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問悶さんのレビュー一覧

投稿者:問悶

38 件中 16 件~ 30 件を表示

これならできる!「年間おそうじ計画」は「開運計画」!!

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者は、10代から東西の占術全般を学び、現在は専門学校で中国占術の専任講師を務めている。某テレビ局の番組にV6とレギュラー出演して、タレントのお宅を風水鑑定していた方だ。昨今は、いわゆる「おそうじ」関係の書が人気であり、多くの種類があるのだが、『風水術』と関連させている所が興味深い。
 序章の『モノを捨てるとなぜ福運が舞い込むのか?』では、風水の基本的な考え方である①安心・安全か、②快適か、③栄えているか・・・の3条件を満たすために、日頃から実践できる『快適か』の重要性を説いている。快適性を追求するための「モノを捨てる」ということ自体が、開運風水法にあたるという。以降、第1章『どうしたら凶を取り除けるのか』、第2章『運を呼び込むおそうじ風水〜場所編』、第3章『要らないモノを捨てれば福が来る〜テーマ編』と続くが、共通していることは「要らない(不浄な)モノを捨てて、新たな空間を生み出す。新たな空間に、きれいな空気を通すことで湿気や悪いエネルギーをため込まないようにする」というスタンス、と言えるだろう。
 面白かったのは、第4章の『プチおそうじカレンダー』。2007年のカレンダーから「立春」「啓蟄」などの二十四節気を取り上げて説明し、その意味に合わせてた掃除を行うことによって開運の効果が高まるという。「バレンタイン」や「クリスマス」といった西洋の風習に慣れてきた日本人にとって、二十四節気の内容は、むしろ『新鮮』に感じた。日本の古き良き伝統なのだ。もちろん、「バレンタイン」や「クリスマス」に行う掃除も説明されている。
 今の時期に購入すると、来年の「おそうじ計画」が立てられる。見通しを持って計画的に掃除をする年間計画は、家族でやっても、一人でやっても楽しいことに違いない。「おそうじ年間計画」そのものが「開運計画」となる一石二鳥が嬉しい。「おそうじ」をする気持ちが大きくふくらむ一冊である。

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一太郎ユーザーに嬉しい宝箱

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 日本語ワープロソフトに関しては「一太郎派」と「word派」が存在する。「一太郎派」は「ATOK」の使用感と「罫線に関する機能」の良さを口にする人が多い。「word派」は「excel」や「powerpoint」との連携の良さを強調するようだ。私は「一太郎派」であり15年近いユーザーである。

 1985年に登場した「一太郎」は,日本生まれの日本語ワープロソフトとして,多くの人に支持されている。日本語入力システムとしての「ATOK」の使用感は,他のシステムを寄せ付けない魅力がある。各種の編集機能は,誰もが使いやすいような配慮もある。一歩進んだ使い方をしたい人に役立つオプションや設定も豊富で,様々な機能に対して強化を繰り返してきている。ユーザーが感じる「こんなことができたらな…」という機能は,『備わっているが知っていない(使っていない)』という場合が多い。例えば私の場合,スペ−スキーで調節していたことが「インデント」で瞬時にできたときと,「オートブック」で文書が整理されたときには感動した。目から鱗が落ちた。
 一太郎の使い方を高めたいというユーザーにとって,『技の宝箱』と呼べる一冊といえよう。

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効果はすぐに実感できた。もちろん,さらに上を目指すには努力が必要!

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 言わずと知れた「できる」シリーズの一冊。オールカラーなので,知識を得ることにもまして,「見ること」も楽しい。
 「アフィリエイトプログラム」は,「アフィリエイト」または「成果報酬型インターネット広告」のことである。ウェブページの運営者がECサイト(オンラインショップ)と提携して自分のページに広告を貼り,ページへの訪問者がその広告をクリックしてECサイトを訪れて買い物をすると,ウェブページの運営者は購入金額に応じた報酬をもらえるというしくみである。近年は多くの人が自分のウェブページ(ブログを含む)にバナー(広告)を貼り付けているのはご存じだろう。中には,アフィリエイトで月に10万円以上も稼ぐ主婦がいるという。
 しかし,「報酬」を目的にはじめてみたものの,なかなか売り上げが伸びず,月額にして数百円という人がほとんどといえる。もちろん,アフィリエイトで稼ぐにはそれなりのコツがいるのだ。そのコツを本書では解説している。「序章 アフィリエイトの基本」に始まり,「第1章 魅せるテーマでホームページを企画するワザ」,「第2章 儲かる商品のリンクを張るワザ」,「第3章 見やすいホームページを作るワザ」,「第4章 ホームページに人を集めるワザ」,「第5章 ホームページを運営するワザ」という流れで,『これからはじめたい』という初心者の方にも分かりやすい。
 実践結果の検証とまでは行かないが,私は「月数百円」から「月2000円」程度にまでは進歩した。それでも,年間を通してみると2万4〜5千円程度にはなることが分かり,温泉旅行のたしにしたいと考えている。

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紙の本千円札は拾うな。

2006/11/09 11:44

人生を劇的に変えたいあなたへの問いかけ。「いままで何を捨ててきましたか?」

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者である安田氏は,ベストセラーとなった「採用の超プロが教える できる人できない人」の著者でもある。18歳でアメリカに渡りオレゴン州立大学で学んだ経験が,日本社会の常識や固定概念から抜け出すヒントを生み出しているのであろう。とにかく斬新な考え方で,自分のこれまでを振り返ることに,多いに役立つ。

 「時間」と「お金」に関する従来の考え方を捨てることにより,物事に対する視野が変わり,新しい自分の世界が広がる。その世界には多くの可能性があるというコンセプトで話が進む。『値切りは半額に,値上げは三倍に』,『晴れた日にこそ傘をさす』,『彼氏は「彼女のいる人」の中から選ぶ』,『「似合うスーツ」を選んではいけない』など,常識とは違う考え方が非常にユニークであり,読む者を頷かせる展開がつぎつぎと続く。読んでいくと,「実行するにはちょっと難しいな・・・」と感じる考え方ばかりであることに気がつく。しかし,『人生を劇的に変える』ためにはこれくらい必要だということだろう。この「実行するにはちょっと難しいな・・・」の連続に,この本の面白さはある。
 一番印象に残っているのは『本当は過去の自分を捨てられたあなたの方が偉いんだ』という言葉。著者が言うような思い切った捨て方はしていないが,自分の人生を振り返ってみると,意外といろいろなものを捨てながら生きてきている。そんな自分が励まされているように感じられるセンテンスであった。そして,「次に捨てるものは何だろうか」「それを捨てると何が見えてくるだろうか」とポジティブになっている自分に気がつく。
 人生を振り返り,未来を考えるきっかけとして面白い一冊である。また,起業している方にとっては,多いに参考になるオススメの一冊である。

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紙の本教師がつらくなった時に読む本

2006/09/05 15:48

教師を支えられる大人の一人になりたい

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 私が朝の職員室で職員打ち合わせに出ていると子どもが血相を変えて職員室に駆け込んできました。「A君がカッターを振り回してBさんの背中を突っついているから先生早く来てー」血の引く思いでした・・・。

 「現場で働く教師の悩み」や「悩みの克服体験」には多くの投稿が寄せられ,内容は「子どもとのこと」「親とのこと」「同僚とのこと」など多岐にわたっている。どの投稿もリアルで,「戦場のような学校」のなかで「疲れ果てた教師たち」の実像が映し出されている。「ひどい・・・ひどすぎる・・・。これが学校なのか・・・。」と,気が重くなり胸が痛くなる。
 まさに今,学校,教師は「四面楚歌」の窮状に置かれている。にもかかわらず,「今,教師を支える力が必要だ」という動きはどこにも見られない。カウンセラーである著者は,これまでに沢山の先生方の悩み,苦しみに耳を傾けきてきた。著者自らが発起人代表となり,1999年には『教師を支える会』を結成し,さまざまな形で先生方を支えるネットワーク活動を展開している。この本は,その『教師を支える会』のメンバーを中心に書かれている。
 『教師を支えられる大人の一人になりたい・・・。』私はこう思いました。

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もうバカな相手に悩まされない。これでイライラにさようなら・・・。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ベストセラーにもなった,「頭のいい人・悪い人の話し方」の著者である,樋口氏の本。これまでの樋口氏の著書は,「相手がえらい人」という前提の上に成り立って書かれていた。ここでの『えらい人』とは,『話せば分かる人』のことである。しかし,相手がバカなとき・・・氏が書いた多くの著書は無に等しい。バカには伝わらないのだ。そこで今回の著書が生まれている。

 部下のバカさ加減を見極め,一人ひとりのバカさ加減に応じて,バカを使いこなせる事が優秀なリーダーの条件と言える。そのためにはバカを理解しなくてはならない。著者は,「バカを理解するためにはいくつかの心構えがある」と言う。なるほどなと感じたのは「バカにはバカなりのプライドがある」・・・つまり,バカのプライドを傷つけない配慮が最低限必要である。そして,バカはインフルエンザのように感染するということを知っていないと自らも危険である。バカは生まれや素質ではない。生まれつき頭脳明晰な人も,学歴のある人も,何かのきっかけで相手の話が理解できなくなり,おかしな判断をするバカになってしまうのだ。
 この本の面白さは,バカに対して徹底的な追究姿勢をとっているところ。著者が述べるバカへの対応は,『どのようにバカを理解し,どのようにバカに理解させ,どのようにバカを知的にするか・・・』という壮大なスケールで進行している。驚いたことは,「一口にバカといってもいろいろな種類があり,そのバカの種類によって対応が異なる」という観点から,『バカを33種類に分類した』ということ。過去に例を見ない偉業ではないだろうか。単なる分類だけではなく『バカの見極め方と,それぞれのバカへの対応策』も紹介されている。本文中には「バカ」という言葉が多用されており,始めは抵抗を感じるかもしれない。しかし読み終えてみると,これらの「バカ」の多用は,著者の『バカに対する憎しみ』ではなく,『バカに対する愛情』であり『自分への戒め』と感じられた。
 自分の周りにいる様々なバカを理解し,協働していくことが求められる企業や学校にお勤めの方には,一読の価値がある一冊。人間関係を築くバイブルと呼べる一冊です。

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最近はバラエティーにも登場する北芝氏。警察の裏側を知る彼が、愉快なエピソードを紹介。そんな彼自身、とんでもない猛者だったのです。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者をはじめて知ったのは、秋田県藤里町で起きた『児童連続殺人事件』のコメンテーターとして、「元警視庁刑事」という肩書きでワイドショーに登場していた時。現場に訪れ独自の推理を展開する。聞いていて見事であった。「どんな素性の人なんだろう・・・」というのが初めて抱いた気持ちであった。

 この本は、はっきり言って「おもしろい」・・・この一言に尽きる。「太陽にほえろ」や「西部警察」等の『刑事(デカ)物』を見て育ち、「将来は警察になりたい」とか「白バイ隊になりたい」と思ったことがある私のような者には、まさに『蜜の味』である。著者自身が空手6段の猛者だったことや、警視庁内で一目置かれる鹿児島県出身者の話。爆弾処理の恐怖やソープ嬢との付き合いなど・・・興味津々な話が次々と紹介されているのだが、私が一番「ときめいた話」は『ケンカの達人』の話。
 腕に自信のある者が多い警察では、「プロのキックボクサーとタイマンで殴り合い、あっという間に秒殺したマル暴担当の刑事」とか「サウナで入れ墨者を見ると見境なくケンカをふっかけ、相手をのしてしまう少々危ない刑事」など、ケンカ武勇伝に事欠かない。そんな全国警察職員27万人の中で、もっともケンカが強いといわれたFという男。当時空手5段、日本代表として欧州遠征にも出かけるFは、「日本の最強空手家6人」の一人に数えられていた存在。そんなFが歌舞伎町で建設現場作業員風の男たちに囲まれ、自身の前後にいた二人を0.5秒でノックアウト。「次は?」というFにかかってくる者はいなかった・・・。
 このような話が目白押し。本当に楽しい警察裏物語である。夕食後、アルコールを楽しみながら読みたい一冊である。

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いじめは無くすことができる!いじめを無くした学校がある!「おとうさん。この学校にはいじめが無いんだよ。」という声を全国の学校で聞きたい。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書のスタンスは明確である。『いじめ=犯罪に対しては,ためらうことなく警察力を導入し,断固たる少年司法(刑事司法)で裁く必要がある』というものだ。マスコミの「いじめ」に関する報道が非常に増えている昨今であるが,「すべての責任が学校にある」という報道ばかりで「加害者側」を駆逐していくような報道は全くないからである。著者が述べる『弱い者をいじめて気晴らしをしている加害生徒に出席停止を命じないで,被害者のほうに「学校を休みなさい」と言うのは本末転倒』というところには両手を挙げて賛成したい気分になる。
 第1章では,現実に女子中学生が受けた「性的集団いじめ事件」と,男子中学生が受けた「集団いじめ自殺事件」を紹介している。地獄とも思える惨状はまさに『犯罪』である。第2章では,『いじめ』には『すぐに止めさせるという即効性』が求められるのに,「教育的な指導に即効性は無い」と論じている。『鬼畜の心に人間教育を施しても効果はない』と断言している。第3章では,いろいろな「いじめ」を例にして,それぞれが「強要罪」「暴行罪」「名誉毀損罪」「侮辱罪」「傷害罪」「暴行傷害の教唆」「強制猥褻罪」「傷害致死罪」であり,最高刑がどれくらいの罪なのか紹介している。『いじめ=犯罪』なのだ。第4章では,アメリカの「ゼロトレランス方式」と,茨城県の公立中学校の「いじめ根絶」に向けた『君を守り隊』の取り組みを紹介している。
 『君を守り隊』は,生徒会が有志を募って校内パトロールをしたのが始まり。10年たった今では,全校生徒の約半数が隊員となっている。『いじめをしない,させない,許さない,そして君を守りたい』というスローガンのもと,いじめられている仲間がいないか見張ったという。まさに,『正義は勝つ』『数は力』を生徒たちが実行した実例である。先生たちは必見の一冊。全国的に話題となっている今なら,どこの学校でも取り組みをはじめられる。

 この学校に転校してきた生徒が,自分の父親に言った言葉・・・「お父さん,この学校にはいじめがないんだよ」・・・こんな子どもたちの言葉が全国で聞かれる日が来ることを願いたい。

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子どもの心がわかり、親も安心。「まさかうちの子が」を徹底サポート!

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者は不登校からの学校復帰率93%を誇る教育研究所所長の牟田武生氏。社会問題となっている、虐待・いじめ・不登校・引きこもり・学級崩壊・・・の31の質問に、30年間のカウンセリング経験から解決の糸口を与える。
 本書の良さは、保護者向けの読みやすい構成(第1章〜第3章)であること。第1章では「ポイントと事例」、第2章では「Q&A」を紹介している。ここでは、子どもの問題を語るときに出てくる用語を「ミニ知識」で詳しく解説している。教師であっても保護者と接するときに役にたつ。また、親(大人)の姿勢については、問題行動に対応するときの『ア・イ・ウ・エ・オ+ニ』と、背景を理解するときの『カ・キ・ク・ケ・コ』と整理している。ちなみに、「ア」は「あわてない」、「イ」は「いらいらしない」。非常に納得できる整理である。教師が親との面談で、アドバイスとして使えるポイントであろう。「事例」では、実際に訪れた市民座談会で行われた、中学生・保護者・教師・牟田氏のやりとりを再現している。現場でのやりとりからは、普段は気がつかない『子どもの心』がよく伝わってくる。家出した女子高校生の母親とのカウンセリングでは、『大人(親)の失敗』が浮かび上がってくる。ぜひ参考にして、悩める子どもや大人を救いたいものだ。
 第3章は、不登校や引きこもりに関して、花輪敏男氏との対談となっている。花輪氏は「不登校」という言葉の生みの親でもあり、不登校に関して3000件にものぼる事例を持つ。直接関わった不登校児童・生徒300人は全員学校復帰を果たしたという不登校の第一人者である。講演会やセミナーで氏の講演を聴くと、必ず「著書が欲しい」という気持ちになる。2時間なんてあっという間・・・それほど充実した講演なのだ(現に私も聞いた)。しかし、本来、氏の専門は情緒障害であるため、不登校について著書は見あたらない。そんな花輪氏と牟田氏と対談が紹介されているのは、この一冊だけである。
 貴重な内容が豊富に盛り込まれ、「保護者を安心させる」というねらいが達成された良書である。

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紙の本新明解国語辞典 第6版 特装版

2006/09/22 17:10

シャープな語釈,実感あふれる用例に定評!!

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「新明解 国語辞典」といえば,説明や用例に独特のユーモアがあることで有名であった。この第6版は,第3版や第4版の頃に比べれば,ユーモアの強烈さは影を潜める。しかし,注意深く読むと従来の流れが受け継がれていることに気がつく。
 例えば『やまばと(山鳩)』は,「①山にすむハト。②わが国でもっとも普通の野生のハト。からだは灰色で,羽に茶色と空色の模様が有る。デデッポッポーと鳴く。肉はうまい。キジバト。③わが国特有のハト。全体がほぼ緑色で美しい。アオバト。」このように詳しく説明されている。「もっとも普通の・・・」という表現が,現代人の心にはなじみやすい。鳴き声のマネまでして伝えたいという気持ちがひしひしと伝わる。「肉はうまい」というあたりは,「えっ食べられるの?」という疑問を持たせ,グルメの心をくすぐる部分でもある。
 似たようなものであっても,説明の強弱があるところにも人間味を感じる。例えば『あさり』は「砂地の海浜に産する,小型の二枚貝。肉は食用。」という説明に対し,『はまぐり』は「遠浅の海にすむ二枚貝の一種。食べる貝として,もっとも普通で,おいしい。殻は,なめらか。」とある。「もっとも普通で,おいしい」・・・現代人の頭に,自然に入ってくる安心できる表現といえよう。
 「他にも面白い表現があるのではないか」という期待を読者に抱かせ,様々な語句を探してみたくなる一冊。日本語を忘れかけている日本人が,日本語のおもしろさに気がつくきっかけとなる『国語辞典』である。

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学校の前例主義をぶっつぶしたビジネスマン!(東京都初民間人中学校校長の学校改革)

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者は,総合学習や選択社会科,あるいは選択家庭科の授業で,社会人と先生のティームティーチングを行い,立体的に演出することで子供たちの学ぶ意欲を高める,「よのなか」科を提唱してきたビジネスマンである。その彼が,東京都初の民間人中学校校長として,3年間の期限付きで杉並区立和田中学校の校長に就任し,私立を超えた公立校を作ろうと努力した改革の記録である。自身も中学生の子を持つ親として,真の学校教育を考え続けてきた著者は,「いい学校にいれたい」という親の視点で「校長室開放」を始めとし,「四学期制の提案」「地域本部を校内に作る」「土曜日寺子屋」「グリーンキーパーズ」「50メートル壁画アート企画」など,様々な学校改革を行った。学校が変わらないのは「前例主義」に原因があるとして,それにとらわれず次々と改革を進めた考え方や手法が読みやすい文章で記されている。

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初心者向けのようだが,アフィリエイト実践者であっても学ぶべき内容は多い一冊。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 近年は,多くの人が行っている「アフィリエイトプログラム」は,「成果報酬型インターネット広告」のことである。アフィリエイトで月に10万円以上も稼ぐ主婦がいると話題になったことも記憶に新しい。しかし,「報酬」を目的に始めてみたものの,なかなか売り上げが伸びず,月額にして数百円という人がほとんどといえる。もちろん,アフィリエイトで稼ぐにはそれなりのコツがいるということなのだ。

 「アフィリエイトプログラム」を始めるときには「ホームページ」よりも「ブログ」の方が有利である。「ブログ」のメリットとしては(1)ホームページの作成よりも気軽で簡単。(2)作者と読者の対話をサポートしてくれる。(3)自動リンク機能で人脈を広げてくれる。(4)儲かるビジネスツールとしても活用できる。(5)情報発信メディアとしての自由度が高いという5点が挙げられている。
 本書内で目を引いた内容は「第3章 使える・儲かる『ブログサービス』の選び方」,「『人気ブログサイトの作り方』徹底講座」である。ブログサービスはいろいろあるのだが,「ブログサービスの選び方」が紹介されていることが初心者には嬉しい。さらに,自分のサイトを「人気サイト」に作り上げていく手法が多々紹介されている。『これからはじめたい』という初心者にも,『もう始めている』という人にも,ヒントやコツがたっぷり紹介されていて面白い。
 この本を読んで,私のブログ運営も現在進行中である。月に2000円までは進歩した。

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トヨタ流管理「かんばん方式」は,あらゆる職場に応用できる

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 平成19年の年が明け,大手菓子メーカーにおけるずさんな工場管理が明らかになった。消費者が求める「安全」とは遠くかけ離れた実態には,私自身,腹立たしさを覚えた。同様の方も多いだろう。私企業・公企業に関係なく「責任」が問われる事態が後を絶たない。このようなご時世の中,目にとまったのが本書である。
 「トヨタ流管理」に関する本は多数あるが,本書の良さは「改善事例」「改善秘話」「落とし穴」「テクニカルガイド」という4点に分けて関連箇所にポイントを挿入していること。その部分だけ読んでも良いし,本文と関連させて読んでも良い。難解な経営改善本が多い中で,非常に文章が整理された感じがする。まず「トヨタ流管理」にふれてみたいという読者にはありがたいと感じる。

 トヨタ流の管理には,根底に「脱・常識」の考え方がある。そのため,従来の価値観を捨て去ることができなければ,トヨタ流の管理を理解することはできないのだ。そこで,例の一つとして在庫に対する考え方が紹介されている。
 メーカーにとって「欠品」は,せっかくのビジネスチャンスを自らの不手際で失うという恥ずべき事。その欠品を防ぐためにはどうすればよいか。大多数のメーカーは,在庫を多く持つことで欠品を防ごうとする。つまり「在庫がないから欠品する」という考え方だ。これに対しトヨタ流の考え方は180度逆だ。「在庫があるから欠品する」。在庫があるから欠品が生まれるというもので,その考え方の差は,生産管理の基本的考え方の違いに由来する。在庫は言い換えれば,製品を作るスピードと売れるスピードの差。作るスピードを売れるスピードよりも速くすれば「欠品」することはなくなるが,高コスト体質となる。トヨタ流では,低コスト体質の維持を前提とし,作るスピードと売れるスピードの同期化を目指している。同期化が実現されれば在庫はなくなるという考え方である。
 この内容に私は大きく心を動かされた。あまりにも違う考え方に触れた瞬間であった。このような考え方は,今後多くの職場に必要になって来ると考えられる。ただし,従来の価値観を捨てるだけではトヨタ流を理解し,その強さを得ることはできない。やはり,その考えを「学ぶこと」が大切になる。
 本書では「工場」のみならず,「役所や学校」「事務系」の職場の管理にも『かんばん方式』が導入可能であることを示している。トヨタ流を学びたいより多くの方々から読んでもらいたい一冊である。

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ごく普通の中・高校生だからこそメンタルトレーニングが必要なのだ。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 メンタルトレーニングは,トップアスリートにとって,フィジカル面のトレーニングと同等もしくはそれ以上に重要なものと考えられている。しかし,専門的な知識や技術を持ったトレーナーだから可能というイメージに包まれているため,中学生や高校生には必ずしも身近な存在ではない。本書では,日本のスポーツ人口の多くを占めるであろう学校の部活動に着目している。そこで指導する教師が行えるメンタルトレーニングのプログラムを開発し,すぐに実践できるように図式やイラストを用いて説明しているところが斬新である。
 著者は,中高と新体操で全国大会に出場した経歴を持つ女性。そんな彼女の,「千葉県中学生野球連盟特別講師」という肩書きも興味深い。著者の論点がユニークなのは,「専門家でなくてもメンタルトレーニングを可能にするプログラムの開発」という点と,「ごく普通の中・高校生だからこそメンタルトレーニングが必要なのだ」という点。開発したプログラムは「強く・うまくなりたい」という中高生の直接的な動機(競技力の向上)に応えるだけでなく,「自分にも自信が持てた」「頑張れる自分を発見した」というような,人格形成における内面的な向上にも効果が見られた。また,「落ち着いて生活できるようになった」などのように,日常生活の上でも意味のある変化が見られたという。メンタルトレーニングを通して自分の心と向き合い,自分をコントロールし,どうにか良い方向に向けたいという気持ちが生じた結果であるといえる。
 正確には,学校の教育課程の外に位置付けられる部活動であるが,「中学生の学校生活の中で9割くらいの比重を占めている」とか「部活動を中心に一日がまわっている」という指摘もあるほど,生徒にとっては重要。何かを求めて部活動に集まってくる,彼らの前向きなエネルギーに,ちょっとした方向性を持たせることで,これまで以上に意味のある活動にすることが可能である。今よりもワンランク上の部活動を目指したい先生に,ぜひ読んでいただきたい。

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まず,あなた自身が変わります。

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 中学校教師の著者が,学校現場で様々な問題に遭遇し,「何でこうなっちゃうのだろう」「私は教師に向いていないな」と空回りの連続に悩んでいたときに出会ったものが『コーチング』であった。
 教師(teacher)は,「ティーチング(teaching)」を職業としている。本質的には教え込むことが目的であるので,指示的な一方通行のコミュニケーションといえる。しかし,「コーチング(coaching)」は,「…についてどう思う?」という質問や,「…してみてはどうだろうか」という提案が中心となるため,双方向のコミュニケーションといえる。この双方向のコミュニケーションからパートナーとしての信頼関係が生まれ,質問や提案を介して自らが答えを見いだし,本来持っている能力や可能性を最大限に発揮するというエネルギーにつながるという。まさに,「生きる力」を育てる現代の教育に求められる重要な要素なのである。
 コーチングの本は近年増えてきているが,ビジネスマンやアスリート向けの書が多い。そのような中にあって,「学校」を対象にしている数少ない一冊である。この本のよさは,長々とした理論の説明をひかえ,すぐにでも使えるコーチングの実践が紹介されているところ。ポイントは図で表されているため,説明がより理解しやすい。学校現場で働く教師や子供を持つ親が,読み終わった瞬間に「自分にも出来るかも」と感じられるような配慮がなされている。教育関係者からはぜひ読んでいただきたい一冊といえよう。

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