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筑波太郎さんのレビュー一覧

投稿者:筑波太郎

122 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本愛唱歌でつづる日本の四季

2009/05/11 14:55

愛唱歌は心の故郷

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 一度は口ずさんだあの歌この歌。抒情的な動揺や唱歌、歌謡曲には人を引き付ける魅力があるのだろうか。懐かしき歌声は、故郷の温かさや別れのつらさを鮮明に映し出してくれる。四季折々に花が巡りくるように、愛唱歌は今でも心の底にそっと咲き誇っている。

 もう二昔にもなるだろうか、日航ジャンボ機が墜落し、一人の歌手の足跡が消えた。その名は「坂本九」。戦後世界的な一大ヒット・ソングとなった「上を向いて歩こう(作詞永六輔・作曲中村八大」のコンビで生まれた一曲は、今でも伝説的な語り草になっているほどで、海外版では「すきやき」の曲名で広く知れ渡る。まさに生死を賭けた名曲は、今も日本人の心の片隅で歌い続けられている。

 「花」や「ゴンドラの唄」「青い山脈・リンゴ追分」など、咲き誇る春をテーマにした抒情歌が生まれ愛され、夏には「宵待草・浜辺の歌」や「知床旅情・青葉城恋唄」が生まれ、秋には「荒城の月」や「夕焼小焼・赤とんぼ」などの名曲が親しまれている。冬は「北帰行・惜別の唄」「雪の降る街を」などよく歌われているが、なんといってもトリは「かあさんの歌」だろう。「母親は、いくつになっても心のよりどころであり、母を慕う心情は失われる」ことがない。

 春夏秋冬、四季の花暦は我々を楽しませてくれるし、人から人に歌い継がれてきた愛唱歌は心の支えになっている。今日もどこかの街門で歌われ、人々の活力源になっている。

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将棋を楽しんでみてはいかがかな

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 将棋は囲碁と違い、陣取り合戦ではない。戦国絵巻ではないが相手の総大将(王将)を討ちとれば終了。打ち取ってこそなどと、物騒な例えだが「玉を詰めれば勝ち」である。ルールはシンプルだが、根底は奥が深く無限の広がりがあり、まさに小宇宙のゲームかもしれない。クリアするハードルはあるかもしれないが、決して高いものではない。老若男女の人たちが、将棋をこよなく楽しんでいる。誰人も初めて「将棋を指す」とは、免許取りたての新人が運転するような感覚なのかな。

 本書は将棋の基本や駒ごとの特徴など、初心者のための講座から始まる。駒の配列、動かし方がクリアできたら、次は「勝負に勝つための5カ条」をひも解いてみよう。「取る・攻める・成る・詰める、寄せる・囲う」など、戦い方の基本である駒組や作戦は、是非マスターしたい。ワンランク上がることは勿論だが、将棋の深さや親しみ、挑戦意欲などが自然と身につくように。

 5カ条をマスターしたなら、多彩な戦法を学びとりたい。なかでも「居飛車・振り飛車」での攻めは基本中の基本だから、じっくり覚えよう。ここまで来たら少しは将棋が指せると言ってもいいのでは、あなたのレベルは間違いなく数段アップしているのだから。

 将棋も礼儀で始まり、礼儀で終わる。勝った負けたで、あまり熱くなりすぎるのは良くない。常に自然体を心掛けたい。直ぐにもう一局と対局するのだから。マナーも大事な戦略、楽しく大局しながら腕を磨いていければ、将棋の醍醐味は益々膨らむだろう。

 最後のコラムに、詰将棋が載っている。上達の近道は、詰将棋をこなすのが第一だとある。「下手な鉄砲、数打っちゃ当たる」ではないが、実践あるのみか。

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強かな職人魂は今も生きている

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 時代劇の黄金期を迎えた昭和30年代、そのなかでも東映は、他社に比べて重厚な役者を抱え、断然たる地位を築いていた。だが、栄光衰勢は世の常というが、彗星のごとく現れたテレビの波は、映画産業を一飲みにしてしまつた。京都、太泰撮影所から発信していた、絢爛豪華な娯楽時代劇も斜陽の一途をだどり、撮影所の職人たちは職場を失っていった。だが、強かな職人たちは「当時の新興メディアであったテレビ」に活路を求め、あくなき時代劇作りを追い続けた。

 京都太泰には東映、大映、松竹の三撮影所がしのぎを削っていた。なかんずく東映は、片岡千恵蔵、市川右太衛門(両御大)を柱に、錚々たるスターを並べた時代劇を量産し、映画興行界を牽引していった。これを支えたのも職人たちである。夢の競演、豪華絢爛たる正月映画。子供心に抱いた思い出は、いまだに胸の奥に息づいている。

 時代劇の王帝ともとれる大映の「羅生門」。東宝の「用心棒」などは、黒澤明監督の決定版だったかもしれない。さらに、勝新「座頭市」、雷蔵の「眠狂四郎」など、はでな旗揚げをしていた大映も、押し寄せる波には勝てず倒産の憂き目。だがこの苦境おも職人魂は乗り越えてきた。

 人と人との触れ合いは大事だ。不況の世の中、「人切り御免」ではないが、バッタバッタと切り捨てる企業社会を渡り歩いた職人魂は、我々に何を語りかけているのだろうか。今一度映画の原点を見直そう、そこに答えが隠されているようで。

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紙の本いいかげんがいい

2009/03/02 17:47

成功のカギを握るのは、息抜きかも

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 敗戦に打ち砕かれた日本、どん底にもがき苦しむ我々は「がんばる」を合言葉に、世界第2位の経済大国にまで押し上げた。その原動力は何なのだったろうか? 「奇跡といわれた経済成長を支えてきたのが、会社や組織が一枚岩になって」がんばる社会だった。一枚岩の経済力は、物事が順調に回りだしているときは偉大な力を発揮するが、ひとたび何かが起きれば脆さをうむ、まさに両刃の剣なのだ。右肩上がりの社会は脆さを吐き出してきた。5年後、10年後さえ読めない社会、混迷する若者たち、生活も不安定で将来さえ語れない。「がんばって、がんばって」豊かさをえたが、息苦しい社会も同時に生んでしまった。がんばりすぎが「いいかげん」本来の意味も忘れて、歩んできた結果なのだろうか。

 人気絶頂のスマップ、「キムタク」の母との対談には、なるほどと感じた。某テレビの「ピストロスマップ」でもその技を生かす彼には、料理に対する母の思いが込められていた。「3歳の時からナイフを持たせてリンゴを切らせ、小学校にあがる前にガスコンロの点火」を教えている。ホットケーキを作ったのもそのころで、ハンバークや餃子作りの手助けは日課となっていた。強かな彼の一面をのぞき見たようで、親から授かった料理の手法は、私のこころずしりと、とりこにしてしまった。 

本書は、素晴らしい人たちとの出会いを41遍に纏めたものである。生きていくためには、がんばりは大事だが、時には「いいかげん(良い意味での手抜き)」も寛容かな。ストレスは万病の元なのだから、溜めないうちに撥ね飛ばそう。大切な身体を守るためにも。

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余命半年、あなたは何を考えるだろうか

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 寿命は誰にもわからないが、今生の別れは誰人にも訪れる《早い遅いの違いはあるが》。著者は40半ばで余命半年との宣告。もしも、私や家族が余命半年と宣告されたら、残りわずかをいかに生きるべきなのか、たやすく言葉は生まれない。心や体は混乱の淵に追い込まれ、身動きがとれないのではなかろうか。主人公が手記した『最後の授業』とくと拝見。

 「今日の次には明日がきて、その先にも新しい日が待っている」。当然のように人生は続いていくと思っていたが、ある日突然終わりの時が来ると知ったら、あなたは何を考えるでしょうか? 「ランディ・パウシュの最後の講義」は私たちに何を訴えているのか、静かに反目してみよう。きっと、様々な様相が思い浮かんでくるのでは。だからこそ大切な人へ、真心のメッセイージはいつでも用意しておきたい。

 カーネギーメロン大学の教授である著者は、「人生最後の特別講義」を学生たちの前で緩やかにときには激しく、語りかけた。「夢」を持ちなさい、そして実現しなさい。夢を描く、希望に目かって進む姿こそ人生最大の誇りと、若い学生たちに熱弁をふる姿は、とても余命半年と宣告された教授とは思えないほど、真摯な声は響き渡っていた。まさに、命の底から語りかけているようで、思わず吸い込まれてしまった。夫婦愛、家族愛、そして多くの友情に包まれた彼は、満面の笑顔を浮かべ、人生をいかに「生きる」べきか、力強い情熱で最後の講義を締めくくった。

 いつ終焉の時が来るかもしれない。まさに「今が大事な時なのだ」と、感じさせてくれた。特別講義、ありがとう。

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若者たちの救済の道はあるのだろうか

10人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 アメリカの(サブプライムローン)がきっかけで、世界中に飛び火してしまった経済危機。対岸の火事どころか、火の粉は真一文字に日本経済をも飲み込んでしまった。株価の大暴落、銀行の貸し渋り、円高による大赤字、洪水のようにあふれ出る失業者、政府は経済成長の下方修正を余儀なくされた。このままでは日本沈没もありかな? 生き残りをかける社会と企業。狭間で生き抜く我々の進む道は果てしなく厳しい。

 生産体制の見直しと人員削減を打ち出した大企業。もろに被る中小企業。労働者の賃金は物価高に追い付かないし、家庭は火の車なのだ。貸し渋りの煽りは個人や社会の源泉まで変えているに、政府の打つ手は後手後手だらけ。景気回復剤となるか定額給付金。中小企業救済の資金貸し出しなど、策は素晴らしいが即座に発動しないと、生き残りを掛けたサバイバルゲームに勝てないのではないか。

 年金、介護、高齢者医療にと、これからの社会福祉には膨大な資金が必要なのだ。健全な福祉国家を構築するためには、格差社会に取り残された若者の救済こそが第一ではないか。「フリーター、派遣の立場は不安定だ。彼らを下流の一言で片付けるのはたやすいが、それでは、社会不安の温床になる格差拡大」は拭いきれない。正社員になりたいのになれない。正社員にはなりたいが、彼らを思い留まらせている今の現実(過剰労働)。若者たちを取り巻く環境は厳しいが、明るい未来を取り戻すためにも。

 サバイバルを生き抜くための努力は欠かすことができないが、政府も企業も若者たちの育成や、雇用体制の拡充を図るのは社会の責任だろう。フリーター、派遣でも生活ができる社会が望ましいが、現実は無理なのだから。社会福祉の手直し、それが国家安泰の礎になるのでは・・・。

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紙の本がん検診の大罪

2008/10/27 18:40

本当に検診は大罪なのか

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 国民皆保険のなかに「高齢者の医療に関する法律」がある。今年も高齢者の健康を守る一環として、特定健康診査・特定保健指導の実施が行われた。検診結果には様々な苦悩と安堵のドラマを垣間見ることができる。あなたは再診が必要ですよと言われれば、そんなはずではない、何かの間違いではないのかと自答する。だが、落とし穴はそれだけではない。早期発見・早期治療がうたい文句のはずが、「検診を受けるほど、ガンのリスクは高くなる」。「ガン検診の有効性を示す根拠は存在しない」。これはいったい何なのだろう。

 放射線検査はガン(3.2%)を誘発する。ショッキングな一言が飛び込んできた。まさか・・・。さらに追い打ちをかけるように、「降圧剤、糖尿病、高脂血症」治療薬の副作用。過半数が異常と判定されかねない「メタボ検診」の不可解な基準値? など、統計データの非常識。現代医療の闇を解き明かす。

 再検診・レントゲン。肺ガン、胃ガン、大腸ガン検査はレントゲンが支流。医師たちは危険性は少ないと口をそろえ、受ける側もほとんど気にしていないのだが、そのレントゲンが危ないとは、まさに青天の霹靂。

 検診も、予防医学の立場から判定すると、吉であり、凶である。だが、我々の得る道は健康が一番。本当の医療とは、考えさせられた一冊だ。
 

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紙の本医療格差の時代

2008/10/10 13:46

医療崩壊医師不足の改善策はあるのだろうか

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 格差社会の歪みや、度重なる医療改革が引き起こした結果、医療崩壊を早めてしまった。国民皆保険が揺らぎだした現実を、立て直すのは容易ではないだろう。国政、医療関係、我々患者が三位一体とならなければ、いくら治療を早めても回復は困難。医療崩壊は車輪のように坂道をころがりだした、果たして改革は間に合うのだろうか。

 医師や専門医が整っている有名病院でも、平等医療が狂いだしてきている。お金持や貧乏人などと、縦割りを持たない医療を重要視していた現場が、少しずつ衣替えを始めた。もしも、緊急を要する患者が身内であったらいかばかりだろう。背筋が凍る思いになったのは私だけだろうか。
  
 「人間の命は永遠ではない、そんなに長生きしたくない」といってる人でも、死に直面したら生を求めてしまう。それは人間がもつ性かもしれない。だからこそ生死の境をさまよう事態に陥ると、医師とも対峙する。必死の度合いが強ければ担当医にでさえ、ある種の不寛容が頭を持ち上げてしまい、医療現場そのものの過信から、少しのミスも許さない。「どんな病気でも治せないのはおかしい。病状が悪化するのは医者の腕が悪いせいだ」と、家族はまくしたてる。さらに、メディアまでもが世論重視の視点から、「医療事故はすべて病院や医師、看護師に責任」があると追及する。もちろん今の医療の仕組みには多くの問題点もあることは事実だが、医療崩壊の原因の一端は患者側も担っている。

 医療行政の迷走が生んだ歪みが広がりだした。医療費が支払えない弱者、介護施設や病院を追い出される高齢者、「過剰労働でダウン寸前の勤務医たち」。現今の医療現場は悲鳴を上げ、平等医療の崩壊を止められない。弱者を救え、医療を救え、声を大にして叫ぼう。

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紙の本病を超えて−いのちの対話

2008/08/29 14:07

真実の対話こそ命に刻まれる

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 高齢化社会が叫ばれだして久しいが、社会や個人、医療の現場さえ追い付かないのが現実。アフタケヤの充実が先細りにならないか、関係者は戸惑いを隠しきれない。もしも、あなたの親しい人が、緩和ケア(緩和医療)が必要と診断されても、向かえてくれる医療機関がお寒いとは、誰のための緩和ケアなのだろうか。

 緩和ケアの重要性と問われても、その言葉さえなじみがないし、どんな医療なのかわからないと言われる方もいるのではなかろうか。「痛い、痛い」と患者がいっても「痛み止めはいずれ効かなくなるといけないから、いまはがまん、がまん」だと医師はなだめる。患者自身も、我慢が美徳のように振舞う。これでいいのだろうか? ・・・。  

「痛い、がまん、がまん」と言われてしまうと、そこでコミュニケーションが立ち切れてしまう。だが、「痛いよね」慈愛ある医師の一声は、患者の心を開くだけでなく痛みさえも半滅させる。痛みが和らげば患者には笑顔が宿り、自信を取り戻す。生きる目標を持つようになると、不思議と痛み止めの薬の量が減ってくる。これこそが真の緩和ケアなのだと力説する。

 末期の患者にこそ緩和ケアは大切だし待ち望んでいる。あきらめない心、目標を持った生き方をそっと加えてあげれば、驚くほどの変化を見せてくれる。そこにこそ『いのちの対話』が生まれるのではなかろうか。この本は病を乗り越えた方々と、著者との対談集である。

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あなたの生命保険、要チェック

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。


 殆んどの家庭で入っている生命保険。あまりにも現実とかけ離れた? 保障とリスク。あなたの保険は大丈夫ですか。うろおぼえの知識で加入した保険が、命取りになる前に見直しては如何かな。<こんなはずではなかった>。長年掛け続けた保険の保障額が、定年後には年金額を下回っていたなんて、笑いごとでは済まされないだろう。様々な実例をもとに保険会社の実態、保険の仕組みをわかりやすく解説し、解決策を伝授する。

 「保険はとても高額な商品であり、あなたの乗用車や、場合によっては住宅よりも高い」買い物かもしれない。目にも見えず形も匂いもない、たった一枚の紙っぺらに大金を支払う人たちだが、内容にはあまりにも無関心。やがて定年を迎えたある日、突然暗雲の闇の中にはまるかもしれないのに、貴重なお金を支払っている。まさに一大事なのだ。そんなはずはないだろうと思うなら、≪一生涯5000万円の死亡保障がついているのか≫、確認してみては、殆んどが定年後まもなく補償は少額になっている。お金を工面して支払った保険金は1000~2000万円にもなると言うのに、これが今までかけた「漢字系生命保険会社」の製品なのだ。

 先ごろメディアを賑わした「保険金・給付金」の不払い問題、これがあまりにも理不尽ではないか、かっこいい言葉や巧みな言葉で勧誘しておきながら(勿論消費者側にも責任の一端はあるが)いざ支払いの段階になったとき、あれもこれもと理由をつけては、支払いを先延ばししたり、こんな違反が見つかったので、お支払いは満額にならないなど目に余る。それだけではない、あきらかに保険会社の落度なのに、強引に押し通していることなど、取り上げたらきりがないほど多い。大看板を信用したからこそ、契約したのに。怒りの拳はそんなに簡単には下ろせない。

 生命保険は当然必要なのだから、最低でも自分自身で、「いつまで今の補償が続くのか、保険料はいつまで払うほか、合計保険料はいくらになるのか」などの、3点だけでも検証してみたい。老後の安全、安心のためにも。

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紙の本常識はウソだらけ

2008/02/21 17:56

常識であって、常識でないものはたくさんある

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

都内のゴミ排出量は莫大である。雑然と捨てられてる週始めのゴミの山、後片付けをする清掃員。いつも見慣れた光景なのでさほど気にもかけないが、歩くには歩きづらい現実があるのは私だけだろうか。このような状態を改善すべく役所が打った手は、<資源を残す・再利用>の目的で、分別ゴミ&リサイクル運動を推奨したのである。だが、折角集められたリサイクル資源なのに「常識がまったく通らない」とは、なぜなのだろう。

 「ペットボトルのリサイクルでは、役人も、市民も、研究者も、これを絶対的な善と思い込んで、分別」に取り組んできた。だが、ふたを開けてみれば、これで一安心どころではない。ゴミを分別する事は確かだが、収集した後でまた一纏めにしている現実。この実態をほとんどの人が知らない。報道もされず、把握する役人や研究者の予算さえも計上されていない。ペットボトル再生にかかるコストは、新品の3倍強のコストがかかるとは、摩訶不思議で仕方がない。これでは何のためのリサイクルなのだろう。

 これだけではない。会社でも行政でも「定期健康診断」が実施されているが、病気によっては健康で過ごしている方が、「一回ぐらいの健康診断で≪血圧が高い・血糖値が高い≫などと言われ、すぐに治療を始めましょうなどと医者から宣告される。」だが、検診後に高血圧や高血糖値を治療しても、寿命が延びるというデータもないし、なにより現在が健康なのだから注意にとどめるべきではないか。限られた医療費(資源)なのだから、無駄を排する常識まで飲み込まないでほしいものだ。

 これはと思いこんでいた常識が、次から次へ奈落の底に沈んでいってしまった。まさに闇かな。光明さえ見え出せない捕鯨問題を始め非常識は山積み、後世まで残してはいけない。解決の第一歩は常識の中にこそあるのだから。

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江戸っ子気質とあの味は忘れることができない

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 栄光盛衰とは名ばかりで、最近の商店街は惨憺たる寂れようである。大手商社がわがまま顔に立ち並び、「弱肉強食」を演じたのが発端か。それでも生き残りを賭け、あの手この手のアイデアをだしながら、対抗している商店街は沢山ある。まさに<江戸っ子気質>を法悦させてくれる。《何時までも生き残って欲しい》。そんな商店街の旅行記である。

 早朝から仕込みに忙しい「鳥越おかず横丁」。手づくりのおかずが所狭しと並び、人々の郷愁をかもしだしている。いつ行っても変わらぬ風景、出来立ての美味しさ、一度味わったら忘れることのない舌触り、あの感触を確かめたくって今日も行く。

 戦後の闇市から続く「吉祥寺ハーモニカ横丁」。いまだ人気絶頂の「浅草仲見世」もいいが、ひっそりと息づいている「伝法院横丁」に私は惹かれる。平日の午後は比較的空いているので、思わぬ発見や舌鼓を味わうことが多々あった。そんな伝法院横丁が本書で紹介している。驚きと、著者の見る目が確かなことに納得。

 元気一杯息づいている商店街32エリアが載っている。荒んだ心を洗い流してくれるような横丁の味や心意気を、思い出したり、懐かしむたびに出かけている。輝きと至福の一時が掴められるかもしれないと。

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これでいいのか薬事業務、命の重さが第一ではないのか

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

生あるものは病と闘い続けなければならない。国が認めた難病はごく僅か、大半は近代医学でも解明できないほど多い。治療法も難事でまったくお手上げの状態。我が友人も難病と診断されて早5年、いまだに完治の見込みはたっていない。突然あなたのお子さんが難病と診断されたのに、希少な治療薬(日本では未承認)さえ使用できない状態が待ち受けていたら。尊い命が燃えつきてしまうのを見守るしかないなんて、言葉では語れない。
本書は「ドラッグラグ(他国で承認されている薬が日本で認可が下り、使用できるまでの時間差)と命の狭間」に揺れ動くノンフィクション記である。

 少女の命は朝露のように消えた。聞きなれない病名、呆然とする両親。昨日まであんなに元気だったのに、ぴくりとも動いてくれない。手の施しが打てなかった無念の医師団、「ドラッグラグ」が厚い壁となって立ちふさがった出来事である。対岸の火のように感じるが、突然我が子が、愛する人が発症したら、とても他人事ではすまないだろう。

 「世界の売り上げで上位百位に入る薬でも、日本で承認されるまでの<ドラッグラグ>は平均で四年近くの」時差が生じる。四年間も待てない患者や家族は、どんな気持ちを抱くだろう。様々な問題を抱えている厚生労働省だが、人の命ほど大切なものはないのだから、認可が下りる時間差だけは、短縮第一にしてもらいたい。

 難病に罹っている患者や家族だけの問題だととらないで、健康なあなたや私たちも、目を向けなくてはいけない。最初の波動が、大きな山(政府)を動かす近道だから。

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歯医者の根本治療とは

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

扉を開ければ、耐え難い苦悶の音色が待ちうける。苦痛と恐怖心が脳裏を駆け巡り、何度たじろいたことだろう。激痛のもとが虫歯だとわかっていても、歯科の門はおいそれと潜れないものだ。現在では歯科治療も進み、痛みや怖さはいだかない。治療も医者と患者によるコミュニケーションで決められる。歯科医の基本は容易に「削らない、抜かない」。これが歯科治療の原点だとこだわる。すぐに削ったり、抜いたりする歯科医は、良い医者とはとてもいえない。あなたが治療した歯医者は如何かな? 答が見つかるかもしれない。

 歯の治療が原因で、様々な体験や体調不良を経験したことが基礎になって、現在の治療法をあみ出したと語る。
治療で一番大切なのは、「噛み合わせバランス」を崩してはいけないことで、バランスが崩れれば、歯と口の関係や健康のバロメーターに狂いが生じ、思わぬ大病の起原になるかもしれない。特に「ブリッジ、インプラント」治療は最悪の治療法であると喝破する。

 歯石や歯周病は、噛み合わせバランスの善し悪しから、歯石や歯周病は起こり、大切な歯さえ、虫歯菌に犯さ
れる起因を作り出す。手の施しようのない重症な虫歯であっても最後の最後まで、抜かない、削らない治療法を試みる。最悪、歯を抜いてしまったときは、「一本入れ歯」にするのが大前提とある。

 痛くて我慢できないから歯医者に行く、真っ先にそれしか浮かばないが、虫歯一つとっても様々な治療法がある。たかが虫歯と侮ってはいけない。長い付き合いがあるのだから、納得するまで、説明は受けたい。歯医者選びの手本のように。

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医療の功罪は誰が食い止めるのだろう

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 けたたましく鳴る暗夜のサイレン、消えかかる灯火を懸命に引き戻す医師たち、救急の
修羅場はまさに戦場。安堵と笑顔の医師や家族たち、だが、終わりのない戦いはここから
始まるかも知れない。一刻を争う心筋梗塞や脳溢血、がんとの戦いに挑む医学は日進月歩。
しかしながら医療は瀕死の状態だと言う、なぜなのだろうか。

 「国の医療は末期ガン」そういっても間違いがない。しかも「医療界全体の疲弊・衰弱
を医師のみに押し付けてしまっている現状」では、いずれ我々に覆いかぶさってくる。そ
の兆しは早くも出現、小児科や産婦人科、内科・外科など重責がある医師の流失が後を絶
たない。このままでは命を守るはずの医師は、患者を救い出すことさえ厳しい。この現実
を誰が食い止めることができるのだろうか? 激務は医師不足をも誘発している。さらに、
診療時間の短縮による患者や家族への説明不足、最終決断の過ちなど日常茶飯事に起こり、
患者自身の苦痛は測り知れない。まさに瀕死の医療は果てしなく広がりだした。

 がん患者には頼みの綱でもある「抗がん剤」治療。だが、抗がん剤で「根治・完治」す
るがんはごくまれで、ほとんど可能性はない。「ところが医師はそれを伝えることに躊躇し
ている。患者の心情に十分配慮しながら、重要な情報が共有できる程度まで、ていねいに
説明時間を」割くことができない。患者さんから「治るのですか?」と問いかけられても
「本当はノー」であっても、言葉を濁す。お互いの「コミュニケーション不足と情報共有
の乏しさから、患者の体が廃墟のようになってしまうまで抗がん剤」を続けることになる。
本来の目的は、「よりよく生きるために化学療法(抗がん剤治療)」を施しているのだか
ら、あってはならないことです。命を縮める危険性を減らすためにも、「これだけは知っ
ておいてほしい真実」と声を大にして訴える。

 さらに「延命治療」の功罪も載っている。多くの患者や家族は「延命治療」といっても、
どのようなものなのか、患者にとって本当に必要なものなのか、担当医の説明もほとんど
なく治療を続けている。自ら希望したわけでもないのに「鼻からチューブが入れられたり、
お腹には栄養補給するための穴をあける。」改善する見込みのないなかでもずっ行なわれ
る。とても幸せとは思えない医療が、今でも後をたたない。

 抗がん剤治療の惨劇、延命治療の功罪、医療報酬の引き下げによる医療の低下、高齢者
医療の引き上げ、高額な終末期医療の保険制度見直しなど、崩壊寸前の医療制度を取り巻
く姿は実に厳しい。国民皆保険を維持するためにも、大手術の時期が来ているのかもしれ
ない。

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