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ジュンク堂書店 吉祥寺店書店員レビュー一覧

ジュンク堂書店 吉祥寺店書店員レビューを100件掲載しています。120件目をご紹介します。

検索結果 100 件中 1 件~ 20 件を表示

ジュンク堂書店 吉祥寺店店員

書店員:「ジュンク堂書店吉祥寺店」のレビュー

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ジュンク堂書店|吉祥寺店

あなたを選んでくれるもの (CREST BOOKS) ミランダ・ジュライ (著)

あなたを選んでくれるもの(CREST BOOKS)

本物の人生の重み

2013年の映画『ザ・フューチャー』日本公開時から、とても楽しみにしていた待望の邦訳。映画の脚本作りに行き詰った著者がアメリカの”売ります買います”フリーペーパー「ペニーセイバー」に掲載された売り手の人々にインタビューを試みるドキュメンタリー。60代後半で性転換をしたマイケル、他人のアルバムを自分のもののように大事にするパム、赤ん坊や女優の切り抜きを部屋に貼り、叶わなかった理想の人生を頭の中だけで生きるドミンゴ。どの人物も映画や小説の中に登場するキャラクターのように個性的で、それぞれに驚くような物語を持っている。インタビューと呼応するように著者の内面も少しずつ変化していくのが面白い。同時に映画製作の過程も語られる。後半に進むにつれて、遠くアメリカに住む人たちの本物の人生の重みが胸に突き刺さり、泣けて仕方なかった。

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淵の王 舞城 王太郎 (著)

淵の王

じわじわ怖い・・・

これはいったい誰の目線なのだろう?主人公たちにいつも寄り添い、彼女たちの言動に一喜一憂しながらもずっと静かに見守っている何か。物心ついたときからずっとそばにいて、彼女たちを通してのみこの世界のことを知る。「中島さおり」「堀江果歩」「中村悟堂」という3章からなるのだが、なかでも出色なのは「中島さおり」。出だしからやられた。たしかに胸がうーっとなるほどかわいい。早送りのように順風満帆な人生が構築されていくが、それは壊すために造られる張りぼてのセットのようなもので、後に恐ろしいことが待ち受けていることを知りつつも読み進めずにはいられない。しかし何も無くなってからでも希望はある。自分にもこんな風に見守ってくれている何かがいたとしたらきっと心強いに違いない。

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だれの息子でもない 神林 長平 (著)

だれの息子でもない

こころして読め!

神林長平が講談社から?とそんなことはどうでもよく、やはりどこから出そうが、神林長平は神林長平、大興奮です!一家に一台ミサイルを常備するようになった時代、俺と俺のアバターと、死んだはずの親父のアバターと、じいちゃんアバターなんて持ってたの?これは役所の同僚、のアバターで、今どっちがリアル???となかなかの読み応え。ちゃんと読み進めないと、今何が起こっているのかわからなくなりますので要注意。神林長平を読む喜びは尽きません。

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黒ケ丘の上で ブルース・チャトウィン (著)

黒ケ丘の上で

チャトウィンの小説とは

ブルース・チャトウィンといえば『ソングライン』。フィクションとノンフィクションの混交する紀行文の名著。放浪し続け早逝した著者の完全なフィクションは、その人生とはかけ離れた、同じ地に行き続けた3世代の物語。おおよそ100年の間に、主人公の双子に起こるエピソードは、双子ならではのかわいらしいものから、政治・宗教の絡んだ重たいものまで様々。ラストの誕生日のエピソードはチャトウィンらしいというか、一瞬でそこへ行きたくなる描写。ゆっくり時間をかけて読んで頂きたい1冊です。

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星か獣になる季節 最果 タヒ (著)

星か獣になる季節

さすがは詩人

若手人気詩人の最果タヒさんの、初小説。詩人さんだけあって選ぶ言葉も文章のリズムも独特な気がします。主人公はアイドルおたく、かなり重たい事件とその後の話なのですが、横書きであることと、あるかもしれないなぁこういうことも・・・という奇妙なリアリティのせいか、するすると読み進められます。というか、こんなことあってはならないのですが・・・という内容です。今後の最果タヒさんに要注目です。

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紅蓮の街 フィスク・ブレット (著)

紅蓮の街

東京大空襲を思う

アメリカ人でありながら、日本語で東京大空襲の小説を書かれたフィスク・ブレット氏。小説の中でも登場人物のやりとりがありますが、戦勝国と敗戦国の人々、それぞれの思いを埋めるには、お互いを知ることしかないのだな、と深く考えさせられました。私は被爆地出身なので、原爆については子供の頃から教育を受けてきましたが、東京でこれだけの被害があったことは、〈東京大空襲〉という出来事は知ってはいても、ちゃんと学ぼうとしなかったことにも反省至極でした。アメリカの方がこれだけ知っているのに・・・平和な世界を作るために、やはり犯してしまった戦争について知ることはとても大切なことなのだと思います。

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鎌倉三猫物語 ソーントン不破直子 (著)

鎌倉三猫物語

鎌倉+猫=いい!!

猫が喋ることになんの抵抗も持たないのは、漱石先生のおかげかは分かりませんが、この作品もまた何の違和感もなくお話に入り込めます。諸々の事情で、鎌倉のお父さんとお母さん(人間)のもとへやってきて、兄弟のように暮らす三猫、それぞれの視点から同じエピソードをちょっとずつ時間をずらしたり、連続させたりして楽しく人間界を観察、分析。猫の長歌やラップなどもあり、本当に楽しい1冊。猫好きにはオススメです。

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その女アレックス (文春文庫) ピエール・ルメートル (著)

その女アレックス(文春文庫)

一度読み始めたら止まらなくなるおもしろさ

ある日突然うら若き女性が街の中で拉致され監禁される。これからいったいどうなってしまうのか、彼女は助かるのか?とハラハラしながら読み進めていくうちに、ふと気づく。言いようの無い違和感。何かがおかしい・・・。そう、これはただの犯罪ミステリーではないのだ。一章を読み終え、二章に入るころには衝撃の事実にガツンと頭を打たれたようだった。何を信じていいのかわからなくなる宙ぶらりんの状態でどんどん話は進んでいく。凄惨な描写も多々あるが、とにかく前情報は一切入れずに読んでほしい。

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うちの母ってヘンですか? (akita essay collection) (Akita Essay Collection) 田房 永子 (著)

うちの母ってヘンですか? (akita essay collection)(Akita Essay Collection)

ヘンなお母さんはきらいだけど憎めない

最近母と娘の確執について書かれた本がたくさん出版されています。いわゆる毒親毒母と言われるものですが、意外と他人事ではなくそこらじゅうに転がっている問題ではないかと思います。自身の親との決別をテーマにした「母がしんどい」を書いた田房永子さんが毒母に育てられた娘たち13人にインタビューした本書。程度の差はあれ「こういうことってあるよね」と共感できるエピソードがたくさんあり、今悩んでいる人にもおおいに助けとなってくれるのではないでしょうか。

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アガサ・クリスティー賞殺人事件 三沢 陽一 (著)

アガサ・クリスティー賞殺人事件

なんとなく懐かしい・・・

アガサ・クリスティー賞受賞者の、第二作。連作短編の形式で、表題作ではあの人気ミステリ作家が殺される!アガサ・クリスティー賞授賞式のパーティーが舞台なので、有名ミステリ作家たちが実名で登場します。ミステリファンには楽しい作り。ただ、私はこの最後の表題作に至るまでの一連の作品にひどく懐かしさ、というか、初恋のドキドキのようなものを感じました。主人公が東北を旅しながら、行く先々で事件に遭遇するというものなのですが、風景描写がとてもきれいで、ちょっといわくつきの旅、の感じがよく伝わります。とっぴなトリックに度肝を抜かれる、というのとは違って、とても安定感のあるお話に、懐かしさが立ち上ってくるのでしょうか。

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ジャパン・ディグニティ 高森 美由紀 (著)

ジャパン・ディグニティ

新人作家のみずみずしさ

第一回<暮らしの小説大賞>受賞作の作品。やや荒削りなプロットではあるものの、若き女性漆塗職人の成長物語、というあまり知られていないお仕事を扱っている面白さがあり、知的好奇心がそそられる作品となっています。方言の使い方も効果的で、友達のような主人公が、様々な経験を経て漆塗職人としてのプライドを獲得していく様子にはとても親近感があります。

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ねじまき片想い おもちゃプランナー・宝子の冒険 柚木 麻子 (著)

ねじまき片想い おもちゃプランナー・宝子の冒険

片想い、甘酸っぱい。

柚木麻子初のミステリ。軽いタッチのミステリなので、ミステリは読まない、という方でも大丈夫。これは片想い小説なので。主人公の古風でガーリーながら、芯の強い宝子という女性にも感情移入しやすく、この宝子の恋の行方も気になるし、脇役の諸々にも蔓延している片想いが、こっちはどうなるの?あっちはこうなるのか!ととても楽しく読める1冊でした。

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弾正星 花村 萬月 (著)

弾正星

恐ろしい男だ・・・

天野純希の『覇道の槍』を読んで、割と重要な役割を担う登場人物の若者が、松永久秀となるのかぁ、続きが読みたいなあなどと思っていたら、花村萬月が描いてくれた!そして、おっそろしい男になっていた!!松永弾正久秀、名前だけは聞いて知ってはいたが、これほどにまで歴史のメインストリームに足跡を残した名だたる武将たちに一目置かれ、あるいは恐怖されながら、フィクサーであった弾正。それだけでもぞくぞくしますが、弾正最期のシーンは凄まじい・・・こんな男が居たのか日本には?!恐ろしいけど惚れてしまう、という典型的なダークヒーローを堪能して頂きたい!

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野望の憑依者 伊東 潤 (著)

野望の憑依者

下克上なるか・・・

一番ややこしい時代のお話なのですが、足利尊氏の、え?こんなにダメダメな感じだったの?という意外な人物像が、読破を容易にします。主役は足利家家宰の高師直。ダメな主君を下克上できるのか?!この室町幕府以降、武士の在り方が少しずつ変わっていく、その黎明の物語。

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乱丸 上 宮本 昌孝 (著)

乱丸 上

歴女大興奮!

言わずと知れた森乱丸。美少年。信長の最期を見届けた人物。これを、『剣豪将軍 義輝』の著者、宮本昌孝が描く。これだけでもう私は大興奮です!義輝もかっこよかったもんな~。そして森乱丸。もちろん美しく、鋭利な思考の持ち主として、歴女にはたまらない描かれ方をしております。織田信長、この信長もとてもいい。やはり宮本昌孝先生の描く歴史小説は事実はともかく、読者の想像を美しいまま保ってくれる、ありがたい小説なのです。私の中の乱丸も信長も、もはやこの小説に描かれた姿かたちで留められるでしょう。

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血の探求 エレン・ウルマン (著)

血の探求

盗み聞きの快楽

ず~っと盗み聞きです。主人公の名前も分からなければ、何かしでかしたようなのにそれが何なのかはっきりとは分からず・・・盗み聞きされた方も、本当にその結論でいいのか?というかなり思い込みの激しいアイデンティティ探し。ただこの小説のすごいところは、このすべて曖昧な表現によって自分が盗み聞きしているような錯覚を覚えさせ、主人公の精神不安定を全部読み手側に転嫁させてしまうところ。かなりな分厚さと二段組みというボリュームのページを繰る手は止まりません!!盗み聞きという行為の官能的で危険な世界を疑似体験できます。

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太陽の棘 原田 マハ (著)

太陽の棘

沖縄について考える

<美術小説>というジャンルがあるとすれば、まさにこの作家さんが上がるであろう原田マハの最新作。戦後沖縄のアート集団と、米軍基地に勤める精神科医との心の交流をもとに、あまり肩ひじ張らずに戦争について、沖縄について考えさせられる小説になっています。小説中に出てくる沖縄画壇の画家たちの作品が見てみたい、アート村にも行ってみたい、沖縄の熱、を感じます。これから夏に向けて読んで頂きたい1冊です。

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歌川国芳猫づくし 風野 真知雄 (著)

歌川国芳猫づくし

やっぱりいいな、国芳は!

文庫のシリーズでたくさん書かれている風野真知雄が描く国芳!そして猫。それぞれの事件に猫が必ずからむお話になっていて、猫好きにも楽しめる1冊。もちろん国芳のひらひら加減、幕末間近な江戸の粋も感じられる時代小説。まず第一話目が春画の話ってとこがいいんだなあ、これが。

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天使の子 小手鞠 るい (著)

天使の子

愛とは

現実にあった事件をもとに描かれたという小説の内容はかなり重い・・・読む人によっては嫌悪感を持ってしまうような事件なのかもしれない。なのに、小手鞠るいが描くと厭わしいことが詩的になる感じがする。そして男女の愛を描きながら最後は人類愛へと昇華する帰結は素晴らしいと思う。

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ピース ジーン・ウルフ (著)

ピース

THE 幻想文学

まず主人公の立ち位置が全く分からない!果たして彼は何なのか?彼をとりまく事象が何を意味するのか?考えれば考えるだけ答えがありそうで、楽しい、というか、快感。こういう幻想文学がちゃんと翻訳されて読めることに心から感謝したくなる1冊だ。

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