司既 敬さんのレビュー一覧
投稿者:司既 敬
紙の本魔女の宅急便 その1
2002/07/11 17:13
映画なんかより100万倍素敵
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
誰もがご存知、宮崎ハヤオ監督の映画でお馴染み「魔女の宅急便」。でも私は、角野 栄子さんの描く「キキ」がかわいいし、品があると思うし、「トンボ」も、映画よりかなり垢抜けてます。この本自体すごくかわいいし、映画とはまた違った感じなので、一回読んでみてください。因みに私は本の(角野栄子さんの)キキの方が映画より100万倍好きです。
紙の本紫の履歴書
2002/07/09 18:53
彼(彼女?)を知るならまさにこの本。
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なぜ四回もこの本がリニューアルされ続けているのか…それはこの本が時代を超越して生きる人間に多くを語りかけるからではないだろうか? 私は四回目の作品を読んだが、かなり衝撃的だった。美輪さん個人の話はもとより、芸術・同性愛・親子の絆など、今も昔もまったく変わらないものたちを深く掘り下げている作品だと思う。
紙の本天声美語
2002/07/09 18:44
人生で一度は読んでほしいと思う本。
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
美輪さんの本はどれも素晴らしいのですが(その内容は他の書評の方たちの文章を読めば一目瞭然!!)、私は、あえて本文には触れず、書くのはこの本の最後のコーナーにあった、たくさんのリストアップしたものたちです。本にしても、映画にしても、曲にしても、香水にしても、建物にしたって、美輪さんの知識の深さにただただ驚いてしまいます。だてにあのオーラは作られていないんだなぁ…と納得してしまいました。みなさんも(特に女性の方)読んでみたほうがいいですよ!! 絶対自分の特になりますから!!
紙の本生きものたちの部屋
2002/07/10 16:14
1人の人間の心の声
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これまで宮本輝さんの小説は読むことは合っても、エッセイを読むことのなかった私が、最初に読んだエッセイ集。内容は「小説家」という枠組みをはずした1人の「宮本輝」がそこにいる気がして純粋に「読んでよかったなぁ(^o^)」と思いました。宮本さんの喜怒哀楽が生で聞ける(読める)作品だと思います。
紙の本MOMENT
2003/04/11 16:49
現代の日本文学においてかなり優秀な作品だと思う
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本多孝好氏の処女作「MISSING」から、大の本多孝好ファンの私。この作品は本田ワールドの中でももっとも好きな作品です。これははっきり言って好みなのですが…(だって、技術的にはどれも比較できないし…)彼はミステリー作家でありながら、あまりブラックワールド結末を書かずに最後には自分の言いたいことを押しつけがましくなくダイレクトに伝えることができる、ある意味「読者との距離感が適当な」作家さんだと思うのですが、その距離感で伝えてくれる今回の彼の哲学が私的に彼の本の中で一番素敵だなあと思います。まだまだ読んでないみなさん、是非読破してみては?
2002/07/17 17:10
ノンフィクションのすごい力。
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この本を読むには、まず「シーラという子」という話から読まないと、「何のこっちゃ??」になると思う。で、内容は、…かなり重い。これまでノンフィクションの作品はもちろん読んだことはあるが、こんなに重い作品もなかったような気がする。なぜなら、この本は、「幼児期に性的虐待を受けた少女のその後」だからだ。トリイ(この本の著者で、特別クラスの先生である)と幼児期に接し、再び再会したシーラは、かなり外見が変わっていた。そして、トリイに対してかなり横暴な態度もとる。でも、その気持ちも、読んでいって分かってきて、思わず涙がこぼれた。たぶん、フィクションだったら、こんなに胸に響かなかった気がする。
紙の本のほほん絵日記
2002/07/12 16:03
息子や家族の姿がほのぼのかかれているカワイイ絵日記
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誰もがご存じサントリーの「のほほん茶」のおまけだった物を集めた今回の本。…かなり絵も多く、読みやすいことこの上ないです(さくらさんの場合ほかの作品も読みやすいですが…)。中身も本当にほのぼのしていて、特に息子とさくらさんのやりとりは面白いです。一家全員で読める作品。是非お買い求めを!!!
紙の本ヒレハレ草
2002/07/10 17:23
どこか太田さんを「文学者」としてみてしまった作品
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これは、これまでの爆笑問題の本と違う印象を受けました(いや、ちゃんと、田中さんの粘土細工も見参だし、太田さんのエッセイは相変わらず面白いんですけど)。どこが違うかというと、エッセイの中に「賢治と治」という宮沢賢治と太宰治を引き合いに出してきたからかもしれません。二人の生き方について分析している太田さんの文章を読んで、かなり感動してしまいました(感動する所じゃないんだろうけど…)。文学にも爆笑問題にも興味がある人は読んでみて損はないと思います。
紙の本天下御免の向こう見ず
2002/07/10 17:13
おもしろさの中にも共感がある本
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やっぱり、ものを作る人は目線が違うんだと再確認した作品。田中さんの粘土細工や二人の対談も面白かったけど、やっぱり太田さんのエッセイが一番だと思う。取り上げている問題は何でもないことなのに、太田さんのものの見方がとても面白くて、そのこと自体が(本とは何でもないのに)面白くなってしまう。この本はポケットサイズの爆笑問題のネタだと思った。
2002/07/10 17:04
一般的では考えられない考え方が魅力
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だいたい恋や勉強、人間関係、仕事なんかに悩むときに、相談する人は決まっていたりする。だけど、この人のようなアドバイスをくれる人はいったいどれだけいるんだろうか? 一見怪訝な顔になってしまうようなものも、読んでいるうちに納得してしまう。そしてちょっと救われた気もする。みんなも悩み事があるときは相談だけじゃなくてこの人の本を読んでみるのもいいと思う。なぜならこの人は一般論だけじゃかたづけないから。
紙の本真夏の犬
2002/07/10 16:35
ミステリー小説よりある意味残酷な人間の小説
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宮本さんの作品の中で、この小説はかなりダークな部類に属すると思います。主人公の親がアルコール中毒者だったり、突然家を飛び出したり…と。しかし、この小説の怖い所は、実際問題であり得る(社会問題になっていたりする)ということではないでしょうか? 短編なので、読みやすいと思います。どろどろ系が苦手な人は向かないかも。
紙の本ごめん
2002/07/09 18:38
純粋だけど的を得ている主人公たち
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大体小説家はかなり知能指数の低い主人公にも、考えているときやしゃべっているときの文章は理知的である。しかし、このひこ・田中さんはそういうところもしっかりと主人公の目にあわせることができる。…すごい人だと思う。素朴な文章でリアルに語りかけてくるから私はこの人の小説にハマッテしまう。小説という「フィクション」を「ノンフィクション」のように思わせる作者の技術を是非楽しんでほしい。
紙の本MISSING
2002/07/04 16:13
生粋のミステリー小説家
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こんなに素晴らしい小説があるかと思った。…だいたい私はミステリー小説は読まないたちなんですが、何の因果かこの本を読んでかなりミステリーに対する私の偏見が変わった。これまで私のミステリーのイメージは「酷い・汚い・終わり方が微妙」などかなりマイナス思考だったのだが、この本で徹底的に打ち砕かれた。この小説は「汚くもない・酷くもない・終わり方もしっかりしている」そして本多氏の素晴らしい所は陳腐なミステリーだけの話じゃなく、その先にある、人間の「心」があるところだと私は思います。ミステリー嫌いにも是非オススメ! 読んでみてください。
2002/06/28 15:47
頑張れ女の子!!!
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別冊少女コミックから来たこの漫画! 主人公の藍ちゃんが中学生のときに同級生から意地悪されて、「絶対きれいになってやる!]と奮闘し、ついに華々しく高校デビューを飾る話。そこでであったそう君といういい男に恋に落ちるのですが…かなり曲者のいい男(?)だったんです!! 女の意地や、友情や恋やかなり盛りだくさん!! 何か読んでてパワーが出てきそうになる本です。女の子なら誰でも思うだろうなぁてきなこともいっぱいあって、共感もかなりすると思います。是が非でも読んでみてくださいな☆
紙の本天国までの百マイル
2002/07/17 16:38
なぜこんなにも、涙が止まらないのか。
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浅田さんの作品では、「鉄道員」同様、映画化された作品なのでご存じの方も多いはず。しかし、映画には映画の良さがあるように、本にも本にしか出せない良さがあります。私は本当に(いや、冗談じゃなく)読んでて涙が止まりませんでした。主人公は本当に「情けない」の固まりみたいな中年男なんですが、この男を必死に支える水商売の「まり」はとても、いい女で、どちらかとゆーと、まりのいじらしさに涙が止まりませんでした。「映画みたからもういいや」と思っている人でも、だまされたと思って、読んでみてください。必ず涙しますから。