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やまたのおろちさんのレビュー一覧

投稿者:やまたのおろち

24 件中 16 件~ 24 件を表示

紙の本谷川俊太郎詩集 新版

2002/06/19 21:26

空の青さを見つめていると

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空の青さを見つめていると/私に帰るところがような気がする/「62のソネット」の中のこのフレーズを私をどきっとさせた。こんなふうに明快に、こんなふうに単純に、本質を突く事ができるのは、言葉の不思議な力だ。改めて、詩人の才能に思い至る。

詩というものは不思議なものだ。人間の心というものも不思議なものだ。「みんなの中に遍在したい私の愛、しかしあっけなく捨てられる私の愛」、「くりかえす日々の中で、探し求める明日、遠い明日、切なさ」、「生長するとは、過去を獲得する事、過去を獲得するにつれて存在の不可思議さを感じ、途方に暮れる青春時代」、「二十億光年(あるいは百五十億年の宇宙の歴史)、の中での孤独の実感と、それを止揚しようという悲しい試み」。谷川俊太郎の詩集は、人生のやさしさとあたたかさ、そして切なさを感じさせてくれる作品です。

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紙の本大人問題

2002/06/09 01:04

何はともあれ読んでほしい

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とても痛快なエッセイ。そして、苦味もあり、学校や社会についての的確な批判あり。とりわけ、学校のあり方、生徒と教師の関係について考えさせられます。テストによって評価する先生、黒板をただ写して学んだ気になっている生徒。批判の目は双方に向けられます。本当の「学び」の欠如。自分がいかに学びを忘れているか、学ぶということは実は豊かな行為なのだということ。似而非の学びに右往左往している現代にはなくてはならない一冊である。

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紙の本次郎物語 上巻

2002/06/07 21:26

愛するとは

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母親は自らの教育方針を貫こうとし、その意にそぐわない主人公次郎に対して、どことなく冷たい。それが微妙に次郎にも伝わり、それが粗暴な行為として外にあらわれ、そして、次郎はますます居場所を失っていく。しかし、臨終に際した母は「子どもって愛してやりさえすればいいのね」という述懐をつぶやき、第1部は終わる。「子ども」を「愛する」ということ、否、「愛する」とはどう言うことなのか? 「溺愛や甘やかし」と、それとは対照的な「放任や無視」の対極でに「愛」が振れる中で、「ただ愛する」という言葉の奥に潜む、深い深い意味を噛みしめたい。現代は「親子の愛」を理性で語り過ぎているのではないか、理屈抜きにそのまま受け入れるということの大切さを見失っているのではないか。この本は「少年文学」の名作ということで有名であるが、むしろ、子を持つ親に読んでもらいたい名作である。

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紙の本それから 改版

2002/06/05 23:22

究極の選択

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社会の子となるか、自然の子となるか。つまり、社会の要求する価値観や道徳と、自分の内面から沸き上がる本然的な感情とどちらを優先すべきかを問いかける小説である。両者がうまく調和できれば、それに越したことがないのであるが、もし両者が決定的に相反したら? 自分の感情を偽って社会に伍するのか、社会から見捨てられても自らの意思を貫くのか? 明治と言う社会を舞台にし、恋愛を題材にしているが、決定的に現代に生きる我々の生き方を根本から問いかける名作である。

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紙の本みかん的プロポーズ

2002/06/05 21:17

切ないですね

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なんかのろけてるなあ、と思いながら読み進んでいったら、別れの場面がきて、甘いようで、切ない感情につつまれてしまいました。ほの甘く、ほほえましい日常の一こま、かすかな夫婦の違和感、突然来る別れ、突き放されたような当惑を感じました。よかったです。でも、男と女の間には「深くて暗い川がある」(長谷川清、黒の舟歌)をしみじみと感じました。人生と言うのは切ないものです。

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紙の本こころ

2002/06/04 00:43

エゴイズム

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古典的名作。友人のKを自殺に追いやった「先生」の罪の意識。その背後にある誰もが持つエゴイズムの問題。「人間の罪」ということ。現代人にも通じるその心理は、自分自身のこころについてさまざまに考えさせられます。自分は自分とどうつきあっていけばいいのだろう?

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紙の本いやでも楽しめる算数

2002/07/23 23:53

分数

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この本で印象に残ったのは分数の説明。1/3で割るということを我が子にどう説明しますか。ケーキの例ではよけいにこんがらがる。そのあたりをわかりやすく解説した名著です。なんたって気楽に読めるし、方程式をaとかxとか使わずに考えていくあたりはすばらしい。その他、アラビア数字の卓越した点とか、ゼロの概念の不思議とか、基本的なところほどおもしろいし、むずかしいということを実感させてくれました。

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紙の本もっとおもしろくても理科

2002/07/14 20:11

理科っておもしろい

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前作につづいてとてもおもしろく読めました。ビッグバンなんて実感できないけれど、なんか納得というかんじ。細かいところはとりあえずおいといて、本質の部分をザックリと突いているがとてもわかりやすい。中学や高校でもこんな感じで理科を習えば、自分の人生はすっかりと変わっていたのではないかと思われるほどです。
ただ、前作に比べて内容が高度になった分、シミズ博士の講義が長くなって、やや難しくなりました。

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紙の本四月に降る雪

2002/05/28 21:18

「過去に封印してしまった苦い感情」(本文より)って誰にもありますよね。

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女の子の微妙に揺れ動く心の世界をはじめて垣間見たような気がします。誰もが心の底にいだく淡く、醜い心のゆらぎ。人間という存在のなかにある、光と闇。現代は、あまりにも「闇」を葬り過ぎたのではないか? 闇を箱の中に封じ込めて、心の闇を現代はないがしろにしているのではないか、とおもいました。醜くたっていい、誠実であれば、自らの感情に誠実であれば……。

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