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  3. 放浪紳士さんのレビュー一覧

放浪紳士さんのレビュー一覧

投稿者:放浪紳士

22 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本フォーソルティアの風

2006/12/21 12:57

投げっぱなしジャーマン

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

正直、これを買ったことを後悔した。
イラストに関してはかなり質のよいもの。
挿絵もかなり良質で、とっつきやすい部類に入る。
(尤も、地味な上手さなので印象は薄いが…)
肝心な内容は『空』を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガール。
主人公のソラとヒロインのギンが織り成す冒険物語…
のはずなのだが、興奮するポイントが無かった。
迫力を出して描くべき空中戦も何か淡白で、
迫力不足な感じは否めない。
また、物語のキモである機体を浮かす存在であり、タイトルにも書かれている『フォーソルティア粒子』も、
その名の由来やら原理やらの説明も無く、
作者のご都合主義な感じがした。
折角独特な世界を持っているんだから、
もっと世界観を深く描けばよかったものを。
特に気になったのは物語中盤で仲間となるカカカルルルとティティアイの扱い。
「ここは俺が守る! お前は先に行け!」
という王道展開を繰り広げたにもかかわらず、
結局その後の出番は皆無。
生死すらも明かさないのはつまらないを越えて腹立たしい。
とにかくキャラクターの扱いがぞんざい。
次回作に期待できるのだろうか?

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紙の本

紙の本失われた町

2007/09/30 21:11

失われない何か。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007年の本屋大賞における、第九位作品。

失われる町、タイトル通りのことが起こる世界の中の物語。
高校生の少女、写真家の男、仕事に生きる女性……
あらゆる人々が、失われる町という共通点を持って繰り広げる。

形式は典型的な群像劇であり、多くの物語を読みたい人、
もしくは頭をフル回転させて話を考えたい人にはオススメできる。
ただ、登場人物が多すぎる感は否めない。
それぞれが目まぐるしく登場して物語をかき回すせいで、
誰が本当の主人公なのかわからない。
誰でも主人公になりえるといえば聞こえは良いのだが……
物語としても纏まりがなく、内容を掴み辛かった。

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紙の本

紙の本ナルキッソス

2008/09/05 14:58

どこまでも西へ――

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

インターネット及び同人にて人気を博した「ナルキッソス」のノベライズ版である。
ワタシはナルキッソスのゲーム版を一通りクリアしているため、それと比較しつつ書評を行わせていただく。

ストーリーとオチ自体にはゲームに比べて大きな変更は無く、強いて変更点を言うならば「ナルキッソス2」に登場するキャラクターが登場してくる程度である。
よって、正直ゲームをプレイした者がわざわざ小説版を買う必要があるのか?といわれればその意味は薄い。
そもそもナルキッソスはゲーム中のBGMや効果音、背景などを上手く用いて感動を倍増させていたため、それらが無くなった小説版ではやや味気なくなったな、というのがワタシの印象。
挿絵も変更されているが、「萌え」系のイラストレーターを起用してきたあたりにやはり商業主義を感じずにはいられない。
勿論イラストレーター自体は「水夏 ~SUIKA~」や「てとてトライオン!」といったアダルトゲームで培った力もあるのだろう、好き嫌いこそ出るだろうが一言に「下手!」と言い切るようなレベルではない。
だがしかし、全体としての雰囲気(即ち世界に漂う死の雰囲気であったり、死を身近に控えた人々の虚無感であったりである)が軽くなっていると言わざるを得ないため、個人的にはマイナス評価に繋がる要素であった。

また、ナルキッソス自体はボーイ・ミーツ・ガールのテイストを含んでいるものの、その結末自体は幸福なものではなく(勿論これについては多くの意見があるであろうが)、二人で力をあわせて困難を乗り越えるという展開ではない。ゆえに――作者自身も後書きにて書いていたが――この作品をライトノベルのレーベルで出すということは少々的外れではないか?と感じた。

色々と苦言は呈することとなったが、堅実な面白さやストーリーに内在する感動は健在。
読むものに迷っている方がいらっしゃれば、一度手にとって見てはいかがだろう。
ただ、最終的な評価を下すのであればゲーム版にも触れてみていただきたい(笑)

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紙の本

Youlookonlaughing...?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

第十二回電撃小説対象にて落選した作品に、
大幅な手直しを加えた作品。
全体を包む雰囲気はコミカルだがシリアスであり、別段悪くは無い。
だがしかし惜しむらくは読者を惹きこむ力が足りないことだと、私は思う。
レコリスにダニエル、ドロン大尉にオルソン曹長などと、
魅力を引き出せるキャラクター達が出ているにも関わらず魅力を発揮し切れていない。
では、そろそろ内容を紹介しよう。
あらゆるメディアに厳重すぎるほどの情報管制が敷かれた西部シムカベル市。
政治はおろか明日の天気さえも知らされないその町を、通信機器を背負って駆け抜ける一人の怪人ジャック。
その怪人こそが海賊放送局『J・O・L』。
ラジオという手段を以って市民に情報を伝え続ける義賊だ。
それを捕まえようとする軍部のドロン・ガーセン大尉、そして平和を破壊する陰謀。
ジャックはその陰謀を、止めることが出来るのか! といった内容。
——ストーリーとして『名作』に持っていけるだけの要素はあるのに、『凡作』といわざるを得ない読了感。
キャラクターも設定も個人的に気に入っていたのだが、少し残念だった。

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紙の本

紙の本ハンター大全 2

2007/03/21 23:55

正しい武具のえらびかた。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大人気ゲーム、モンスターハンター2を網羅した資料集。
モンスターの設定資料から武具のイラストまで、モンスターハンター2にのめりこんだ人間ならば楽しめること請け合いの一冊。
ゲーム中でまだ製作できない防具のグラフィックを確認できるため、キャラクターのコーディネイトには必携。
また、ポツポツとイメージイラストのようなものもあるのだが、それが何故かモンスターハンター2ゲーム中の所謂『濃い画風』ではなく、普通のイラストだったりする。
ゲームのクリアには別段必要ないのだが、モンスターハンターシリーズが好きなら持っておいて損はないだろう。

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紙の本

紙の本とくまでやる

2007/01/17 23:57

新感覚ッ!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2Pで1日が経過するという、斬新なスタイルの一冊。
これは私の独り言なのだが、著者コメントがある作品の書評をさせていただくという行動にある種の恐ろしさを感じている。
閑話休題。
2Pで1日が進む、という他に例を見ない小説、もとい『大説』。
発想は面白いのだが、この1日を“前日の解説もしくは回想”に費やしてしまっているように思える所が若干見受けられた上、どうにも文章を狭いスペースに詰め込もうとしている感じが拭えなかったのが残念。
2Pで1日経過するというルールを最後まで通したことには好感が持てるのだが…
さて、この大説で特筆すべき点はあらゆる名前だろう。
まずタイトルである『とくまでやる』。
これは主人公の『出有特馬(デアル・トクマ)』、文庫のブランド名『トクマ・デュアル』、そして『解くまでやる』。
この三つの言葉を同時に捩っているのだ。
そして主人公の勤めるレンタルビデオ店『CDV』、そのオーナー『村居長治』。
この二つの名前に込められた意味を知ったときには心底、この清涼院 流水氏に感心してしまった。
色々書かせていただいたが、かなりユニークなスタイルなので、読んでみる価値はあると思う。

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紙の本

紙の本二四〇九階の彼女 1

2007/01/15 23:53

〇へ向かう物語

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

塔で交わされたある約束のため、塔を下り続ける少年サドリの物語。
一話完結の短編スタイルのお話。
主人公は二四〇九階の女性と交わした約束のため、海を見るために塔の最下層まで向かうというお話。
だが、どうにも読了後の印象は『キノの旅』の二番煎じのような印象しか取れなかった。
数多の世界を旅するというストーリーで人気を博した『キノの旅』と、数多の階を降りていくというストーリーの本作。
物語としては両者ともありがち、というか一種の王道的なモノであると思うので盗作ではない。
しかし同じ電撃文庫の『キノの旅』があまりにも有名であるが故に、本作の独創性が感じられなかった。
それでも決して面白くないわけではない。
『戦争を繰り返す』階や『閉鎖された』階、『記録し続ける』階。バラエティに富んだ階層が物語を彩ってくれるので、前述の『キノの旅』テイストの物語が好きな人ならばきっと楽しめるはず。
神のような存在であるアントロポシュカによる狂った世界を、ただひたすらに約束のため進み続けるサドリの物語の続きが気になる。
ただ残念だったのは、『九〇〇階のカエルの国』か。劇中でサドリと共に旅をするカエルなのだが、
「女だったのかー!」
というオチをつけられても正直、カエルに対する話が第一巻ではほとんど語られていないので「ふーん」としか思えない。
この類の話を出すならば、もっと深くキャラクターの印象を読者に与えてからにするべきだ、と思ったのは私だけか…?

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紙の本

紙の本お留守バンシー

2007/01/09 14:43

はじめてのおるすばん…書評タイトルに深い意味は無いですが。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

評価だけ先に言うなら可もなく不可もなく、といったところ。
十九世紀の世界を舞台にしたライトノベルで、
主人公はバンシーのアリア。
物語を彩るのはヴァンパイア、デュラハン、リビングデッドのフンデルボッチ、ガーゴイル、ウィッチ、サキュバス。
そしてさらにはクルセイダーまでが登場するという、
これだけ挙げれば昔から伝わる王道中世モノだ。
だがしかし、先にあげたとおり主人公はバンシー。
これだけからこの物語が『王道』では無いことを察していただきたい。
クルセイダーから逃れるため、アリア達を城に置いて単身逃走するヴァンパイア。
そして留守を任せられたアリアは城を守るために奮闘する。
マジメだがちょっと抜けたアリアの留守番物語。
中盤で登場するウィッチと、終盤で遂に訪れたクルセイダー。
城のロビーを舞台とした二者の闘いを終わらせるものは…!?
ちなみにこの作品は電撃小説大賞にて金賞を勝ち取った作品。
もちろん賞を取るに値する価値はあったが…
銀賞の『狼と香辛料』の方が個人的には面白かっただけに、
少しばかり残念ではあった。

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紙の本

紙の本大人たばこ養成講座 1

2007/01/16 00:03

喫煙マナーを守りましょう

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

喫煙する際のマナーについて説くガイドブック(?)…
なのだが、どうにもどこかズレている。
アクの強いキャラクター達が登場し、2P見開きで『良き喫煙者』となるべき要素をコミカルに指南してくれる。
しかしこれは反則だ。
だって、煙草を吸う際に必要なマナーが少ししか描かれていないのだから!
例えばもしもあなたが銭湯に行ったとして、『コーヒー牛乳を飲む際には腰に手を当てましょう』と張り紙がしてあったらどう思うだろう?
「バカにしてるのか?」と思うかもしれない。
「おいおい… アホだなぁ」と笑うかもしれない。
もしもあなたが後者の人間だというのならば、この本はきっとあなたに少しばかりの笑いをもたらしてくれるだろう。
傑作のお笑い番組を見たときのような爆笑ではない。
これは失笑ともいうべき笑いかもしれない。
だがこの失笑がたまらなく愉快で、幾度と無くページを捲らせてくれる本だった。
コミカルに描かれている上にイラストがメインなので、気軽に読むことが出来る。
しかし如何せん、値段が高すぎはしないだろうか?

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紙の本

紙の本東京深川三代目

2007/09/30 21:20

人情あり□。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』でおなじみ、
秋元治氏の著作。
発行されたのは1991年と、10年以上昔。
しかし、今読んでも面白いのは流石、秋元氏といったところか。

立花工務店の一人娘、立花静という女子高校生が主人公。
全五話が収録されている。
最後には+αとして『こちら葛飾区亀有公園前派出所』より、
立花静が登場していた回の『両さんの大工入門』を収録。
勿論下町の風景の細かさや美しさは健在であり、
魅力的な登場人物たちがコミカルに物語を彩っている。
オチも全て綺麗に纏まっているので心地よい。

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の読者ならば、是非オススメしたい一冊だ。

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紙の本

疾風!

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

近年の『萌え』系路線コミック。
金を湯水のごとく使う両親を持ち、親の借金1億5千万を抱える苦労少年、綾崎ハヤテを中心に描かれるギャグコミック。
メインヒロインのナギや伊澄、咲夜やヒナギクといった、『典型的ギャルゲー』に登場するような面子が揃い踏み。
うまく噛み合っているようで噛み合っていないハヤテとナギの掛け合い、その結果生まれた誤解の為に走り回るハヤテ… ドタバタと走り回るハヤテの姿がコミカルでとても良い。
また、この作品の楽しみ方の一つとして『パロディ』の元ネタを探すこともあると思う。
第一巻の中では
「S●NYだ!! きっとS●NYが出した新型ア●ボやプ●ステ5に違いない!」、「戦うならせめて僕の手首からスパ●ダーネットが出るようにしてくれ——!!」(第一巻から抜粋)のように…
とにかくパロディが多いのも見所か。
勿論タイトルも必見。
後半になればなるほどパロディは激しくなっていくので、アニメ分野に造詣が深い方は楽しめること間違いなし。
「元ネタはアレだな…」と理解してニヤリと笑う。
そんな楽しみ方もあるのが、この『ハヤテのごとく!』だろう。

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紙の本

あの夢、覚えてますか?

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ネオ・ヴェネツィアを舞台とした人気作『ARIA』も著している漫画家、天野こずえ氏の既存作改訂版である『浪漫倶楽部』。
作品自体は平成7年に連載開始したもので、中々古い。内容はギャグを一部に配し、全体的に切ないストーリーで送られる。
主人公の火鳥が所属する『浪漫倶楽部』の活動をメインに、ユーモア溢れる部員達が織り成す正に”浪漫”溢れるストーリー。
画はかなり古く、最近の画が大好きで古い画なんて面白くない!と決め付けてしまっているような人にとって読む価値は無いかもしれない。
しかし私は、この作品を呼んでからそんな人をとても哀れに想うようになったのだ。
この作品は確かに古い、しかし、それでもこの作品は『面白い』のだ。
問題があるとするならば、不思議事件のタネ明かし、だろうか。
決して「科学的な説明を求む!」と言っている訳ではない。
だがしかし、作中の数話において真相が説明不足になってしまっていたのが残念極まりない。
第一巻から第七巻に渡って続く浪漫倶楽部の活動記録。
苦楽に富んだロマン・ストーリーを読んでみては?

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紙の本

紙の本吉永さん家のガーゴイル 1

2007/01/12 21:42

石造りの『門番』

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

アニメ化までされた経緯のある人気作品。
コミカルテイストに描かれるご町内の様子がウリ。
冒頭からいきなりチェンソーを振り回す元気な小学生『双葉』と、チェンソーで斬り付けられてもキズ一つ付かない門番『ガーゴイル』の二人を主役にしたご町内ハッピーコメディ。
シリアスなシーンにも決してコミカルさを忘れない、軽い文章が読む者を笑わせてくれる。
何事にも動じない門番ガーゴイルが、他人からとある物を貰ったをきっかけに人の心について考えるようになる。
所々に入る日向悠二氏の臨場感溢れる挿絵もまた、このストーリーを逸品とするスパイスであろう。
この書評を書いている時には11巻まで続刊中。
段々と感情を理解していくガーゴイルの成長や、さらにぶっ飛んだキャラクターの登場。
兎にも角にも一度読んでハマってしまった人は、抜け出すのが難しくなるだろう。

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紙の本

怪奇。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

PCの所謂『エロゲー』や『ギャルゲー』をやったことのある人ならば一度は耳にしたであろう、アダルトゲーム会社のType-Moon。
アダルト伝奇ノベルという新境地を開拓した、Type-Moonメインライターの奈須きのこ氏による伝奇モノ。
主人公は隻腕の青年、石杖所在。
彼を主軸にした“悪魔憑き”の物語で、奈須テイスト溢れる逸品だ。
講談社BOXにはライノベル界で言わずと知れた西尾維新氏や、独特の世界に定評のある清涼院流水氏の作品もあるが、私としては断然こっちを推したい。
しかし、そもそもがアダルトゲームのシナリオライターなので、近づき難い感は拭えないかもしれない。
だがそのような小さなことを気にしていたのでは、この作家の面白さには到底知ることは出来ないのだろう。
漆黒の義肢を持つ麗しき『少年』の迦遼 海江、サディスティック警部補の戸馬 的、後輩の貫井 未早、そしてアグレッシブ妹の石杖 火鉈。
一癖も二癖もあるキャラクター達が繰り広げる伝奇活劇に引き込まれること必死の作品だ。
だがしかし、ファウスト誌に掲載されたらしい挿絵が全く以ってカットされているというのはどうなんだろう?
挿絵を見たければファウスト誌のバックナンバーを買えと…?

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紙の本

ギロチンめったぎり?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

全編通して軽いノリで進み続けるSFアクションラブコメノベル。
人類の敵となったロボットの首領チェシャ・キャットを破壊するために、ろぼっとばかりの島に忍び込んだ主人公が出会う、中村奈々子とは!?
内容の感想としてはまず「笑える」。
(ロボットの)学園で恐れられているギロチンマシン、中村奈々子の主人公に対する情愛が引き起こさせる素っ頓狂な行動やら、中盤に登場した『赤ずきん』のブッ飛びすぎな言動行動。そして謎の保険医ロリエの手術。
とにかくあらゆるところに笑いがちりばめられていて、笑い無しに読むことが出来なかった。
しかし、そのギャグの中にも物語の真理へ近づくためのキーワードは数多く隠れている。
ギロチンマシンがギロチンマシンたる由縁、赤ずきんが見てしまったもの、そして冒頭で登場する『加藤千沙』に込められた真実とは。
一度読み切る事によって物語を再度楽しく読むためのスパイスを手に入れることが出来るので、少なくとも2度は楽しめる。
特に『加藤千沙』と『チェシャ・キャット』のくだりでは「やってくれる!」と思わざるをえなかった。
この物語はまだ続きがあるとあとがきでも書かれているので、二巻が発売されていないうちに一巻を読み、物語の行方と中村奈々子の真実を、自分の手で探ってみては?

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