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sfこと古谷俊一さんのレビュー一覧

投稿者:sfこと古谷俊一

171 件中 31 件~ 45 件を表示

懐かしのホラーRPG小説

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もともとはホラーものコンピュータRPGのノベライズでして、これが角川青帯で出たのは14年も前のことになります。
人物造形、出て来る事件・怪異、ダンジョン探索風展開、後半の戦闘シーンなど、たしかにコンピュータRPGらしい感じです。ガジェットや脇役などには、マニアらしい小ネタがたくさん仕込まれています。今読み直すと、あとあとの山本弘作品のさまざまな要素が凝縮されていることを痛感しました。

なお7/1と8/1発行予定の『パラケルススの魔剣』上下とあわせた三冊のカバー見返しに応募券があり、三つ揃えて送ると2002年末にジョーカーのカードがもらえます。 『ゴーストハンターRPG02』付属のトランプといっしょに利用することもできるとのこと。

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紙の本地底獣国の殺人

2002/06/10 20:50

ミステリ風味の秘境小説のパスティーシュ

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昭和初期を舞台にしたロストワールド探検もので、しかも殺人の謎を解くミステリでもあるというしろもの。怪博士に美人秘書、新聞記者にカメラマン、飛行船に命をかけた元軍人に謎の外国人など、一行それぞれがそれぞれに秘密を抱えています。道具立ては古く懐かしい秘境小説そのもので、目ざすはアララト山、そして乗り物は飛行船とツボを押さえてます。

現代で語りにより得られる幻の探検の顛末、その中で起きた殺人の謎。それを二重構造を上手く生かして書き上げてあります。

最大のトリックが、現代恐竜学では成立しなくなってるのが残念。SF的にはロストワールドの設定は論理的統一の点で練れていない感があり、秘宝の設定と噛み合わせて、もうすこし整合性のあるものにできたのではないかとも思えました。

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体験的な、雑草の作物化の紹介

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身の回りにあるような雑草と農作されてきた作物とのあいだの関係を、実際に生徒たちとともに採集・調理してみることで実践的に理解する体験記。
アワの野生原種であるネコジャラシを、いかに採集し食べるかの悪戦苦闘を書いた表題作の他、ドングリやテンナンショウの食べ方、レタスやサツマイモの花、ハトムギの原種である固いジュズダマの調理方法、などなど。楽しくて身の回りのものばかり使った体験・実験により、作物の歴史に思いを馳せることができます。

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紙の本江戸職人図聚

2002/06/09 02:58

江戸の職人をイラストと解説で網羅

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二百種以上の江戸時代の職人について、それぞれ古い文献をもとに書き起こしたイラストと解説がたっぷりと詰め込まれた一冊。カラー口絵も八点。
分類は衣、食、住、金、木、紙、器、文、武、遊、雑。小説などでは定番の職ばかりが出て来るものですが、これだけ細かくいろいろな職人がいたのかと感心させられます。

解説文章には、その職人と作るモノの構造や歴史、実際にどのような手順でモノをつくっていたのか、どれくらいの年月をかけて技を研くのか、などが盛り込まれています。
現代の都市の住人には理解できないモノも多いのでないかとおもいますが、30年前くらいでも地方では使われていたものもけっこうあるんですよね。

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紙の本虫たちの生き残り戦略

2002/06/07 21:01

日本の昆虫の意外な生存能力

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国立衛生予防研究所衛生昆虫部室長などを勤めた著者による、日本に住んでいるものを中心とした昆虫の意外な奥深さ、高度な能力を、簡潔にわかりやすく紹介した本です。詳細や最新の研究成果なども散見され、昆虫マニアにとっても目新しく面白い内容になっていると思います。
イエバエへの成長阻害剤が、イエバエを捕食するガイマイゴミムシダマシの繁殖力を高める強壮剤になるという話とか。開墾により野生植物食から栽培食物食に食性が変化するプロセスにあるルイヨウマダラテントウとか。発光し子を保護するイリオモテボタルとか。派手な外国昆虫ではなくても、いろいろと面白いものがあることが分かりました。

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紙の本合衆国封鎖 上

2002/06/06 06:11

時事ネタを詰め込んだ水準作

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エボラと天然痘他の特性をあわせもちかつ伝染しやすく強化された最悪のウィルス兵器がアメリカを襲う。世界への伝播を防ぐべく、帰還できない旅客機を撃墜してまで封鎖されたアメリカで、徐々に広がる破壊と文明秩序の崩壊。
撃墜を逃れて北方領土や無人島に着陸したジェット機の人々、日本のオタクとメールで文通を続けるアメリカのオタク、友を救うべくボランティアに志願しアメリカに向かった日本のオタクなどを介して。絶望的な状況の中で苦闘し、それぞれの持てる知識と過去を駆使し、希望を持って戦い続ける人々を描くという話です。
例によってファンサービスに昔の作品のキャラを出したり、ヒロイックさや偏りが鼻につくかも知れませんが、全体としてハラハラドキドキ、熱い展開で、いつも通りに楽しめると思います。

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題名ほどにははっちゃけてないかも

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大胆な題名に期待しましたが、思ったよりも普通の話というのが、印象。舞台は平安時代ですが、語り口はまったくまじめな平安物ではなくて、地口や現代語ギャグをまじえた、コミカルな風味。
主人公は軍神の生まれ変わりで、それが発覚してから実家でも崇められたりしていづらい日々を過ごし、剣と鏡の精を供にして家出。武威ではなく知恵と愛で人々の問題を解決しようとするものの、いかんせん脳筋でうかつなので上手くいかない。そんななか、悲劇を背負った女との出会いを経て、封じられた蛇族の思惑に搦め取られていくが、正論とまっすぐな心根を貫き、考えかたが成長していく。という感じで、全体としてはジュブナイルにあるような成長譚を青年がやるという感じの話です。
妙に軽薄なところに反発しなければ、わりと手慣れた感じに楽しめると思います。

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紙の本歴史を変えた気候大変動

2002/06/02 23:20

夏のない年

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西ヨーロッパにおける、温暖で豊かな中世と、12世紀から19世紀末あたりまで続いた小氷期についての研究を、わかりやすくみっちりと解説する本です。
北大西洋震動、つまりアゾレス諸島の高気圧とアイスランドの低気圧の相対的な強さの変化が、偏西風の強さとヨーロッパの気温を大きく左右する恐ろしい影響力を、具体的な記録をもって示しています。

無敵艦隊はイギリスとの交戦よりも荒天で大きな損害を被った、わずかな平均気温の変化がもたらす大きな飢饉と村落の消滅、タラの回遊域の変化が大西洋横断を助けたこと、当時の人々にとって死がいかに近しいものであったのか、気候の悪化への対策としての技術の進歩、などなど、気象の変化が生活にいかに絶大な影響をもたらしているかがわかります。
我々は、わずか百年ばかりのちょっとした温暖で快適な時期に生まれたわけですが。今後の気象状況しだいでは壊滅的なことってのは、まだまだ起こりうるのでしょうね。

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紙の本十八番街の迷い猫

2002/05/30 04:39

時代劇の雰囲気のある異世界ファンタジー

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第13回ファンタジア長編小説大賞の最終選考作品。
舞台は和風で近代っぽい魔法のある世界。主人公サイドは、錬金術師男、機能に謎の多い人形娘、謎の過去を持つ世慣れた少女。酒場がメインの舞台で、店員が主人公群。
女性陣の秘密が話を駆動しており、連作短編的に話を積み重ねて、最後に大きな話に持っていく感じです。「ふつうの人間でないことがもたらす事件を、度胸と特殊能力で解決」という感じかな。
危機感やなんかはいまいち強くないし、展開にも流暢とはいえないとこはあります。なんというかキャラクターのやりとりを、ほのぼのと味わうタイプの小説かなと。

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紙の本戦国の村を行く

2002/05/29 04:50

したたかで手強い、戦いと略奪の危険を理解し対処している村の姿

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日本の戦国時代の村落の意外なありかたについて、当時の日記他の文書をもとにして解説する本です。
いざという時に逃げ込み立てこもるための村の城、領主との契約による相互の地位協定、村の武力のありかた、村落共同体の生き残り戦略、人質の誘拐という交渉手段。などなど目から鱗が落ちる内容が盛り沢山となっています。

江戸時代でさえ「村と領主の関係は契約であり、契約に反した場合には逃散(ストライキ)で対処された」という感じで。これを見てると、明治以降の国民国家としての日本にくらべればすっと自立自尊で対等の関係だったんだろうなあ、という感じですね。アメリカなんかは、いまも似たようなとこあるでしょうね。

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キャラクターデザイン史などの雑多な紹介

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図象としてのキャラクターデザインについての、効能・考えかた・歴史・存在価値・作りかた・著作権などについて簡単に紹介する入門書です。キャラクター設定の作り方の本ではありません。著者は多摩美術大学の教授。TAKASHI AKIYAMA TOP PAGE

丸プラスとんがりがキャラクターの基本とか。マイクロソフトが、ハローキティを6000億円で買いたい、とサンリオに言ってきたことがあったとか。色々と読んで楽しいネタと、ためになるネタがありました。特に「アルファベットのAからZまでをつかって[註:26の]好きな作品を描くように」というのは、確かにデザイン傾向を見るのに面白い手だなあと感心。

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残りの分冊がすぐ読みたくなる

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現代サイドの主人公は、元TRPGオタクのUNIXハッカーで、ベンチャー企業の重役。第二次大戦サイドは、暗号解読に関ることになった彼の祖父と、日本兵との過酷な戦いを経て壊滅した部隊の生き残りである海兵隊の軍曹。それぞれが、駄目なとこもあり、限界もあり、それでありつつ「自分なりの生きかた」を周囲と保ちつつ生きてる感じですね。
日本語訳は4分冊なので、話がどの方向にどう転がるのかが見えないのに、それでも面白く読めてしまいます。逆にいえば、全体の流れが一巻ではまだ見えて来ないのが辛い人もいるかも。

暗号、第二次大戦、コンピュータネットワーク、計算機科学史、あたりに詳しくないと、細かいくすぐりを十全に楽しめないような気もします。しかし冒険小説的にも、経済小説的にも、個々のエピソードだけで楽しめました。

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いじめられっこは魔族の国を救えるか!?

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ライトなノリとガジェット、軽快な語り口。なのに、戦争はまとも、怨念はみっちりという怪作。

オタクの妄想を具現したような魔族の国を救えるのは、現代日本では「居なくなっても問題ない」存在であった主人公だけ。とか書くと、願望充足小説っぽいですが、それがゆえの苦悩や状況、そして魔族と人間の形をとって再現された「いじめの構図」など、むしろ児童文学で見かけるようなテーマ表現に近い部分も。

1では、自らの戦うべき理由を見いだし、決断を行い、リーダーとしての責務を理解するという展開ですか。今後のA君の成長を期待したいところです。

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紙の本中国の神さま 神仙人気者列伝

2002/05/24 17:52

中国民間の神々像を気楽に知ることができる

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中国で信仰される民間習俗・道教・仏教の神々について、来歴や神格の変貌と、変化の要因についての推測を紹介する本です。特に民間習俗では元人間が多いあたりが、たいへん興味深いところですね。
色々変化はありますが、封神演義(の原典の時点で)では大きくアレンジして別物にしてしまっていることが良くわかります。

突き詰めた論証などではなく、気軽にたくさんの神々を知ることができるもので、入門にもってこいでしょう。図版は古い本より色々と引いてあり、それも良いところだと思います。

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紙の本吸血鬼のおしごと 1

2002/05/23 21:45

ほのぼの系退魔

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使い魔の猫と貧乏暮らしをしている吸血鬼のもとに、転がり込んで来たのは幽霊と修道女。ほのぼのと誤解とすれちがい、考えの変化を経て、それぞれに因縁の絡む闇に巣食うモノとの対決に至る話です。
それなりにらしく掘り下げてあるのはいいし、猫を魅力的に書こうとしているのは頑張ってますが、それに比べると女の子が浮いて弱い感があります。あと解決されていない伏線が多すぎで、シリーズにしよう意識が勝ちすぎかな。
吸血鬼の葛藤が薄いのもあって、主人公は猫のツキになってますかね。

全体に女の子たちはわけがわからないまま動いてるので、知ってしまったあとでどう変化するかが関係の見所でしょうか。過去の悲劇とからめて事件への参与の動機づけや巻き込まれの原因とするあたりは、最近の定番かな。

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