携行して読み返すのには至便。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

さまざまな著者によって、実社会での例を絡ませたビジネス書としてアレンジされてきた兵法の書「孫子」。しかし、まず何よりこの中国の古典そのものを、町田氏の丁寧な訳文で精読、咀嚼し味わいたいものだ。文庫にして124頁と短いものである。厚さの割に価格の若干高いことは気になるけれども、常に携行して読み返すのには至便。世相や自己の生活に照らすうち、先見力や洞察力も培われることであろう。薄くても重厚な一冊だ。

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紙の本

言志四録 座右版

紙の本言志四録 座右版

2003/06/30 20:39

簡明直截な箴言に深い含蓄があり、その警句にふれ我が身を省みることは多い。

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江戸時代後期の碩儒、佐藤一斎(1772〜1859)が、その後半生にのこした1130余からなる語録。幕末、維新の志士を奮い立たせ、今日もなお、古さを帯びない修養書として読みつがれるロングセラーである。簡明直截な箴言に深い含蓄があり、その警句にふれ我が身を省みることは多い。この座右版は900頁を超え、価格も決して安くはないが、机上に備えて繰り返し読み直したいものだ。進学、就職祝いの贈り物などにも粋な一冊と思う。

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紙の本

ブタのいどころ

紙の本ブタのいどころ

2003/06/08 23:19

すぐに読めるが、落ち着いて反芻しながら読むべき本。

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仏教を主題にした、小泉吉宏さんの4コマ漫画集。名作「ブッタとシッタカブッタ」シリーズの姉妹篇にあたるもの。「漫画で仏教なんて」と侮るなかれ、淡々と描かれた4コマのオチの余韻には、無辺に深い暗示が含まれている。クドクドと長い文章であっても空漠な観念論に陥る専門書、あるいは俗っぽい啓発書を読むよりも、よほど意味があると思う。登場するキャラクタもかわいい。すぐに読めるが、落ち着いて反芻しながら読むべき本。

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紙の本

乙葉本 オトハゴコロ

紙の本乙葉本 オトハゴコロ

2003/01/03 03:21

22世紀にまで伝えたい一冊。

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「21世紀にこんな子が存在することが不思議。しかも芸能界にいるなんて奇跡だ」と評される乙葉さんによる、写真満載のエッセー。中学時代に別れた彼が「冷戦を終えてポツダム宣言されちゃったよ」と吹聴してまわった話には(そんな意味不明なことを言う男とは別れて正解である!)と思ったが、「社会科かよっ!」としか突っ込めない乙葉さんは、かわいいので許す。読むほどに心和み、頬のゆるむ一冊だ。22世紀にまで伝えたい。

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紙の本

生きかた上手

紙の本生きかた上手

2003/01/03 02:58

高みから垂れる常套な養生訓ではなく、ゆったりと生きる術を説く。

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50歳代を対象とした健康雑誌への連載を集めたもの。著者の日野原さんは90歳を過ぎて現役の医者である。この本のなかでは、老いを迎える者の日々の充実した生きかた、また、人生の先達としてさらに若い世代に何を伝えていくかといった話が、優しい口調で語られる。しかしこれを読んだ中年層のかたを介さずとも、若い我々がこの著を直接読んで得ることも多い。高みから垂れる常套な養生訓ではなく、ゆったりと生きる術を説く。

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紙の本

歴史が遺してくれた日本人の誇り

紙の本歴史が遺してくれた日本人の誇り

2002/11/29 04:58

歴史を叡智として現在に活かす法を説いたもの。

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著者と書名から強烈なナショナリズム本と想われそうであるが、歴史を叡智として現在に活かす法を説いたもの。「歴史家は自分の性格と好みによって歴史をつくりあげているにすぎず客観的な歴史というものはない」というヴァレリーの言を支持し、日本の歴史を人物を中心において辛く手厳しく語る谷沢節が軒昂だ。これもまた著者の性格と好みのフィルタのかかっているとはいえ、その博識と斬り口で、類書にない愉しみを示す快著。

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紙の本

官僚、もういいかげんにせんかい

紙の本官僚、もういいかげんにせんかい

2002/11/29 04:56

明治維新以降の官僚の腐敗ぶりを腹を立てながら読み進めた。

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まえがきから「本書は日本における官僚の、正視しがたいほどの卑劣で醜悪な実態を、確実な資料と証言に基づいて、赤裸々に暴露した報告書である」と、情け容赦のない谷沢節が飛び出す。本文中にもイヤミたっぷりに太字になっている文章がある。しかし、決して笑える話ではないのだ。実名もどんどん出てくる。明治維新以降の官僚の腐敗ぶりを腹を立てながら読み進めたが、図らずも近現代日本の政治史を知る、という余禄も得られた。

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紙の本

人生と陽明学

紙の本人生と陽明学

2002/11/29 04:53

王陽明そのひととこれにかかる先哲に関する講義をまとめたもの。

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著者・安岡正篤師は、戦前から政財界、軍に強い影響力を及ぼし、戦後もまた歴代の首相の諮問を受け国家の機密にも深く関わってきた。洋の東西の先哲の叡智に通じたその学問は表層の知識ではなく、安岡師自身の言葉になる「活学」として、これを学ぶ者に直截に迫ってくる力がある。この文庫は、王陽明そのひととこれにかかる先哲に関する講義をまとめたもの。平明で読みやすい。「啾々吟」の解釈を読むだけでも、価値の大きい一冊。

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紙の本

歩を金にする法

紙の本歩を金にする法

2002/11/29 04:40

「ヒゲの先生」が将棋に託した人生観は、簡明にして要所を鋭く突いている。

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昭和38年に単行本で出たものの復刊。「飛車も角も、よくとび歩くけれども、やっぱりどこか目のきかないところがある。はるか遠くまで目のきくところはあるが、すぐそばが見えない」。「将棋は銀なり、桂馬なり、金なり、しるしでわかるが、人間にはしるしがないからなかなかわからない」。波乱万丈な生涯を送った「ヒゲの先生」が将棋に託した人生観は、簡明にして要所を鋭く突いている。大胆ながらナイーヴな著者の感性もうかがわせた。

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