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れじーさんのレビュー一覧

投稿者:れじー

28 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本民族衣装

2002/04/08 18:23

様々な国の美しい衣装

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ヨーロッパ、アジア、アフリカなどの諸外国の様々な民族衣装が載っている。婚礼衣装や貴族の衣装や商人の衣装など、その衣装の種類は多岐にわたっている。また、15世紀〜19世紀までの衣装も一部にのっており、その国の昔の服装も窺える。服だけでなく、帽子、財布、剣などの小物も多少掲載されている。

 世界ではどんな服が着られているのか、ばーっと見てみたい人はこの本がよい。細かい部分はよく分からないが、大体どんな感じであるかはわかるので困らない。掲載されている衣装の数は非常に多く、簡潔な説明もある。そして何といっても値段が安い。

 実用性はないが、見ているだけでも割と面白いのではないかと思う。

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紙の本三銃士 改訳 上

2002/05/17 03:01

一人はみんなのために、みんなは一人のために

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ロシナンテ、どこかで聞いたことのある名前だろう。
これはセルバンテス著「ドン・キホーテ」の主人公、ドンキホーテの乗馬の名前である。
この作品はドン・キホーテに憧れて、騎士になるために田舎町ガスコーニュを出てきたの青年、ダルタニャンの物語である。
彼は自力で出世の道を開こうと、ロシナンテ2世と名付けた馬に跨って意気揚揚とパリへ向かうのであった。

パリに着いて早々に彼が出会ったのは、豪傑漢ポルトス、冷静沈着なアトス、聖職者志望のアラミスという、一風変わった名前の3人だった。
ダルタニャンは危うくこの3人と決闘になるところだったが、騒動を4人で解決したことから友情が深まっていく。
この4人が一緒になって何かをするたびに問題が起こり、一々ハラハラさせられた。
そして無事に事が済むとほっとした気分になり、口元が緩んでくる。思わず「おお」と感嘆の声をあげてしまいそうになる。
一度読み出すと「次はどんな事をするのだろう!」と、とにかく目が離せなくなってしまう。

今から10年以上前のことだったと思うが、「アニメ三銃士」というのをよくテレビで見ていた記憶がある。
このアニメのイメージを持ったまま本を読んだらショックなことがかなりあった。
一番ショックだったのはアニメでは女だということを隠して男のフリをしていたアラミスが、本の中では完璧な男だったことである。
最初の内は「もしかして後の方で女だってわかるのかな?」と思いながら読んでいたが、結局最後の最後までそんな記述はどこにもなかった。
あまりにもアニメ版のイメージと小説の内容がズレるため、私は結局アニメと本の両三銃士は、本筋は同じであるが全く別の作品なのだと考えることにした。

4人の銃士の友情の固さは、読んでいて思わずうらやましくなるほどだった。

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紙の本殺戮にいたる病

2002/04/02 00:06

みなさん騙されて下さい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 犯人の名前が最初からわかっているのにトリックがわからず、最後の大どんでん返しで「やられた!」と思った。文章が全て何人かの登場人物の一人称で書かれていて、内容にどこか違和感を感じながらもそれを全く気にせずに読み続けていたら、最後の最後で騙されてしまった。見事に私の常識を打ち破ってくれ、かなりのショックを受けた。

 恐らくミステリーを読みなれている人にとっては、よくある手法なので面白くないかもしれない。ミステリーを読み始めたばかりだという人は、トリックに感動することができると思う。私は友人3人程にこの本を貸したところ、2人は感動していたが、1人はどこが面白いのかが全く理解できないと言っていたので、人によってかなり評価が異なるようである。

 私がミステリーを本格的に読むようになったのはこの本からであるため、個人的に非常に思い入れの深い本である。最近この本を読みなおしてみたら、また違った面白さがあった。何度読んでも面白い本だと思う。私が初めてこの本を読んだとき(中学生だった)は頭がおかしくなると思ったくらい衝撃的な本だった。非常に面白い本だが、経験上、読むのはせめて高校生になってからの方がよいと思われる。

 我孫子さんの書かれている他の小説と比べると、かなり異質な小説である。私の場合、我孫子さんの本で初めて読んだのがこの本だったから、他のを読んだときにはその内容の違いにかなり驚いた記憶がある。
 とにかく面白い小説なので、読んだことがない人は騙されたと思って読んでみて欲しい。そして見事に騙されてもらいたい。

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紙の本世界装飾図

2002/04/05 01:20

豪華絢爛な装飾図

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 漫画とかイラストとか、絵を描く人には結構役にたつと思う。色々なデザインをするのにも使える。ということに、最近気がついた(買ったのはかなり前のこと)。
 値段がかなり安いので、この手の本が欲しいがそんなに高いのは買えない、という人はこの本がオススメである。細かい事は書いてないが、ちょっとした解説も載っている。見ているだけでも結構楽しい。ただ、金色と銀色がちゃんと印刷してあり、逆に見にくくなっているという難点もあり。値段が値段なので安っぽいが、装飾の図案はわりと細かいところまでしっかり載っているのが嬉しい。このマールカラー文庫のシリーズは、安い資料が欲しい人には最適である。

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紙の本龍臥亭事件 上

2002/06/30 02:56

御手洗潔がいないのに…

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

御手洗潔が石岡君を置いて日本を去ってから一年半がたった頃だった。
相変わらず自分を駄目人間だと決め込んで毎日を過ごしていた石岡君を一人の女性が訪ねる。
彼女の名前は二宮佳世。まだ二十代半ばの若い女性だった。
彼女が言うには、悪霊払いのために岡山の山奥へ一緒に行ってほしい、とのことだった。
御手洗の代わりに佳世と共に岡山へ行く石岡君。
そこで龍臥亭という奇妙な旅館に辿り着き、その途端に殺人事件に巻き込まれる。
密室殺人から始まって、バラバラ死体やら人間消失やら、ワクワクする要素が盛り沢山。
それに加えて過去の殺人事件、貝繁村の因縁、幽霊の話。
一人では事件を解決できないと思い、ノルウェーにいる御手洗に手紙を書くが…

龍臥亭の主人犬坊一男、そして里美という美少女高校生が登場。
犬坊里美は『Pの密室』という御手洗の子供時代を書いた本にも登場していた。
彼女は今後もレギュラーキャラとして登場するのだろうか。
石岡君、里美に思いっきり振り回されていて面白い。
今まで女性に縁がなかったから…(笑)

さあ、果たして石岡君は自力で事件を解決できるのか!?
読み応え充分の超大作の上巻!
長編だが夢中になって上下巻とも一気に読めるくらい面白い!

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紙の本文様 現代に生きる伝統図案

2002/06/28 02:38

これは使える!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

238ページという量に比べ、値段はとても安い。
年賀状やレタリングにも使えるような図案が大量に載っている。
説明文はないため、文様の詳しい歴史を知りたい人にはお勧めしない。
色々な国の文様が載っているが、日本の文様比率が高いように思える。
絵やイラストを描く人にも役に立つのではないだろうか。

中には「これも文様というのだろうか…?」と少々疑問に思うものもあった(将棋駒とか埴輪とか)が、まあそれは愛嬌ということであまり気にしないことにした。

あまりきれいに描かれているわけではないので注意。
もっとも、この手の本でこの値段にしてはかなり良い物だと思う。

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希代の天才陰陽師!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

時は平安時代。

かの有名な天才陰陽師・安倍晴明を主人公にした物語である。
京の都で闇に蠢く魔物と死闘を繰り広げる。
実際はどうだったのか知らないがこの本ではかなり美形。
そしてかなり善人(実際はかなりの金好きのヤナ奴だったらしい)。
陰陽師としての実力は本物。
将之と会ってからひねくれた性格がすこし直った。

そして晴明と主人公をはっているのが少将・藤原将之。
“猪武者”というアダ名の通り常に突っ走る。猪突猛進。
その性格のせいもあって度々騒動に巻き込まれ、また自ら騒ぎを起こす。
生まれはかなり良いところなのに貴族らしくない言動。かなりがさつ。そして鈍感。

二人ともかなりいいキャラしている。
一応本当の主人公は晴明のハズなのに、晴明よりもむしろ将之の方が目立っている気がする。
他の登場人物もとても個性豊かで面白い(何故か美形が多い)。

陰陽師好きの方は一度読んでみてはいかがだろうか。
きれいな絵が好きな人にもお勧め。
美しいです。

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紙の本悪魔の辞典

2002/04/03 04:51

思わずニヤリ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「辞典」。一つの言語の成長を阻止し、その言語を固定した融通の効かぬものにするため工夫された邪念のこもった文筆にかかわる装置。ただし本辞典はきわめて有益な作品である(本文より引用)。

 辞典というのは普通読むものではないが、この辞典は読み物として楽しめる。世の中を痛烈に皮肉っていて、とても痛快である。読んでいると思わず口元が歪んでくる。

 この本は私の愛読書であるが、読んでいるとよく友人から白い目で見られる。確かにタイトルからして怪しい。しかし色々と使い道のある本である。バースデーカード等に一語添えてやると面白いだろう(ただし、ユーモアの分からない人にやると常識を疑われるので相手は選んだ方がよい)。また、この本一冊丸ごと暗記したら最高の毒舌家ができあがるだろう。教訓書としても使える。

 人間の本性や現代文明ほ実態がよくわかる、大変ためになる本である。世の中は全て疑ってかかるべし。信用したら痛い目を見るのは自分だ(注:本書をあまりにも鵜呑みにすると危険である)。とにかく一度読んでもらえば面白さがわかるだろう。

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紙の本憲法 第2版

2002/04/03 03:05

とにかくわかりやすい!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 法律書は初めて読む人にとっては大変難解で読みにくいものである。本書は初めて法律を学ぶ人にとっても読みやすく書かれているため、大学での講義の予習など、1人で勉強するときにはとても使い勝手が良い上に、司法試験を初めとする各種試験の対策にもなるなど、大変広い範囲がカバーできる。

 重要論点は全て網羅してある。基本書と違って一人の先生の説に偏っているということがないため、自分に合った説をある程度選べるようになっている。基本は判例や通説である。憲法の学習では特に重要となる判例も多く掲載されている。本書の最後には論証パターンによる論証例も載っており、記述試験のために非常に役に立つ。読んだだけでは理解しにくいところも、フローチャートや図が多く使われているのでわかりやすい。
 また、A〜Cのランク付けがされているため勉強にメリハリがつけやすく、時間がないときはAランクだけやるとか、少し深く勉強したいときにはBランクまでやるなど、本人に合った勉強ができるようになっている。
 憲法の勉強はとかく抽象的になりがちなため、それをどれだけ具体的な理解に結びつけるかが重要である。そういった意味でも大変読みやすい本である。

 本書は法律を学んだことがない人でも読みやすいとは前述したが、かなり分厚いため買う気がひけるかもしれない。そんな人(特に本格的に憲法の勉強をしようと考えている方)には同じく伊藤先生の「伊藤真の憲法入門」(日本評論社)を読んでから本書に入るのがいいと思う。この本で憲法の基本が理解できるだろう。

 司法試験塾界の名物講師による試験対策用参考書。法学部生にとっては、各期末試験の心強い味方となること間違いなし。基本書や法律用語の辞書と併用して使うとさらによく理解できる。

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紙の本占星術殺人事件

2002/06/27 01:44

探偵御手洗潔&助手(?)石岡君初登場!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

島田荘司の代表作で超有名な作品。
何も知らないで読んだらこのトリックはかなり画期的なものだと思えるだろう。
が、この本はトリックを知っている人が人が多い。
なぜなら漫画『金田一少年の事件簿』でこれのトリックが使われているためである。
実際私も読んでいる途中で「これはもしや…」と、気がついてしまった。

「6枚のとんかつ」という本でもパロディとしてこのネタが使われているが、こちらはちゃんと親切に「『占星術—』のトリックをご存知無い方は先にそちらを…」と注意書きがしてあった。

あくまでトリックの元ネタはこの本なので、勘違いなさらないよう気をつけて下さい。

トリックは勿論素晴らしいものだったが、その他も凝りに凝っているため、トリックを知っていても楽しく読めることは間違いない。
島田荘司の本を読もうと思っている人はまずこの本から入るべし!

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紙の本黒蜥蜴

2002/05/17 02:04

美しき女賊

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本一大きなダイヤ「エジプトの星」をめぐって繰り広げられる名探偵明智小五郎と、その左腕に黒蜥蜴の刺青をしていることからその名も<黒蜥蜴>と呼ばれている暗黒街の女王との対決。
そして明智と黒蜥蜴の宿命的な恋。
この作品は多くの見せ場があり、名探偵と女賊の対決では裏をかいたらそのまた裏をかかれ、と二人の頭脳戦は手並みも鮮やかで見事なものである。

これは乱歩の作品を読むたびに思うことだが、とにかく登場人物、特に犠牲者に美男美女が多い。
そして悪役にも美形が多く、皆どこか狂気じみている。それに加えて、登場人物の容貌、セリフ、場面設定等で”美しさ”が協調されているため、全体的に耽美な雰囲気が漂っている。
黒蜥蜴のコレクションとして出てくる人形(人間の剥製)や、檻に裸で閉じ込められた美青年など、耽美な雰囲気を作り出す要素が至るところに散りばめられているのである。

この作品はまた、三島由紀夫の脚色によって映画・演劇化されたことでも有名な作品である。

この本を読んで乱歩の美しい世界に是非浸ってもらいたい。

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紙の本龍臥亭事件 下

2002/06/30 03:55

石岡君は事件を解決できるのか?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

悪霊払いのために二宮佳世とともに岡山県の山奥にある貝繁村へ行った石岡君。
そこで殺人事件に巻き込まれる。
自力で解決はできないと決め込んでノルウェーの御手洗に手紙を書いたが…
と、ここまでが上巻の内容である。

さて、下巻ではまず御手洗から謎の電報が届く。
そして待ちに待った御手洗からの返事がきた。
しかし、その内容は石岡君が予想していたものとはかなりかけ離れたものだった。
事件解決に役立つことは何も書いてなく、それは石岡君を励ます手紙だった。
「君ならできる。君が解決するんだ。自信を持て」と。
普通ならここで「よし、彼がそう言うのならやってみようと」思うのだろう。
ところが石岡君はそれを見て「御手洗に捨てられた…」(笑)と絶望する。
名探偵に「君ならできる」と言われているのに石岡君は何を言っているんだ、自分に自信が無いのもいい加減にしろ、と思わずツッコミたくなった。
それどころか御手洗を恨むようなことまで考える始末。泣くな石岡君。

なんだかんだとあったものの、石岡君が頑張ったおかげで事件は無事解決。
そこには意外な犯人と結末が待っていた。
やればできるじゃないか石岡君。さすが名探偵のお墨付きだ。
この事件を解決したことで石岡君は随分と自信を取り戻したようだ。

この本、表紙を捲った所に著者の言葉があるが、これを見て笑ってしまった。
「謎解き役を石岡君に依頼したため解決までに2000枚もの紙片を要したという気の毒な解釈も、否定できないものとして残った。」と。(笑)
確かに長かった。2冊で厚さ5cm超。きっと御手洗潔だったら半分くらいですんだのだろう。
それでも、この事件を解決した石岡君は既に凡人ではない。
もしかしてこれで石岡君も名探偵の仲間入りだろうか?

久しぶりにこんなに面白い読み応えのある長編推理小説に出会えた。
やはり島田荘司さんはすごい人だ!

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紙の本金色夜叉

2002/06/30 01:31

一月一七日、熱海にて

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「一生を通して僕は今月今夜を忘れん、死んでも僕は忘れんよ!
来年の今月今夜になったならば、僕の涙で必ず月は曇らしてみせるから。
月が曇ったらば、貫一は何処かでお前を恨んで泣いていると思ってくれ。」
これは主人公貫一の有名な台詞である。あまりにもインパクトのある台詞。
私はこの部分だけついつい何度も読んでしまい、半分くらい覚えてしまった。

主人公間貫一は、両親に先立たれ父親の友人である鴫沢家に世話になっている。
大学へ入るのを待って、鴫沢家の長女である宮と結婚することになっていた。
しかし、宮もその両親も金に目が眩んで富山唯継と婚約をしてしまう。
貫一は宮を愛していたが、宮はそうでなかったのだと知って怒り、悲しむ。
そして一月一七日熱海の海辺で宮に言ったのが、上に書いた台詞である。
貫一はこの日に姿を消した。

そして数年後。
鴫沢家を去った貫一は、この当時一番卑しい職業だと言われていた高利貸しになっていた。
全てを失って絶望した貫一は悪魔になるためにこの職業についたのだった。
ここから先は、貫一に言い寄る同業者の美女、貫一の債務者である旧友、そして宮との再開。
終わりの方になるとそれまでものすごく嫌な女だった宮が、段々可愛そうになってくる。
最後は、貫一に宛てた宮の自分の死を願う手紙で終わっている。

とてもいい話である。
ただ、残念なのは『金色夜叉』が未完のまま作者が亡くなってしまったことだ。
文語体で描かれているため少々読みにくいが、美しい日本語を堪能できるのが良い感じだ。
一読どころかニ読、三読の価値有り!

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紙の本幻獣ドラゴン

2002/04/05 01:56

ドラゴン好きには堪らない一冊

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 リヴァイアサン、ファーブニル、テュポーン、ティアマトー、etc……。ゲームをよくやる人や、ファンタジーが好きな人にはお馴染みの名前である。

 剣と魔法の世界と切っても切り離せない動物、それがドラゴンである。ファンタジーが好きな人の中には、ドラゴン大好き! という人が少なからずいるだろう(私は勿論ドラゴン好きである)。こういった世界の中でドラゴンは、大抵は最強の生き物として人間にとっては畏怖の対象となっている。火を吐いたり、空を飛んだり、とにかく強い。そしてカッコイイ。

 そんなドラゴンを絵入りで解説しているのがこの本である。良いドラゴンから極悪なドラゴン(あくまで人間の観点から)まで様々なドラゴンが、そのドラゴンにまつわる話とともに紹介されている。読んでいるとついついドラゴンの世界にはまり込んでしまい、段々顔がにやけてくる(ハタから見ていると怪しい)。

 各ドラゴンの姿や性質についても書かれているため、ファンタジックなイラストを描くための資料にもなる。ドラゴンについての本はあまり見かけない上に、内容に納得がいくものも少ない。そんな中でもこの本は良い。大変良い。思わずうっとりしてしまうほど良い。
 この一冊でアナタもドラゴンフリークに!(笑)

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紙の本人形はこたつで推理する

2002/04/05 00:28

こういう人形欲しいなぁ〜

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 めぐみ幼稚園の新米保母・妹尾睦月(せのおむつき)、通称「おむつ」。 彼女はある日幼稚園に訪れた腹話術師、朝永嘉夫に恋心を抱く。 そして、彼の腹話術の腕前に舌を巻くが、偶然、彼と彼が愛用している人形「鞠小路鞠夫」の間にある、 不可思議な秘密を知ってしまう。 鞠夫はただの人形ではなく、自分の人格を持った頭脳明晰な名探偵だったのだ。彼は幼稚園で起こった兎殺害事件を、見事な推理で解決する——。
 人形シリーズ第1弾! コミカルな内容で、とてもじゃないが『殺戮に至る病』を書いた人と同一人物が書いたものだとは思えない。

 朝永嘉夫、鞠夫のことがばれたとき妙にオドオドしてるのがとても愉快。妹尾睦月、普通の人かと思っていたら、結構行動力ありますね、この人。そして何といっても鞠夫。彼はすでに人形ではありません(というか、都合の悪いときだけ人形になっている。それ以外のときは人間とかわらない)。

 嘉夫と鞠夫の漫才(本人達はそんなつもりはないのだろうが)は一読の価値あり!?

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