ごまたさんのレビュー一覧
投稿者:ごまた
紙の本流しのしたの骨
2002/07/15 20:39
ほっとする日常
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タイトルをぱっと見ると、暗くて冷たい話かと思うけれども、全然違う。そういう意味では
かなり予想を裏切られる作品です。宮坂家を舞台に、おっとりとした姉そよちゃん、
ちょっと現代っ子の2番目の姉しま子ちゃん、夜のお散歩が大好きなこと子ちゃん、
小さな弟律の4人兄弟の物語。ごくごく普通の日常をこと子ちゃんの視点から描いた
作品なのだけど、こと子ちゃんのフィルターを通すと素敵な日常に感じられる。幸せ
ってこんなものなのかなぁ、と暖かい気持ちになれる物語です。
紙の本恋愛中毒
2002/07/14 22:03
恋愛中毒とは?
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この主人公はいわゆるどこにでもいそうな女性。特別美人でもなく、普通の仕事を持ち
普通に暮らしている女性。けれども人を愛すると、いわゆるストーカーみたいになって
しまうのです。夫に「俺を見るな。」と言われて離婚してからは人を愛しすぎないように、
と願って都会の片隅で生きていこうとする主人公美雨。けれども小説家創路と出会って
彼にぐいぐいと引きこまれて行く。人を愛するってそんなに苦しい事なの?
人を愛することが自分の全てになっていく。こんな愛もあるんだなあと感じました。
けれどもそんなに激しさを感じさせないタッチで作者は描いているので、読んでいる
うちにぐいぐいと引きこまれてしまいます。自分と似ているかもとも思ってしまわず
にはいられません。
紙の本パイナップルの彼方
2002/07/14 21:55
平凡な日常の中に
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自分は周りと上手くやって行けない。そんな深文は美術短大へ進み自分の仲間たちを
見つける。美人ですぐに彼氏が出来るが騙されたり、ふられたりしてどうしても長続き
しない月子と早く良い人を見つけて結婚したがっているなつ美。そして、深文は信用
金庫へ就職する。社会に出て上司や同僚とも上手くやる術を身につけたように見えた、が、それは
新入社員の登場でかき乱される。会社での思いがけない事件、恋人との遠距離恋愛などなど
からとうとう深文はストレス性の病気になってしまう。いわゆるOL生活の中でありうる
日常、様々な悩みなど共感できる部分がたくさんある。現実逃避をしたいけれども
けどしない深文はどうやってこの状況を切りぬけて行くのか??
紙の本だんだんあなたが遠くなる
2002/07/04 22:31
自分をリセット
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園芸店に勤める萩。モノに執着する事が嫌い。以前は丸の内で働くいわゆるOLで、結婚が全て、結婚を夢見る女のこだった。けどある失恋をきっかけとして変わって行く。
大きな変化は自分を好きになったと言う事。そんな萩には大好きな彼がいる。要司。2人の関係はとても良く幸せな日々はずっと続くと思っていた。けれどももうすぐ未婚の母となる。いづみを交えて三角関係になってゆく…。萩は「大好きだからふってあげる。」と決意し、自分の新しい道を探そうとするのだが。
ふわふわしているようで、実は逞しい萩。挫折を経験し、強くなっていく萩。強くなるって事は自分を好きになったり、信じたりすることなのかもしれない。読んでいるうちに萩と同化してしまう。胸が痛んだり、日常を愛しく思ったりする。けれども自分が萩の立場だったらどうする…? どうするだろう?
2002/07/01 09:22
相談相手
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さよならはいつだってつらいし、寂しいもの。傷ついてぼろぼろになってしまうもの。
そんな時に誰に相談しても意味がない。けど、相談する変わりに読みたい本です。
私が一番印象に残った言葉は、「ひとりの時間を大切にして欲しい。寂しいと感じる事を
必要以上に恐れないで欲しい」と言うものです。もし今別れたら、もう私には恋人は
現れないかもしれない。とすがってしまいそうになる自分ですが、自分を大切にして
自分と向き合っていくことが大切。また、唯川さんの経験をもとにした法則も教えて
くれるのですが、「藁をもつかむ思いで掴んだものは絶対に藁だ」と言うのがあります。
結構厳しい中にも真実をついていると思います。
唯川姉さんのアドバイスを聞きながら自分の気持ちと向合うことができると思います。
2002/06/30 11:41
共感しまくり
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もうすぐ29歳の誕生日を迎えるのでふと手に取り読んでみました。
29歳の時は年齢ハラスメント的な発言によく遭った、と酒井さんは
書いていらっしゃいます(まだ結婚しないの? と言うやつです)。
そう言う表現もあるんだなーと感心しました。
けど、30になると言われなくなる。つまり、周りも触れなくなるから
言われるうちがまだハナかも、とも書かれています。なるほど…
そう言う風に捉えると、気持ちが違ってきます。このように年齢を前向きに
捉えつつ自分が29歳の時はね、30になったらね、と、経験をもとにお姉さん
から話を聞く感覚で読めます。つまりは、自分が良ければ年齢なんて気にするな、
って教えてくれているように思います。このエッセイは非結婚派のものでは
ありません。かと言って結婚推奨ものでもなく、ただ自分が自分らしくあれば
それでいんじゃないの? と肩の力を抜いてくれる1冊です。
読んで見ると、28歳の自分も共感する部分がたくさんあって思わずくすりと
笑ってしまう部分ばかりでした。
紙の本シンプル・ビューティ
2002/06/22 23:24
美の教科書
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パリコレのモデルもした川原さんの美の秘訣がたくさんつまった
1冊。その美の秘訣とはお金ではなくて、時間と、愛情を自分に
かけること。自分の健康、ボディケア、スキンケアなどとても
シンプルでもっとゴージャスなものを想像していた私としては
驚きでした。けれどもバスタイムや眠りの時間をお気に入りの香
やアロマオイルで過ごすなどちょっとした自分のための贅沢が
たくさんありました。自分に愛情を注ぐってこう言う事なのかも
しれません。読むと明日から少し自分に時間をかけてみようかな
と思います。当たり前の事をもっと大事にしようと思えます。
心がけがかわります。
2002/06/22 14:46
オリジナリティー
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モーニング娘のプロデューサーつんくが、娘と、当時の太陽と
シスコムーンのメンバー1人1人をサンプルにあげつつ、全ての
女性に俺たち男は女性のこんなところを見ているぞ、良いと思うぞ、
と言うメッセージを投げかけくれる1冊です。
女性から見る女性とは違う角度から、あなたはあなたでいいんだよ、
人と違っても自分のオリジナリティーを生かして、個性的であれ。
ただ、こう言う間違った方向へ進んではいけないよ、と導いて
くれます。もっともっと自分を大事にしよう、自分を愛してあげよう、
と言われているような気がしました。
ブサイクでもOK、とかおかんな女でもOKなど、女性からは
本当に?と思えるような男性の目線も新鮮に受けとめました。
紙の本愛の記憶
2002/06/19 21:39
女性のたしなみ
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森さんの女性としての美学がたくさんちりばめられた作品。
例えば、贅沢な女の時間とはなにか。マニキュアをきちんと
塗られた爪の持ち主はちゃんと女している証拠だとか、粋な
香水の分量など誰も教えてくれはしないけど、素敵なオトナの
女性であるために必要な常識を教えてくれる1冊です。
中でも、「人に期待をするから裏切られて腹も立つ。自分に
期待して自分に時間やお金をかけてやれば自分は自分を裏切らない」
と言う一文がとても印象に残りました。
紙の本花の降る午後
2002/06/16 23:14
読めば幸福のお裾分け
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とにかく読むと幸せな気分になれる1冊です。普通に生きていく
事の素晴らしさに気づかせてくれる本です。
主人公の典子は37歳。最愛の夫を亡くし、夫の父親の代から
続く神戸のレストランを女手1つで切り盛りする事になる。
仕事は大変だが、有能で心温かいスタッフに恵まれ、隣人に恵まれ
4年が過ぎる。そんな時に、典子の生活に様々な変化が訪れる。
夫が亡くなって4年後に、夫が残した手紙の存在に気づき、
心を揺さぶられたり、大切に守ってきた店を乗っ取られようとし、
闘う事になったり、また、恋人が出来たり。
様々な問題に正面からぶつかる人々が描かれている。
読み終わって、私も人と人との繋がりをもっと大事にしたいと
考えさせられました。
紙の本焚火の終わり 下
2002/06/08 22:19
幸せって…。
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異母兄弟かもしれない美花と茂樹だが、心のどこかで違うと感じて
いた。それは2人の願いかもしれなかった。身内も次々と亡くなり
いつのまにかお互いはもうかけがえのない、深い存在になっていた。
茂樹と美花は、美花の出生の謎を追いつつ2人で生きていこうと
思い出の地島根に旅館を始めようとする。準備を進めながら出生の
謎にも近づこうとするのだが、噂に惑い、当時を知る人たちも
だんだんいなくなってゆく。2人の行く先はどうなるのだろうか。
ハラハラしつつ読み進めてしまう。小説の中に出てくる何気ない
日常の描写や、食べ物の話、また京都の話などもとても興味深く
おもしろく読めた。
紙の本焚火の終わり 上
2002/06/08 22:13
異母兄弟?!
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茂樹には異母兄弟だと聞かされている美花と言う妹がいる。
美花は幼いころに両親を亡くし、島根に祖母と暮らしていた。
茂樹の父は母には美花の存在を隠していた。が、母が亡くなった
後で遺品からおかしなノートを発見する。それは「許す」と
言う文字で埋め尽されていた。この意味とはなんだろうか。
また、美花の祖母が亡くなり、茶筒の中から大金の入った
預金通帳が出てくる。美花の父親は本当に茂樹の父親なんだろうか。
そんな疑問がわき、2人は美花の出生の謎を解こうとする。
謎が謎を呼び、複雑な、けれどもなぜか暖かい人間関係の
ストーリーにのめりこんで読んでしまいました。
紙の本孤独で優しい夜
2002/06/08 22:06
すれ違い
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好きだった会社の先輩と自分の親友が結婚した。親友は粧子の
気持ちを先輩に伝えてくれたが、今は仕事に打ちこみたいとの
返事を持ってきてくれたのだった。そんないきさつの後、自分の
先輩への思いを整理して出直そうとしていた矢先に、先輩も本当は
自分を思ってくれていたことを知ってしまう。つまり親友に仕組まれた
裏切りだったのだ! その事を知り、なくした時間を取り戻そうと
する粧子と先輩。つまり俗にいう不倫なんだけど、粧子は普通の
不倫とはわけが違うと思い込んでいる。しかし…。
結婚と言ういわゆる紙切れ1枚の違いでこうも違うのか…
と感じてしまいました。けれどもどちらも寂しく切なく、そして
そんな時でも男が大切にするものとは世間体なのでしょうか。
紙の本ごちそうさまが、ききたくて。 家族の好きないつものごはん140選
2002/06/02 21:42
見ているだけでも楽しい
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栗原さんの本の中でも初心者ならばまずは、コレと勧められた
一冊です。栗原家の定番メニューや普段のおかずが並んでいます。
野菜がたくさん使われているのが大きな特徴でしょうか。
元気が出そうなおかずがいっぱいです。盛ってある器も素敵で
どんなおかずでもおもてなしになりそうです。
全部作れるようになりたい。
紙の本結婚詐欺師 下
2002/06/02 13:54
まさか!
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結婚詐欺師の橋口を追う刑事の阿久津。しかし、橋口の被害者の
中にかつて結婚を考えた昔の彼女美和子がいることが発覚する。
教えたいと言う気持ちと刑事として秘密をばらす事は出来ないという
ジレンマの中で阿久津はドツボにはまっていく。
地道な捜査の結果、阿久津たちは橋口を追いこむのだが…。
この橋口と言う男、絶対に許せないのだ。本当に女性の敵!
なのに、被害に遭った女性達はまだ彼の事を信じているのだ。
私だけは違う、戻ってくる、と。その彼の魅力ってどこに
あるんだろう…。