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石田 洋子さんのレビュー一覧

投稿者:石田 洋子

31 件中 1 件~ 15 件を表示

無農薬・無除草・無耕耘・完熟堆肥で動物や雑草と共存し,生態系のバランスを保った野菜作りの方法を伝授

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 化学肥料や農薬の使用を控えて有機肥料を使う栽培方法が話題になっているが,この本が勧めるのは無農薬で無除草,土を耕さないこと(無耕耘)。鶏あるいは牛のフン,油かすや米ぬか,枯れ草,土でできる完熟堆肥,そして土壌に住む微生物や菌類の力を生かして野菜を育てるのである。見事に色鮮やかでおいしい野菜ができる,という。 
 この農法で避けるのは何年も同じ作物を作る連作。菌や微生物が異常発生して野菜が病虫害にかかることがあるからだ。特にナス科やマメ科は連作に弱い。トマトやジャガイモ,ピーマンが同じナス科に属することは覚えておくと便利。2種類以上の作物を組み合わせて栽培し,数年後に最初の組み合わせに戻す「輪作」なら連作害を受けない。具体的には畝を4本作って列ごとに違う種類の野菜を植え,毎年その作物を変える。1列にナス科やマメ科を複数植えて翌年は隣の列で栽培すると,ナス科やマメ科の野菜が毎年収穫可能になる,というわけ。
 完熟堆肥は低コスト。鶏または牛フンの層,土・油かす・米ぬかを混ぜた層,少し湿らせた枯れ草の層を積み重ねて蓋をする。掘り返しては積み重ねることを数回繰り返して数カ月がかかるが,完熟堆肥ができる。堆肥を施すと通気性のよい,ふんわりとした土になる。時間がかかっても土壌づくりをぬかりなくすると豊かな田畑になるそうだ。
 こんな風に,80種類の野菜やハーブの育て方から収穫方法を丁寧に解説。種まきから野菜の成長過程を著者が手描きの絵(実物大)を見せ,野菜栽培初心者にも分かりやすい。「野菜づくりで楽しみのひとつが,タネの発芽する様子を見ること」。成長する野菜に喜びを見いだす,生き生きとした姿が伝わってくる。「わずか1坪でも空き地があれば立派な畑になり,年間20種類以上の野菜をつくることができる」という著者の言葉は読者への励ましだろう。ハーブ栽培をしている評者だが,早速にも堆肥づくりから始めてみようと心に決めた。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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観葉植物,サボテンなどの原産地を知り,水やりや置く場所,好きな時間,冬越しの方法を解説

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ガ—デニングがはやっている昨今,原産地が日本ではない植物は,なかなかうまく育てられない。本書では,育てるのが難しいと言われている観葉植物,サボテン,熱帯花木,多肉植物などの原産地を知った上で,少しでも環境に近づけて上手に育てよう,というコンセプトをもとに,ガーデニングの基礎知識を提供している。「選ぶ」,「置く」,「水やり」,「仕立てる」という項目のほかに,「殖やす」として植え替えの時期や,病虫害から防ぐ方法まで解説され,ガーデニング初心者向けの入門書である。
 図鑑は,観葉植物,熱帯花木,サボテン,多肉植物,果樹のほか,ランも紹介されている。各植物には,データとして,分類,学名から肥料や病虫害,冬越し,原産地など,プロフィールには,その植物の属全体の説明や品種に関してのコメントが掲載されている。カレンダーは,置き場所と水やりの年間管理を示している。原産地が亜熱帯,熱帯地域の植物は,冬越しをいかにうまくやるかがポイントであるが,本書では,それが分かりやすく説明されている。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本植物一家言 草と木は天の恵み

2001/01/07 18:16

世界的植物分類学者牧野富太郎,最晩年の植物随想。紡ぎ出された言葉は植物への愛情と優しさで溢れている

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 植物分類学者の権威で,世界的にも知られている牧野富太郎博士は生涯の間に2500種もの植物を発見し命名した。その他,植物同好会を作ったり,全国に植物採集指導に回ったりなど,一般の人々に植物の魅力を伝えようと,精力的に活動した。本書は,95歳で死去する前年の昭和31年1月に発行されたが,平成12年,2000年,現代文に書き換えられて新たに上梓されたもの。氏は高知県出身であり,土佐(高知)ゆかりの植物についても,いくつかの考察がなされている。
 そのほか,『ドウダンツツジとは,どういう意味なのか』,『薔薇とは元来何であるのか』など,素朴な疑問にも答えている。多岐に渡る植物が取り上げられているが,中には,千枚漬け,ベッタラ漬け,オリーブの酢漬けなどに関するエッセイなどもあり,ホッとあたたかい気持ちになる。初刊から44年ほどたとうとしているが,時を越えて,植物の素晴らしさが力強く伝わってくる1冊。散歩や登山のおともにして,植物を見ながら読むと,また味わい深いだろう。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本神戸発 危機を管理する都市へ

2001/05/10 22:17

阪神淡路大震災から6年。復興はどのように進み,危機管理はどのように行われているのかを詳しく解説

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 1995年1月17日午前5時46分,阪神・淡路地方を襲った直下型大地震。神戸での死者4571人。避難民約24万人。震災直後,家屋が倒壊して学校に避難民が押し寄せた。
 1998年生活再建本部長になった著者は,589カ所もあった仮設住宅ゼロを目指し,復興住宅建設を促す。ボランティアや弁護士,専門家などで「神戸市自立支援委員会」を設立し,市民の自立した生活のために協議を重ねた。単身者や高齢者の「孤独死」や復興住宅の用地確保などの難題にも負けず,「神戸市復興計画」が進んだ。1999年12月,仮設住宅が解消した。
 第3章「ノアの方舟」は危機への取り組み方を論理的に解説。第4章は神戸がトルコや台湾,鳥取などを支援した記録を紹介。第5章「明日の街はきっと」は老人クラブや自治体などが連携する「防災福祉コミュニティ」,防災訓練の充実,危機管理研究会「神戸安全ネット会議」の発足など「市民を守るまちづくり」を伝える。神戸復興に注がれた人々の努力とやさしさを感じさせる一冊である。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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敷地から建物を除いた外部空間がエクステリア。さまざまなエクステリアを紹介。ガーデニングのコツも解説

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 エクステリア,外部空間のデザインにこる人が増えている。本書は,エクステリアの充実で豊かな暮らしができるように,エクステリアプランニングの設計・施工のプロ集団「チーム・パティオ」が編集。施工前・後の様子や工事の過程写真や平面図,3DCAD図面がふんだんに盛り込まれていて,分かりやすい。
 エクステリアを,玄関などの「フロントスペース」,台所に面する「サイドスペース」,ガーデニングをしたりデッキを置く「プライベードガーデン」に分類,建物と融合した例や個性的なデザイン例を示す。そのほか,ガーデニングには「コンセプト(テーマ)」と,どのような植物をどこに置くかの「ゾーニング」が大切なことや,「ガーデニングで人気のある花」の項でいろんな花の育て方も詳しく解説。
 おしゃれな水栓やバーベキュー用の炉,テーブルと椅子,照明器具などのガーデンアイテムも紹介。エクステリアのリフォームやガーデニグに力を入れようとする人に推奨の本。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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経営の仕組みの国際規格,ISO9001(品質ISO)とISO14001(環境ISO)の基礎知識から認証取得を解説

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 「国際標準」「グローバルスタンダード」「ISO」などよく耳にするが,中身が見えにくいともいわれる。本書は図表を用いながら一見難しく見える,ISO9001とISO14001の初歩的な知識から認証のポイントを詳しく解説する。
 ISOは「国際標準化機構(International Standardization Organization )」を指す。ギリシャ語の『ISOS=相等しい』に由来し,国際的な標準化の推進・発展を図って,組織経営の仕組みのグローバルスタンダード化を目指す。ISO9001(2000年12月改正)が生産や購買などの業務に関する事項を取り扱い,顧客満足を実現させる,品質マネジメント規格。ISO14001(1996年発効)は事業活動の環境への影響とその管理手順など経営管理システムを中心とする環境マネジメント規格である。
 両ISO認証取得に大切なのは経営者の意思と取得目的の明確化である,と述べる。事例を紹介しながらISO認証取得のパブリックイメージや売り上げの向上,業務の効率化を示す。社内で取得に必要な文書化ができない場合はコンサルタントを頼むなど,審査の手順やコツ,コスト面にも言及,ISO取得を考える経営陣必携の1冊である。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本紙屋克子看護の心そして技術

2001/04/18 18:16

相手を知りたいと思えば見えてくる患者の心。看護に大切なコミュニケーションと必要な技術を詳しく紹介

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 看護の「看」は漢字・手と目からできているように,目でよく見て手当てをするということ。そのとき大切なのは,「相手を知りたい」と思う気持ち,と看護のプロの著者は話す。本書はNHK総合テレビ放映中の「課外授業ようこそ先輩」で,故郷の統廃合された小学校を舞台に著者が受け持った,「看護」とはなにかを教えたときの様子をまとめたもの。
 高度成長期以降,医療の高度化で増えたのが植物人間状態になる「意識障害」。そのような患者を温浴やトランポリン運動などで自立できるよう看護する著者は常に患者とその家族の立場に立つ。
 授業1ではゲームを通して「相手を思う気持ち=看護」の大切さを学ぶ。授業2は意識障害が治った人のドキュメント「NHKスペシャル・あなたの声が聞きたい」を紹介。授業3では看護婦の活動を知る。授業4では体の仕組みを知って,指1本で寝返りなどを助ける技術を学ぶ。授業5では高齢者と交流して命の尊さを身をもって知る。
 「プロフェッショナルの技術を使いこなす『感性』が大切である」という著者の言葉が胸に響く。看護だけでなく,人が生きるうえでも大切なことであろうと実感した。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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一度に複数のタスクができるシステム,UNIXの基礎知識から操作方法を詳しく解説。実践書としても使える

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 安定性と汎用性が高く,複数ユーザーが同時利用できるUNIX。1969年,Ken ThompsonとDennis Ritchieらが始めたオペレーティングシステム(OS)に起源を持ち,米国AT&Tベル研究所がミニコンピューター向けにタイムシェアリングシステムとして設計・開発したもの。現在,多くのワークステーションに標準搭載されている。
 本書の特徴はUNIXの基本理念から操作,環境設定方法などを目的別・段階的に紹介し,システム実行結果を豊富に取り入れたこと。理工系大学1年次対象だが,文科系大学や企業にいても各自のレベルに合わせてUNIXが学べるようになっている。
 UNIX利用者の心得から文書ファイルの編集・作成,Emacsを例に編集機能を持つプログラム・エディタの使い方,ファイルの管理,Xウィンドウシステム,電子メールやネットニュースの利用方法など丁寧に教えてくれる。
 専門用語には詳しい注釈がついており,コンピューター初心者も比較的読みやすいであろう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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IT化・政治経済のグローバル化の中,日本語の在り方を見直し多言語の受け入れが日本にとって必要と主張

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 21世紀はIT化,政治経済のグローバル化が一層進展,世界の言語環境が大きく変化する,と本書は予測する。著者の危惧は,日本人が日本語や言語について無関心だと世界の人々とコミュニケーションがとれなくなる恐れがある,というもの。
 情報科学に精通し工学博士の日本人・西垣氏と政治学博士のイギリス人・ルイス氏が執筆。英語,多言語,インターネット環境など多角的な視点から「言語」にアプローチ。第1部「日本人にとって英語とは何か」では「英語公用化論」を視野に入れながら西垣氏が日本の英語教育に焦点を当て,ルイス氏が国際理解に必要な考え方を解説。第2部「日本語はどうなる」では「日本人も多種多様な言語を受け入れるべきである」との主張が打ち出されている。第3部の「コンピューターの可能性と課題」でコンピューターと翻訳の関係を解説するほか,インターネット上の多言語共同体にも触れる。日本語を含めて言語について深く考えさせられる1冊。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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植物の歴史から植物と昆虫,動物の関係などを植物学専門家がわかりやすく紹介。植物の不可思議な情報満載

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 「サボテンの刺(とげ)は葉が変形したもの。その刺は乾燥と外敵から自身を護る機能を持つ」「日本の海岸とヒマラヤの高山に同じ植物が生えている。これは塩分濃度が高い海水は純粋な意味で水ではないので海岸は乾燥している。ヒマラヤも強い光と風のため乾燥しており厳しい環境だからだ」など,本書は身近な植物の生態から繁殖まで,とっておきの話を取り上げる。臨場感を増す写真や挿絵が添えられていることもあり,自分が植物を見ながら専門家の話を聞いているかのようだ。
 1章「種に特有の話」はタイトル通り,植物の「種」に焦点が当てられている。「葉緑体を持たず,全身が白い『ギンリョウソウ』は,腐葉土などから養分を得て生長する『腐生植物』である」「ネギの緑色の部分は葉の裏である」「細胞が伸びたり縮んだり,膨らんだり,しぼんだりするから,オジギソウのように植物が自分で運動する」「落花生は字のごとく,花が落ちて地中にもぐり込んで実を結ぶ」などをはじめ,興味深い35のテーマからなる。
 14のテーマで構成している2章「花の形態や受粉にまつわる話」では,子孫繁栄のために植物が日ごろどのような努力をしているかを鮮やかに描いている。「不思議な花のシオガマギク—花と虫の共進化」や「昆虫だけではない。花粉を運ぶ鳥やコウモリ」では昆虫や鳥,コウモリと植物の緊密な関係を紹介している。
 3章「植物全体の話」では植物全般を解説する。「茎はなぜ丸いのか? なぜならば円形の茎だと風の動きに曲がって柔軟に対応できる。また,茎が四角形だと曲げに対してさらに強くなる」「イチゴはガクや花びらを生んだ花の台座である花托(かたく・花床ともいう)が多肉質になったもので果実ではない。イチゴの周りについている粒ひとつひとつが1個の雌しべである」など,摩訶(まか)不思議な36のテーマが登場する。
 巻末には植物名の索引がついているので検索しやすい。本書を持って植物観察の散歩に出かけたくなった。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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「入り込む学び」「眺める学び」「想像力による学び」の方法により育まれる子どもの知的好奇心を解説

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 子どもにとっては「遊び=学び」であり,人やモノとの出会いによって子どもの知的好奇心が旺盛になる。本書はいかにして知的好奇心が育まれるかを3つの学びのモード,「入(はい)り)込む学び」「眺める学び」「想像力による学び」から解説する。第1部は学びのモードを詳しく説明している。「入り込む学び」は子どもが幼稚園のあらゆる場所へ積極的にかかわってなにかを発見することである。「眺める学び」は次になにをしようか,ぼんやり,あるいは鼻歌を歌いながら考えることを指す。ジッと物事を観察することもこれに含まれる。「想像力による学び」は他人の言葉から想像することである。
 第2部は知的好奇心がいかにして探究心へ結びつくかを解説。第3部では「自然」と知的な育ちの関係,第4部は「文字」「数字」「飼育栽培」「芸術」「積み木」などの保育内容と知性,あるいは感性のあり方を明らかにしている。第5部は幼稚園教育要領の「環境」を取り上げて「環境」が子どもの知性と感性の発達をどのように促しているかをまとめている。保育者のみならず園での子どもの活動が気になる親にもお薦めしたい。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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カウンセリングの基礎理論を踏まえ,カウンセリングマインドを子育てにどのように生かすのかを紹介

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 昨今,よく耳にする“カウンセリングマインド”とは,保育園や幼稚園の保育者が子どもや保護者の立場や心の動きを尊重し,子どもとのかかわりあいに取り組むことである。本書は実例を交えてカウンセリングマインドをどのように活用するか,そのノウハウを紹介している。
 40年ほど前にカール・ロジャースが,治療者は患者の苦しみや痛みを受容したうえで,患者の自己回復力を生かして援助すべき,と唱えてカウンセリング理論を成立させた。本書はその発展を踏まえて,「相談者の自由な表現によって治療が進む」など,カウンセリングの基礎理論を保育の場にも取り入れようと説明する。
 「保育者と幼児の信頼関係を築く」「幼児の緊張感を解放する」「幼児が自由に表現するように助ける」などのカウンセリングマインドを「幼児」や「障害児」を理解するとき,また,幼児が遊ぶときなどにどのように生かすのかを実践的に示している。あらゆる事例が示されているので保育者のみならず子育てに悩む親をサポートする1冊ともいえよう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本動物たちの緊急救命室

2001/02/23 00:16

タフツ大学獣医学部ER(緊急救命室)で治療を受ける動物と献身的な医師,看護婦を追ったドキュメンタリー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書によると,アメリカの約6割の家族がペットを買っており,そのうちの約8割が旅先などにもペットを連れていくという。それほど飼い主が愛情を注いでいても,ペットは病いに倒れたり,事故にあったりする。本書は田園が広がるアメリカミシンガン州マサチューセッツにある全米有数のタフツ大学獣医学部の動物病院「ザ・フォスター・ホスピタル・フォー・スモール・アニマルズ」にある集中治療室(緊急救命室)に運ばれた動物とその飼い主,そして医師,看護婦などのやりとりをドキュメンタリーとしてまとめたもの。
 緊急救命室には獣医,研修医であるレジデンス,インターンの医師,そして看護婦がいる。誰もが動物を愛しており,動物を助ける仕事に誇りを持っている。患者(=動物)の病いが治らなければみなが悲しみ,回復して退院すればみなが喜ぶ。不治の病に冒されて安楽死させざるを得ない患者の飼い主を慰める医師がいて,苦しむ患者を励ます看護婦の姿もある。
 「患者から多くのことを学んで,痛みが分かるようになったので,患者である動物たちに感謝したい」と語る医師らの声が胸に迫る1冊である。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本からだの知恵食のひけつ

2001/02/23 00:16

長生きするだけではなく楽しく,すがすがしい人生を送るため,東洋医学の知恵があふれる諺を解説

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 「命は食にあり」という諺(ことわざ)がある。これは命,つまり体は食べることによって維持されるのであり,「食」をないがしろにしてはいけない,ということである。またこの「食」という漢字は「人を良くする」という意味をも持つ。諺や漢字ひとつを取っても人生を生き抜くための知恵が含まれている。
 現代,私たちはストレスが積もって体に問題を起こしたり,物欲や名誉欲に目がくらむことが多い。そんな今,私たちは「命」の尊さを忘れかけてはいないか。そして東洋に伝わる「命」に関連した賢い諺を知り,それを生活に実践することで私たちの人生が明るくならないか,と著者は強く訴える。そのために,著者は東洋で使われてきた諺を一つ一つ丁寧に取り上げてわかりやすく説明する。そのなかには今すぐに生活に生かせるものが含まれており,本書の特徴ともいえよう。
 全6章で構成している。第1章「健康を手に入れる養生の知恵」では「頭寒足熱」など体にまつわる諺を取り上げ,第2章「中国から伝えられた養生の知恵」では歴史が古い中国の諺,第3章「四季をかしこく暮らす食生活の知恵」では食生活をめぐるものを解説する。第4章では「豆を食べてマメになる」など「病気を予防する食生活の知恵」を紹介。豆の中でも特に黒豆は利尿,強精など腎機能を高めるため,食べると人を元気=マメにする,と説明されている。第5章は「味付けのコツは『さ・し・す・せ・そ』」など料理上手になるコツと知恵に関する諺,第5章では「一日三食三十種類」など「現代生活の中で生まれた新しい諺」を集めている。
 人間の生活と食生活の関係がないがしろにされることが多い現在だからこそ,食にまつわる諺を振り返り,できるものから見直してみたいものである。
 なお巻末には,本書収録の諺がアイウエオ順で索引としてまとめられていてわかりやすい。
(C) ブッククレビュー社 2000

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田崎真也が世界のベストワイン64本を紹介。また俵万智が1994年産ボルドーワイン15本に短歌を詠む

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 ソムリエの第一人者,田崎真也が監修する本書は1997年10月の創刊号から13冊目を数える。今回の特集では田崎とトゥール・ダルジャンのソムリエ,石田博が21世紀に残したいワイン64本をセレクト。選ばれたワインはボルドーやブルゴーニュ,シャンパーニュではなく,たとえばイスラエル産のワインなど日本に未輸入のものや,あまり知られていないが将来性の高いワインまで多岐に渡り,世界のワイン最新情報が満載である。
 今回のもう1つの目玉は,創刊号で田崎がティスティングした1994年蔵出しのボルドーワイン61本の中でも人気の15本を選び,田崎が再度テイスティングしたことである。そのうえ,同じものを俵万智がティスティングし,各ワインに関する短歌を詠んだ「俵万智が詠む15シャトー(=シャトーはフランス・ボルドー地方のブドウ園のこと)夢の競演」である。
 このほか,田崎が旅先で地域特産物を使って料理をつくりワインと振る舞う「旅してクッキング(今回は能登を訪れた)」や日本ソムリエ協会認定のワインエキスパートという資格を持つ川島なおみの「ワイン日記」,林家こぶ平のエッセイ「ワインな咄(はなし)」,脚本家内館牧子と田崎が日本のワイン蔵を訪ねる「日本のワインと味探訪記(今回は因島)」など,ワイン通が勢揃いし執筆している。旅情報やレシピもあり,ワイン好きでなくても楽しめる1冊である。
(C) ブッククレビュー社 2000

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