サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. T40さんのレビュー一覧

T40さんのレビュー一覧

投稿者:T40

21 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本海燕ホテル・ブルー

2001/11/19 13:58

船戸与一よ、どこへ行く?

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 昔からの船戸ファンとしては、大いに不満の残る作品。
 ファンだからといって、いつも同じスタイルを求めるつもりは無いけれど、後書きにもあるように「ひとつの挑戦(冒険)」だったのかもしれないが、失敗でしょうこれは。
 単なる、「女に狂った馬鹿な前科者の顛末」にしか読めなかった。登場人物も意味不明者が多く、となりの中華料理屋を取り壊していた不動産屋は何だ?
 それと例の女が神社に固執する意味が、結局不明のままじゃない? このことは実はとても重要なことで、女が下田を離れないから、事件はより深刻になったのにその答えが無いのはなぜ?
 海燕ホテルの前経営者が自殺したことも、あまり物語としては意味無かったと思うし。
 どーしてしまったの?船戸さん! 直木賞が泣くよ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本騙し人

2003/06/09 11:38

星2つです

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

落合さんの本、久しぶりに読ませて頂きましたが、本書は残念ながら星2つ。
ストーリーはまずまずおもしろいと思いますが、状況設定や登場人物の名前などちょっと「ふざけ」過ぎではないかと思いました。
ロシア脅迫の手段として、日本へのミサイル攻撃を選択する根拠が今いち納得できないし。過去読んだ落合さんの小説は、もう少しリアリティがあったように思うし、そこがまた面白かったのだけれど、本書に限っては残念。
単行本でこのシリーズの第2弾が出たようですが、同じような内容ならば、文庫になって安くなってから買うことをお勧めします。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本受精

2001/11/19 14:14

それなりにおもしろいけど量が多すぎない?

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「愛と生命の物語」かなぁ? ブラジルの観光と歴史と国民性の物語じゃないの?とっても枚数が多くて、読み応えはあるけど、その半分は実際のストーリーとあまり関係無いと思った。
 海がめの産卵と生命の神秘をリンクさせているのは分かるけど、日系人医師とその死んだ恋人との過去なんて、ディテールとしてはどーでもいいことだと思うけど。
 それに、死んだ人との交渉がなぜ可能だったのか、その仕組みの説明が不足していて、ただ「ホログラム」なんて説明では納得できないよね。だって、実際に死んだ人とSEXまでしちゃってるんだから。
 れにしても帚木さんって、よっぽど「ナチスドイツ」が好きなのかな?『ヒトラーの防具』(『総統の防具』だったかな?)はおもしろかったけど。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本彼女は存在しない

2004/02/12 17:51

多重人格を描くと、だましやすいよね

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「着信アリ」と連続で読んだから、「ま〜た幼児虐待か?」と少々呆れてしまった次第です。最後の壮絶な結末は甚だ飛躍し過ぎではないか?と疑問に思う次第です。多重人格者を一人称で書かれると、読んでいる方はほぼ確実にだまされるよね。ずるいよね。でも矛盾しないように上手に書いているからだまされた快感に浸ることにしましょう。
それにしても、現実の幼児虐待の事件を聞くたびに心が痛みます。人間とはなんと残酷な生き物なのでしょう?

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本着信アリ

2004/02/12 17:40

怖いけど…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

怨霊や亡霊が出てくるので「非現実」な物語として読んでしまったから、怖かったけど夜寝られないほどではなかったなぁ〜。映画はもっと怖いだろうからきっと見ないと思う。
リングの方が怖かったし、現実味から言って黒い家の方がもっと怖いよね。
ストーリー的には最後に仕掛けがあって、「やられたー」と思う部分もあるけど納得できないのは、幼い妹だけを残して母親は自殺するか? 自殺の理由もよく分からなかったし、それだけの理由では説得力に乏しいと思うけど…
いずれにしても、幼児虐待の事件が相次ぐ現実のほうがよっぽど恐ろしい今日この頃ですが。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本ムットーニおはなしの小部屋

2003/01/14 11:21

そういえば最近美術館へ行っていないなぁ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書を読んでそんなことを思いました。
長引く不況(マスメディアはそう言うけれど、今の状況が日本経済の実力だと思うけど)と雇用不安の真っ只中に身を置くサラリーマンの私にとって、本書のような<おとぎばなし>を読む精神的余裕が無かった事に気づきます。
忙しいけれど不安定な日々が、一応の休息を与えられたお正月休みにゆっくり読むことができました。
本書はさしずめ小さな展覧会です。意味不明な題名とランダムなナンバーの集まりの中で個々の物語の内容はあまり深く考えないことが肝要だと思いました。展覧会の絵をみるように、人の流れに身を任せ、絵につけられた解説などはいちいち読まずに、近寄ったり離れたりしながら「感じる」ことに集中すればいいのではないでしょうか。
日頃、論理的なビジネス書やエンタテイメントを追求した小説ばかり読んでいた頭には、ちょうど良い柔軟体操、あるいはマッサージになったと思います。凝った脳をもみほぐして、また新たな本の旅に出かけることにします。
近いうちに、また美術館へ絵を見に行こうと思います。本書の値段に比べれば、鑑賞料の方がよっぽど安ですからね。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本四日間の奇蹟

2004/07/14 18:04

生きる者が逝く者から得るもの

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ピアニストと少女との出会いからして奇蹟だと思うけど、
そのピアニストが指を失う事件に遭遇するのも奇蹟だ。
本書にはいたる所で奇蹟が起こる。

少女は、逝く両親から奇蹟の能力を残される。(決して事件が能力の引き金では無いけれど)
また、看護士からも眠っていた能力を残される。

ピアニストは、その看護士から生きる勇気と目的を残される。

それぞれが、生きる者へ何かを残すことで、その人生を終えていくのである。それが人生かもしれないし、生きてきた証なのかもしれない。

生きることと死ぬことの意味を考えさせられました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本流沙の塔 上巻

2003/02/13 19:19

裏切りと裏切りの中国と言う国と人種

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

船戸さんらしい、大陸をまたにかけた冒険小説です。しかし、舞台が中国大陸であるからか、中国人が登場するからなのか、裏切りの連続です。昔読んだ「ワイルドスワン」や「逃(TAO)」から受けた印象もそうだったけど、中国(あるいは中国人)に対して、いい印象が持てないです。実際は立派な方もたくさんいるでしょうが、天安門事件以来どーも信用できない。本書はあくまで小説ですから、そのイメージで中国(あるいは中国人)を語るのはやめましょう(自省)。
さて、何が面白いかと言えば、誰が味方で誰が本当の敵なのか最後まで分からないところです。理不尽な理由で流沙のごとく流される、日本と中国の二人の青年を軸に物語は進みます。その裏で動く様々な妖怪たち。ふたりを押し流す流沙はやがて、砂漠の塔で交わります。
しかしよく死ぬ。大した理由も無く、80歳を超したじいさんまで殺してしまう。結局ラストで生きていたのはほんの数人だけ。それもやはり実際には何も行動しなかった黒幕の連中だけが生き残る。ちょっと、殺し過ぎかもね。
 総括すると、醜いエゴイストたちの裏切りと騙し合いの物語かな?

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本すべての雲は銀の… 上

2004/06/22 13:50

上下巻まとめての感想です

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

何とも癒された気分になります。
そして、日頃感じていた違和感を園主(えんしゅ)の言葉として聞くことで、生きることの方向性を確認できたと思います。
我が家でも、梅雨が始まろうかという6月の初めに「秋刀魚」が食卓に出てきてびっくり! 「おいおい、何も今の時期に秋刀魚を食べなくてもいいだろう。魚なら他に旬の物があるだろうに」と、日頃食事には一切の不満を言わないことにしている(なぜなら自分で作らないから)私も思わず言ってしまったものです。作る側にしてみれば「手に入るんだから、何でもいいじゃない?」という軽い感覚なのだろうが、これが初めてでは無いだけに、どうにも違和感がぬぐえなかった(冬にかぼちゃや枝豆出したりするからなぁ)。
人間(特に日本人)は、その季節に取れる一番おいしい素材を食べるのが一番! 体の造りもそうできているような気がします。
季節感の無い都会の生活にやや疲れ気味の私は、「かむなび」で、心地よい時間を過ごすことができ、良い静養になりました。
みなさんも良かったら訪ねてみて下さい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

2003/01/28 18:47

日常に潜む快楽と恐怖

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

馳さんの短編集を読んだのは初めてでしたが、迫力ありました。
「不夜城」で、まったく感情移入できない主人公を描きましたが、本編でも同様に「何だこいつ?」的な人々が登場します。しかしながら、実はこう言う人たちやこう言う事件は日常的に存在するのではないかと思いました。ただ、自分が知らないだけで……
過激な性描写もさる事ながら、背筋を震わせる恐怖と、胸を締め付けられる切なさが随所から伝わってきます。他人事のように読みながらも、実はそこに登場しているのは自分自身ではないか?と気が付くかもしれません。馳さんの「力」を感じる一冊です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本青の炎

2002/12/24 18:31

黒の次は青ですか

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「黒い家」は怖かったですね—。その後いろいろ読みましたが、未だに「リング」と「黒い家」はダントツですね。
「黒」に対比させた訳ではないでしょうが、「青い炎」はその色が持つイメージ通りの展開と内容だったと思います。主人公は「青臭い」高校生で、舞台は「青い空」と「青い海」の湘南方面だし、でも「青い炎」は赤いそれより温度が高いんですよね?(多分)
全編をとおして「青臭さ」が漂いましたが、それが以外に懐かしく羨ましかったりしました。かなり頭の良さそうな主人公が、問題解決の手段として殺人を選んでしまったことと、結末に若干の疑問を残しますが、とても楽しめる一冊だと思い推薦します。
科学的な手法や論理の部分は私は読み飛ばしましたが、そういうのがお好きな方はこれも楽しめるかもしれません。但し、やはり完全犯罪はできないそうです(作者あとがきより)。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本MOMENT

2002/12/05 11:55

死を目前にしたとき、何を望むだろうか?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

はじめは罪の無い御伽噺かと思って読んでたけど、本当はミステリーだったのね。
読み始めは、一章完結の短編連作集で、主人公の大学生が係わった死を直前にした人たちの物語だと思っていたけど…
ある意味センチメンタルで、でも人間の醜い部分も少し見えて、ショートストーリの結末にはちょっとひねりもあって、なかなか面白いと思いながらずっとこの調子でいろんな人の人生の終末にまつわる物語が(浅田次郎さんみたいに)語られるのかと思いきや…
後半、静かな展開の中にも気が付かなかった事実が明らかになってきて、主人公ともう一人の仕事人と思われる人との対決がクライマックスかな?
私自身は安楽死を肯定していて、本人とその家族の同意があれば実現されるべきだと思ってますけど、いろいろ意見が分けれるところでしょうね(現実の世界でも、女医さんが逮捕されましたけど…)。
多分、私も死を目前にしたとき仕事人に頼むと思います。安らかな最後を…

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本ふたたびの虹 恋愛ミステリー

2004/07/14 18:15

勤め帰りに毎日通いました

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

仕事を終えた帰りの電車の中、乗車片道40分でちょうど一編が読めて(私は読むのが遅い…)おいしい肴で一杯引っ掛けた気分です。
毎日「ばんざい屋」に通いつめて、自分だけ常連の気分です。
だから、読み終えてしまうのが、惜しかったなぁ〜
なじみの店が閉まってしまうようで、
でもまた、どこかでお店を開いてくれるでしょう。
そしたらまた、通わせてもらいます。
昔じゃなくて、今を生きる女将に憧れつつ、
同じく今を一所懸命生きている人たちの愚痴を聞きながら…

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本オールド・テロリスト

2015/08/10 10:01

題名と装丁に騙されてはいけない

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

流行の老人活躍コメディとは全く異なり、リアリティをもって本当にテロを起こす。ある目的の為に無差別に何人も殺す。この国には何でもある、ただ希望だけがない。このくだらない国をリセットするために、戦後70年を生き抜いた老人たちが暗躍する。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本マークスの山 上

2003/03/24 15:16

マークスとは何か?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

絶対に面白いです。高村さんの作品にしては読みやすいです。但し、主人公と同じチームの刑事たちについては、それぞれの個性が紹介されているにもかかわらず、具体的なイメージが湧かず、上下関係も結局分からなかったので無視したけど…。
ストーリーは15年前の山の事件からつながって、15日間に及ぶ捜査が山で終わります。そう、実際には15日間の捜査日記です。
登場人物は概ね「哀しい人たち」だと感じました。合田刑事が哀しい。そのまわりの刑事たちも哀しい。殺された人たちも哀しい。そして、吉沢がもっとも哀しい。わたしはどうしても吉沢に同情してしまいます。彼にどんな罪があるというのか? 彼を道連れに心中しようとした両親にこそ罪があるのではないか? 彼を狂気と呼ぶにはあまりに哀しい。
ミステリーかどうかは別として(そんなことはどうでもいいことで)、確かな質感をもった最高のエンタテイメントであることは間違いないと思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

21 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。