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紙の本
なかなかできるもんじゃない
2012/06/06 14:59
13人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よしとも - この投稿者のレビュー一覧を見る
一気に読み終わりました。
このヒト、常人ではありません。
ダブル・メージャーで理系、修士・博士と分野の異なる文系。
しかも、簡単に学位の取れるような学校じゃないし。
おそらく、彼女の熱意がこれほどまでの集客(ならぬ、集生徒!)につながってるんでしょうね。
小生が卒業したアメリカの大学では、テニュア教授が生徒のレビューによって
クビになることがありましたが、この授業評価って ものすごく 重要なんですよね。
日本では、生徒の権利ってあんまり理解されてなくて、教えるのが下手とか、
成果出して無いとかいう教授がたくさんいるらしいけど。。。。
ハーバードなんかで、レクチャラーになったっていうだけでも、かなりのスゴさですね。彼女のこれからに期待してます。
田村耕太郎が、東大なんて学歴に入らないみたいなこと、どっかで書いてましたけど、日本ってホント取り残されつつありますね。
紙の本
話題の本。
2012/08/19 21:45
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題の本。
というよりも、話題の先生といったほうがよいでしょう。
バーバードの先生のなかで、最近有名なのはサンデル教授ですが、日本人の先生でも際立った業績を残しているのが、本書の著者でもある北川智子さん。
アメリカにおける日本史の位置づけは、本人も述べているようにそれほど重要なものではありません。その重要ではない科目にも関わらず、多くの学生に指示され「ティーチング・アワード」など際立った評価を受けている理由が書かれています。
彼女はとても優秀であることはもちろんですが、その行動力がものすごいです。自分で自分の道を切り開いていくというのが当てはまります。
彼女の授業のひみつは、事前の綿密な準備です。
当たり前のことですが、優れた業績の影にある隠れた努力は、なかなかほかの人にできるものではありません。
彼女が行っているのは、従来の講義をしノートを取らせるだけの授業ではなく、音や映像、そのうえ歴史の中に学生自身を入りこませる様なさまざまな工夫がされている授業です。これだけのことを実行するためには、事前準備に多大な労力をかけているはず。
それができるのは、「教える」ということに対するミッションが、ほかの先生とまったく違うからでしょう。
また、国史を学ぶという観点からは、「国のアイデンティティ形成」のための重要な要素であるということでもあるとも言っています。
かなり刺激を受ける本でした。
龍.
紙の本
闘志が伝わってくる。
2013/10/28 08:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くま - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体を通して著者の前向きなに取り組んでいく意志力と行動力が伝わってきてエネルギーが伝わってくる感じ。ぜひ、一読してほしい。
紙の本
一気に読みました
2012/07/10 23:05
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:neige - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本精神文化を学んでいて、最終講義でエッセイを書かなくてはならなかったこともあって、興味をひかれ購入しました。
著者が留学してからのこと、つまり日本史を教えるきっかけと今現在までの道のりが語られ、ハーバード大の履修システム、教授陣のシステム、評価法、日本史クラスを作る家庭や実際の授業、学生の様子などが、わかりやすくテンポよく語られ、一気に読み終えました。
著者の学習意欲、努力、作り出す精神のゆとり、入念な準備と的確な支持には感服し、ビジネス人にも刺激を与えると感じました。
同じことはとてもできませんが、最後の私たちへの命題「日本とは何か?」私は自分の学び、調べたものからどのように答えを出そうか?と考え始めました。
このタイミングで読めてよかったです。
情報は与える、しかし自分たちで答えを探す。
座学だけではなく、体も頭も使って自分のものにしてゆく授業は、かなりハードだと思いますが、得たものはきっと一生の宝物になるに違いないと思えました。
こういう授業を受けてみたいです。
電子書籍
筆者の日本史で大丈夫?
2019/03/03 09:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あきはばら - この投稿者のレビュー一覧を見る
書物の内容は以下の三つ。
1.ハーバードの先生になって独創的な講義内容と授業の方法で多数の生徒を集め、好評を博したという、いわば成功譚。
2.ハーバードでの暮らしとか季節といった歳時記的な部分。
3.あと日本史の現状と課題について。
前二者については言うことはないのだが、最後の日本史の現状と課題について。第二次世界大戦後、日本史には「大きな物語」がないと筆者は嘆くが、それは戦後日本を覆ったイデオロギーのためではないか。このために日本史は過去との連続性を失い、現在直面している課題も過去とつながりが分からなくなっている。
例えば、戦国時代のキリスト教の布教史について考えてみよう。日本史の中ではキリスト教の布教禁止や弾圧という側面のみを切り取ってとらえられているが、スペインなどの日本侵略構想や、奴隷商人などとカソリック組織とのつながりから初めて意味のある全貌が理解できる。そして現代史とは、「日本防衛史」というつながりでリンクされるのだ。
しかしこのような視点はこの書物の中での日本史の中にも発見できない。これでは筆者も「大きな物語」は提示できないのではないか。
筆者としてどのような大きな物語を提案したいのか。次回作ではそれを期待したい。
電子書籍
歴史の本ではありません
2013/04/11 10:32
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
新書ー歴史の検索で見つけたので購入したのですが、ハーバード大で勤務する若手先生の自分の講義についての苦労話や自慢話という極めて軽めのエッセイ本で、タイトルと違って歴史とはほぼ無縁の内容でした。
著者もその辺りのことは十分認識の上でお書きになっているのでしょうが、それでも、本人が捉えた日本史における独自の視点(サムライとしての女性、地図作製を通して見る歴史)というのも特に新鮮味はなく、あくまで大学講義の手法としてのお話しでした。
残念です。
購入される場合は、歴史とはあまり関係のない本ですので、私のように間違わないよう注意が必要です。