読割 50
電子書籍
朱色の研究
著者 著者:有栖川 有栖
“2年前の未解決殺人事件を再調査してほしい”臨床犯罪学者・火村英生が、過去のトラウマから毒々しいオレンジ色を恐怖する教え子・貴島朱美から突然の依頼を受けたのは、一面を朱で...
朱色の研究
朱色の研究 (角川文庫 火村シリーズ)
商品説明
“2年前の未解決殺人事件を再調査してほしい”臨床犯罪学者・火村英生が、過去のトラウマから毒々しいオレンジ色を恐怖する教え子・貴島朱美から突然の依頼を受けたのは、一面を朱で染めた研究室の夕焼け時だった――。さっそく火村は友人で推理作家の有栖川有栖とともに当時の関係者から事情を聴取しようとするが、その矢先、火村宛に新たな殺人を示唆する様な電話が入った……。現代のホームズ&ワトソンが解き明かす本格ミステリの金字塔。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
この朱色は、夕日の色
2018/05/07 23:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名はもちろん、シャーロック・ホームズの有名作のもじりです。
この朱色は、夕日の色。
夕焼けのすごさを「世界の終わりみたい」と表現しているのが印象に残ります。
私も夕焼けが好きで、チャンスがあれば逃さず見ますが(直視すると目に悪い)、日によって色が違いますね。赤々とした夕陽を見ると、落ちる寸前の線香花火(すぼてぼたん)を連想します。
そんなことを考えさせる、ロマンチック本格ミステリー。
紙の本
朱色にまつわる情景が綺麗
2016/03/10 17:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夕焼けの描写から始まって、解決後の日没まで、「朱色」にまつわる事件の描写が良い。助手争い?(御幣が有り過ぎる)、アリスのいつもの迷推理と火村の意外な一面、火村の悪夢の話など盛りだくさんで事件の真相以上に楽しめる。ラストのアリスの一言が逸脱。
紙の本
禍々しい朱の色が読んだ事件?
2002/06/24 01:03
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くろねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夕焼けって、不思議。
見る時の気分によって、果てしなく美しいものにも、
途方もなく禍々しいものにも見えてしまう。
あの、赤。
どこまでも真っ赤な赤。
美しいと感じる時ですら、それは、心を和ませる
美しさではなく、何か、胸騒ぎのようなものを
あるいは息苦しいような何かを感じさせる美しさ。
その「赤」が、「朱色」が、事件の引金になったとしても、
なんら不思議ではないような感じ。
夕焼けのお告げのせいで事件に巻き込まれることになった、
大学の助教授の火村。
大学で犯罪社会学を教えながら、フィールドワークと称して
警察の捜査に関わって事件を解決する探偵。
心に深い傷を負って、どこか不安定な名探偵。
捜査の過程で関係者と話していても、なんだか、
アンバランスなところがあって、気に掛かります。
もっとも、推理作家で、事件の際には助手をつとめる
友人の有栖川有栖は、ちょっと心配性なのでは?
って印象はぬぐえないですけど。
とは言え、この2人の掛け合いは、なんともお見事。
ワトソン役にしては、一面、保護者めいた役割を
自認しているところが、ちょっとユニーク。
今回の事件、冒頭、朱美が火村に捜査を依頼するところから始まって、
終始、夕焼けの赤に彩られた印象があります。
火村・有栖川コンビが、謎の電話で事件に引き入れられるのは早朝、
関係者が集まって、事件の話をするのも、夜のことなのに。
それだけ、夕焼けの赤が、心に強く残っているということでしょうね。
現在、2年前、5年前。
3つの事件をつなぐ糸は?
赤い色で結ばれた3つの事件。
こういう雰囲気の作品って、すごく好きです。
もっとも、犯人の動機が、いまひとつ、ぴんとこないものでは
ありましたけど…。
でも、探偵火村の今後を、ぜひ、読んでみたいものです。
紙の本
ドロドロの家族
2016/06/26 13:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドロドロした関係の家族達のお話で、ちょっとえ~ヒドイな~とか思いながら読みました
ドラマでも使われたお話で、動機には女性としてはちょっと腹が立ちました
紙の本
前半から飽きさせない展開はさすが
2022/06/14 10:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
遅ればせながら読み始めた「作家アリスシリーズ」の2冊目(「46番目の密室」に続いて)。前半のマンションのトリックから入る、読者を飽きさせない展開はさすが。読んでいても「朱色」=夕焼けや炎、が印象的で映像が浮かびますが、ドラマ版でも取り上げられてる作品なんですね。少し懐かしい時代背景も楽しめます。
紙の本
うーん
2021/12/25 11:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
動機がなあ。
2つの殺人ともに、そんな漠然とした理由なんだって感じ。
話の進め方はおもしろかったけど。
紙の本
問いかけ
2001/01/21 03:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハル - この投稿者のレビュー一覧を見る
火村さんシリーズの中でも注目の一冊です。読み終えた後に「うーむ、さすが」と言葉が漏れる謎解きはいつものことながら、今回は更に気になるシーンが。
作中で語られる火村さんと有栖川さんの言葉。二人の心の内が、少しだけ垣間見れます。
『何故?』
この問いかけの意味は、どこにあるのでしょうか?
火村さんと有栖川さん。このお二人が好きな人には、お薦めですね。