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ディープな沼にLet's ダイブ!
テーマに沿ってBLを語りつくす!すわんぷ BL倶楽部

Season 1 “わたしがBL沼にハマるきっかけになった作品”

ハイパーわがままな私の欲求を余すことなく満たしてくれた(部員:さえきん)

『ひだまりが聴こえる』作:文乃ゆき

最近は同性愛を扱ったヒット作も多く、BL(ボーイズラブ)という言葉が急速に広まっているように感じます。
中にはBLに興味はあるけれど、「表紙にピンクや肌色が多くて…」「世界観がキャッチー過ぎて…」と、なかなか踏み込む勇気を持てずにいる方も多いのではないでしょうか?
かくいう私もその一人で、そんなときに出会ったのが本作「ひだまりが聴こえる」でした!

数々のマンガを読んできたけれど、
◆キラキラした恋愛はお腹いっぱい
◆スポ根、成長系も気分じゃないし…
◆かといって、異世界や時代モノについていく元気もなく…
何かマンガは読みたいけれど、どれもなんか違う気がするという、ハイパーわがままな私の欲求を余すことなく満たしてくれたのがこの作品です!!

主人公は、奨学金で大学に通う苦学生の太一。目下の悩みは、そのストレートな性格が災いしてアルバイト先が見つからないことでした。そんな折、同じ大学に通う他学部の学生・航平と出会います。空腹の太一に、航平は自分のお弁当を差し出し、無言でその場を立ち去ります。後日、太一は人づてに航平に聴覚障害があることを聞き、お弁当のお礼に授業のノートテイクを申し出て―?!

文乃ゆき先生のBLデビューとなる意欲作!…というものの、安易にBLと括ってしまってよいものなのか、非常に悩ましい作品です。
作中では、難聴の航平に対する周囲の認識のずれ、距離感、無関心など、様々な感情がリアルに描かれています。人とのコミュニケーションを半ば諦めていた航平に、「聞こえないのはお前のせいじゃないだろ!」と太一が真っ直ぐに投げかけるシーンは、思わず胸が熱くなります!それでもふたりの距離が近づくにつれ、お互いの「聴きたい」「聴こえない」「聴かせたくない」感情が複雑に絡まり、すれ違っていく過程がなんとも切なく…(ノД`)ふたりの一瞬の表情が全てを物語っているようで、何気ない一コマにも目が離せません!!

聴覚障害という重いテーマでありながら、読後感の爽やかさもポイントです◎
ふたりのドタバタや年相応の男子学生のやりとりなど、コメディシーンがバランス良く描かれているところが素晴らしく…!教科書的なメッセージではなく、あくまで“太一と航平の等身大の物語”を堪能することができます。

BLの直接的なシーンは少なめですが、とにかくふたりの笑顔がみたい!!と思ってしまったら最後、私と同じく光の速さで続編を購入すること間違いなしです\(^o^)/
エロやラブコメだけではない、BL沼の奥深さに気づいた頃には、あなたはすでに立派な腐女子となっているはず?!

BLを読んでみたい、でも過激なBLはちょっと…という方に、全力でオススメしたい秀作です!!!

▼作品詳細はこちら!

同じピュアでも少女漫画よりさらに奥が深い!(部員:桃子)

『同級生』作:中村明日美子

私がBL沼にハマるきっかけになった作品は、中村明日美子先生の『同級生』です。
この作品はその後シリーズ化されていますし、アニメ化・映画化もされましたので、漫画を読んでなくてもご存じという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

購入したのは、忘れもしない2010年の12月のことです。
そこから怒涛のごとくBL作品の波にのまれていったので、忘れたくても忘れられません(笑)

私がこの『同級生』を読んでみたきっかけは、評価が良かったことはもちろん、表紙の絵に惹かれたことですね。好みはあるでしょうが、中村明日美子先生の個性的で独特な絵は、私にとっては最初から非常に魅力的でした。

実際に読んでみるとわかるのですが、なんとも言えない独特な色気を感じて、このストーリーにはこの絵じゃないとダメだと思うようにもなります。
実際に、独特な絵のタッチに躊躇していたものの、いざ買って読んでみたらハマってしまったという人は多いんですよ。

そして購入後、いざ読んでみると…
これが本物のBLか!!って思いました。

男の子同士の恋愛が、こんなにピュアで愛しくて純真無垢なものなのか?ってびっくり!!BL作品は、同じピュアでも少女漫画よりさらに奥が深いことを教えてくれました。

男の子・男性同士の恋愛って、ただ普通に相手のことを好きになるということが、もう大きな壁ですよね。周りからの視線は温かいものばかりではないし、恋人になったとしても、堂々と手をつないだりすることすらできないというジレンマなどもあるでしょう。
そんなBL作品だからこその特徴を、おおげさに表現するでもなく、まるでリアルな日常のように描きつつ、じーんと心の残るようにまとめられている作品です。

この『同級生』の舞台はとある男子校です。
高校2年生の夏から3年生の夏までのお話になっており、最初はその「夏」というタイトルのお話から始まります。

主人公はバンドをやっている草壁光と眼鏡の優等生佐条利人。
ふたりは同じクラスですが、友達ではありません。
それがひょんなことがきっかけで、合唱祭の歌の練習を一緒にすることになり、仲良くなっていきます。

草壁は、ふわふわした長めの金髪頭。
バンドをやっているという事もあってチャラチャラしている印象ですが、実は驚くほど細かいことに気がつく優しい人です。そしてとっても明るく素直!!
草壁と佐条が親密になるきっかけを作ったのも、草壁の方から合唱祭の歌を教えようかと声をかけたことがきっかけでした。

それに対して佐条は、根暗ってわけではないけれど、物静かですね。
入試の時に倒れた経験から、電車に乗ると気分が悪くなってしまうなど、非常に繊細な部分があります。
しかし、芯は強くて頑固な部分もあるんですよ。色気もありますね、かなり。

見た目はもちろん、性格もまったく違うタイプのこの2人が、合唱祭の歌の練習を通して、少しずつお互いを想い合っていくように…

その描写はとても自然。
合唱祭の歌の練習以外に、特になにか問題が起こったりはしません。
本当に少しずつ少しずつ、気持ちが積み重なるように、お互いの気持が近づいていくわけです。

その結果、ふたりの関係が変わる事件を、草壁が連続してやらかしちゃう!!
そんな草壁が可愛すぎる!!

このシーンは最高なのでぜひ見ていただきたいです。
同級生シリーズの原点ですからね。

次のタイトル「秋」のお話では、お互いがタイプもジャンルも違うことで少々悩んだりします。
間に音楽教師のハリセンも加わってハラハラしつつも、それを乗り越えて草壁がハッキリ告白!ふたりはここで恋人同士になります。

その後も、佐条の1年入学当時のハリセンとのお話や、佐条自身が人気者の草壁にヤキモチをやいてしまうお話、2度目の夏に進路のことで大げんかをしてしまうお話など、内容盛りだくさんです。

どのストーリーも、誰もが経験したことのあるような身近な内容だからこそ、癒やされます。とっても懐かしい気分にさせてくれますね。

ハラセンや草壁の友達・谷もいいキャラです。大好き!
このふたりもこの作品に欠かせない重要人物ですから要チェックです。
また、途中で出てくるレモン果汁の炭酸など、ちょっとしたアイテムもストーリーや感情を表現するかのように関連して描かれていますからそれもチェックしてみてください。

谷が草壁と合宿免許の時に宿泊していた温泉で叫んだ「トキメキレモン果汁100%」というフレーズがこの作品を表しています。
まさに、甘酸っぱくてパチパチ弾けるような、青春ストーリーです。

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心を癒したい時、何度でも戻ってきたくなる、そんな作品(部員:まみco)

『それでも、やさしい恋をする』作:ヨネダコウ

男女の恋愛を見るのは楽しい。
でも男女の恋愛って、つい自分と重ねてしまって、過去の体験思い出しちゃったり、主人公に共感したりイライラしたり疲れる時ありませんか?

ただ純粋に「恋」を楽しみたい!でも決して自分のリアルな心をかき乱すような思いはしたくない!
そんな時に出会ってしまった(いや、出会うべくして出会った)のが、BL!足を踏み入れてからは沼の奥深さを全力で楽しみ、今の自分の気分に合わせて幸せや切なさやエロを届けてくれる存在です。

そして最初に私の胸に突き刺さったBLこそが、ヨネダコウ先生の『それでも、やさしい恋をする』です。

なぜこの作品から読み始めたかというと、たとえ電子書籍でも、タイトルや表紙からエロさ溢れる作品を購入することに抵抗があったのです(即慣れました。笑)。
タイトルと表紙が初心者にも安心で、なんか心があったかくなれそうなこの作品を読んでみることにしました。

物語の舞台は、きっとどこにでもある会社員の世界。色んな上司や同僚がいて、仕事帰りに飲みにいったりして、そんなありふれた日常の中に登場人物たちは生きています。
主人公は、清潔感のある短めな髪にスーツを着こなす、THE営業マンなモテ男、出口晴海、ゲイ。フリーな肉体関係を楽しむ出口が出会ったのが、年下でストレートの小野田良。小野田はIT系の会社らしくラフな服装と眼鏡、良い人を体現したようなある意味普通の男です。

恋愛はサラッと大人に、深入りしない関係を楽しんでいた出口が小野田と出会って…。そう、小野田と知り合ってからの出口がとにかく可愛いんです。いじらしいんです。
小野田はストレートなので、恋愛対象に見ることは本来ない、相手から見てもらうことも難しい。それでも好きになっていく!それが恋だよね!せつない!

大人だからなんでも物分かり良く冷静でいられるわけじゃない。でも大人だから、平静を装ってなんでもないよって顔で生活してる。
でも電車から見える後ろ姿を目に追ったり、小野田の隣にいる女をうらやましく思ったり。
ゲイとストレートの恋だからこそ生まれる切なさ。そして心が通じてからも感じる不安。

小野田も初めての感情に揺さぶられながら、出口というひとりの人間との関係を築いていきます。長い時間をかけた二人の恋が、出口、小野田それぞれの立場で丁寧に書かれていて、登場人物みんなの気持ちに胸がギュッとなりながら読みました。

BL作品にしばしば登場する、ゲイとストレートの恋。男女の恋愛にはないそのハードルと主人公たちがどう向き合っていくのかもBLの魅力のひとつだと思います。

だれかを好きになるのって、嬉しい楽しいだけじゃなくて、悩んだり傷ついたり臆病になったりする。思いが通じ合って体を重ねた時のちょっと不安になる気持ちとか満たされた気持ちとか。そんなことをリアルな自分と完全に切り離して体験させてもらえるんです。
「好き」「幸せ」って気持ちが、ヨネダコウ先生の紡ぎだすセリフからあふれ出して、読了後はキュンキュンがとまりません。

ヨネダコウ先生といえば、BL好きなら必ず一冊(そのうち全作品)は手にとることになるでしょう。心の〝揺れ″みたいなものをなんでこんなに素敵に表現してくださるのか!と、どの作品でも感動すること間違いなし。

私は読んだ後に知ったのですが、ご紹介した作品は、映画化もされた『どうしても触れたくない』のスピンオフ作品です。スピンオフですが、こちらから読んでも問題ないです。ただ『どうしても…』の登場人物も出てくるので、両方読むことにより物語がさらに奥深く感じられることでしょう(ぜひとも両方読んでね!!)。

BL初心者の方、安心して電子本棚に並べてください。心を癒したい時、何度でも戻ってきたくなる、そんな作品です。

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魂が浄化される!心のオアシスはここにありますよ…!(部員:森臣)

『日傘ちゃん』作:テクノサマタ

「BLコミックは過激な内容の作品が多いから、読んでいて萌えることはあっても癒されることはあまりないな……。」
そう考えていた私でしたが、『日傘ちゃん』を手に取り読み終わる頃には、その考え方が180度変わっていました。

『日傘ちゃん』の主人公は18歳の男子高校生・日下湊です。彼は学校で嫌なことがあって、夏休みを利用し、祖父の家へと転がり込んできました。そんな彼が公園で嫌いな犬に追い詰められ、弱っているところをスマートに助けたのが「セス」という名のイケメン外国人です。セスは男性でありながら女性用の日傘を愛用しているため、地元では『日傘の君』と呼ばれている有名人です。しかし、彼もまた湊と同じように「悲しい過去」があるようで――。

あらすじだけ読むと重すぎる話に見えるかもしれませんが、実際は優しくて温かな雰囲気で満ちています。2人の回想が小出しに出てくるため1度に受けるダメージが少なく、何よりも湊とセスがお互いの過去を知り、相手の一部として受け入れているのがひしひしと伝わってくるからです。特に湊が高校での出来事を思い出して泣き出してしまったシーンでは、セスがそっと頭を抱き寄せ、撫でながら慰めてあげています。三十路のクールで優しいイケメンが、普段無邪気に甘えて懐いてくる男子高校生を微笑みながら受け止めるんですよ…?めちゃくちゃ癒されませんか?私はこのシーンで魂が浄化されました。

この漫画の見どころはまだまだ他にもあります。まず、テクノサマタ先生の心理描写が上手い!特に秀逸なのは、湊のモノローグに出てくる例え話です。具体的には、セスと出会ってから落ち込むことが減り、気持ちが高ぶっている自分を認識したシーンでは「攪拌されている」と表現しています。こういった例えが非常に分かりやすくて没入感を得たり共感したりしやすいので、ページを捲る手が全く止まりません。

さらに絵柄は少女マンガ寄りで繊細かつ丁寧!登場する男性キャラクターはみんな線が細いので、ガチムチが苦手な方も安心して読めますよ。老若男女の描き分けもばっちりで、絵の完成度は非常に高いです。

また、この作品には性的なシーンが出てこないのも特筆すべきポイントです。大抵のBLコミックは想いが通じ合った2人は体を重ねます。そうして愛を確認して終わるのがスタンダード。ですが、『日傘ちゃん』で2人がしているのは「ほっぺにキス」まで。それでも内容が濃くて主人公も可愛いのでお腹いっぱいになります。もちろん過激な描写がガンガン盛り込まれたBLコミックも非常に魅力的ですが、癒されまくって読了後に満ち足りた気持ちにさせてくれるBLコミックも良いものですよ。腐りかけの友人に勧めてBL沼に落としやすいという利点もありますしね。フフフ…。

とにかく年の差CPの話が読みた~い!人生に疲れたから和みたい~~!!そんなあなた!心のオアシスはここにありますよ…!

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男女の恋愛小説ではあまり見られないような展開に衝撃(部員:LUI)

『竜を娶らば』作:鳥舟あや

『竜を娶らば』は、私にとってまさに衝撃的な出会いでした。

当時、普通の恋愛小説に物足りなさを感じ始めていた私は、もっと刺激的な作品が読みたいと常々思っていました。
ある日、書店でそうとは知らずにBLコーナーに迷い込んでしまったことがあるのですが、そこで私の目に一番に入ってきたのが、竜の尾と鉤爪を持つ可憐な美青年と、彼の肩を抱いて不敵に笑う男の表紙。ファンタジー好きな私は思わずその世界観に惹かれ、購入してしまいました。

この物語は、男子高校生のロクがある日突然異世界に飛ばされて、竜国の王であるアルキヨと結婚させられるところから始まります。「させられる」のですから、もちろんロクはこの結婚に同意はしていません。それどころかアルキヨも、必要に駆られ嫌々ロクと結婚するだけだと言うのです。というのも、ロクは普通の人間ではなく竜であり、竜は王の伴侶になることが決められているからです。最初はすれ違いが多かった2人ですが、アルキヨの不器用な愛情に触れることで、ロクは次第に心を許していき、アルキヨもそんなロクを可愛く思うようになっていきます。そんなとき、竜国は暗国と戦争をすることになって────!?

主人公のロクは、訳もわからず異世界に飛ばされてしまったわけですから、不安なことや理不尽なことと何度も向き合わなければなりませんでした。普通なら心が折れてしまうような場面でも、彼は決して希望を見失わず、自分にできることをやろうとしました。ロクは「守られるだけ」の存在ではなく、「自ら戦おうとする」勇敢な青年なのです。

男性同士の恋愛においては、どちらか一方が守られるのではなく、お互いがお互いを守り合うという選択肢が生まれます。少女漫画や男女の恋愛小説ではあまり見られないような展開に、私は非常に衝撃を受け、同時になんて素敵な関係だろうと感動を覚えました。

この『竜を娶らば』の著者である鳥舟あや先生は、他の小説家さんにはないような、独特な世界観をお持ちの方です。鳥舟先生の凄いところは、一般的に汚いとされることやもの、グロテスクな描写、辛く痛みを伴うシーン、これらを話に織り交ぜるという果敢な挑戦ができる点。これが、私が『竜を娶らば』を衝撃的な出会いだと感じたもう一つの理由です。

そして鳥舟先生といえば、何と言っても甘トロな濃厚エロシーンが魅力。私の中では、受けの喘ぎ声を一番エロ可愛いく書ける先生であり、様々な特殊過激プレイを盛り込んで新しい扉を開いてくれる先生でもあります。

ここまで読んで、『竜を娶らば』の世界観が苦手だと感じた方もいるかもしれません。ですが、随所に面白おかしい場面や微笑ましい場面が散りばめられているので、そこまで重い話のようには感じにくいかと思います。それに、痛みを伴う辛いシーンがあるからこそ、主人公が幸せを掴むまで目が離せませんし、乗り越えたものが大きいほど、読み終わったあとの感動も倍増すると思いませんか?

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ジェットコースターみたいなスリル感!!たまらんとですね!!(部員:米粉)

『ネオンサイン・アンバー』作:おげれつたなか

日々の生活に潤いがない…。出会いが欲しくたってそもそも毎日ヘロヘロで生きるのに必死だよ…!
少女漫画やアニメに刺激を求めるにしてもこんなんじゃ足りない!!もっと癒しと刺激、そして生きる糧をくれええええ…
こんなふうに地をはいつくばって潤いを求めている方はいませんか…?

私もかつてはそうでした。日々心が躍るようなこともない…自分が夢中になれることってないのかなあ。

そんな時に少しの好奇心でこの『ネオンサイン・アンバー』を購入してみたら……いや~~~~~~~~~~~これはもう沼!!
少女漫画を読んでいた時のなんっばいもキュンキュン…いや、これはもはやギュンギュン…!ジェットコースターみたいなスリル感!!たまらんとですね!!これはもうBL沼に足を踏み入れるしかない…!?と感じた素晴らしい作品。
そんな最の高なBL漫画の良さを伝えていこうと思います!

ストーリーは主人公・緒方が働いていたクラブで客のサヤと出会うところから始まる。サヤはアンバー色の肌をしたギャル男。正直苦手だったが、なんの偶然かサヤにお金を貸してお礼に手料理の朝食をおごってもらうことに…。
夜のクラブで見る軽薄なサヤとは違う一面を知ったり、表情筋が死んでいるといわれひそかに悩んでいた緒方の表情の変化にサヤだけが気付いたり…なんでサヤだけ…?

『あの子のことが気になる…!』

そう思って、どんどん近づいていく。
『かわいい、かわいい。』『サヤなら俺のことを分かってくれる…!』でもどんなにかわいいと思っていてもサヤは男で―――!?

この2人の葛藤や純情に振り回されること間違いなし!!サヤへの第一印象は正直あまりよくなかったけど、どんどん読み進めていくうちになんて子なんだ…!君は幸せにならないとダメ!!んもおおおっ…!と感情がすごいことになります。これ本当ですよ。

『ネオンサイン・アンバー』の著者・おげれつたなか先生はBL漫画界でトップクラスの有名な方です。米粉の周りにいる腐女子・男子の中でこの名前を知らない人はいません…!それほど有名で、記憶に残るストーリーを書く先生です。絵のタッチはどっちかというとしっかりめ、しっかりだけども綺麗に丁寧に書かれていて、さらに描写のアングルが自由自在。動きのある絵って素晴らしくないですか??いろんな角度から魅力的なキャラクターを見ることができるし、いろんな視点から繰り広げられるストーリーにどっぷりつかれるし……はあ、もう1回読みたくなってきちゃったな。

個人的に筋肉や骨格にエロが組み込まれているBL漫画が大好きなんだけど、この作品はドンピシャですね!!
おげれつたなか先生が書く作品はどれもエロが詰まっていて夢と希望にあふれているわけですが、『ネオンサイン・アンバー』には優しさと後悔と辛さがスパイスで入ってきます。病みつきです。病みつきのヤミー!!

1度読んでみて、ぜひ堪能してください。心に残るストーリー、増やしていきましょう…!

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タイトルの意味がストンと理解できたとき、それがBL沼にハマった瞬間(部員:さなかな)

『どうしても触れたくない』作:ヨネダコウ

少女漫画のようなときめきは大好き。痛いほどせつないラブストーリーも大好物。
でも、心はもっとドキドキして、ギュッと鷲づかみされるような漫画を求めてる…!

そんなときにヨネダコウ先生の「どうしても触れたくない」を手に取ってしまったら…BL沼にハマるのは自然な流れといえます。「どうしても触れたくない」…タイトルからもう魅力的なこの作品は、ストーリーも描写も、引き込まれる要素が詰まった素敵な漫画です。

始まりは、最悪と言える出会いから。主人公の嶋は新しい職場の出社初日、エレベーターでグロッキーな酒臭い男と一緒になる。その男は、新しい上司・外川だった。
第一印象からマイナス、無遠慮に接してくる図々しさに辟易しながらも、気遣う素振りも見せる外川に嶋は惹かれていくが、過去の出来事から踏み出すことができずにいて…。一方の外川は、自身も忘れられない過去を背負いながらも、嶋にストレートに思いを寄せる。そんな2人の行きつく先は―…?

本作の魅力は、なんといってもドラマティックかつリアルなストーリー展開です。冒頭の嶋と外川の出会いは、なんてことないありがちな日常。その後も淡々と話は進んでいき、読み始めは「ふーん」といった印象です。
しかし、嶋の心が動いたり、外川が嶋に惹かれたりするふとした瞬間が随所に盛り込まれていて、気が付いたら「―!」と悶絶するBL的展開に。日常を切り取ったような描写が男同士の恋愛をよりドラマティックに、リアルにしていて、ページをめくる手が止まりません。

BLといえば、絡み。絡みといえばBLと言っても過言ではないH描写ですが、初心者がいきなり濃厚でぶっ飛んだものに出会ってしまうと、BL沼から逃げ出すケースもあるはずです。
そこはご安心ください!「どうしても触れたくない」の絡みシーンは、BL漫画の中でも比較的ライト。ページ的にもですが、描写もHすぎず、かといって物足りないこともありません。ストーリーを支える重要なワンシーンとして、スッと入ってきます。
…なんて読み進めている時点で、BL沼に9割ハマっている証拠です。

男同士であるがゆえの葛藤…これが描かれるのもBLならではで、「どうしても触れたくない」でも主軸になっている感情です。「なんで好きになったんだ」「上手くいくはずない」といった感情も、ストーリーを盛り上げるスパイスなんですよね。
また、本作はノンケ×ゲイの恋愛ストーリー。このカップリングもBLのせつなさを加速させる要素であり、BL沼に生息する女子たちの大好物なんです。そんなTHE BLな要素が凝縮された本作を読めば、BL沼にハマってしまうのも必然というものです。

「どうしても触れたくない」…このタイトルの意味がストンと理解できたとき、それがBL沼にハマった瞬間です。繊細な描写で描かれる嶋と外川のラブストーリーは、泣けるし笑える…!
読み終わった瞬間、心はなんとも言えない気持ちで満たされていることでしょう。ぜひ1度、「どうしても触れたくない」を読んでみてください。

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