相変わらずの名コンビ♪
2019/11/01 15:03
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投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともと、昔、有栖川公園の近くでアルバイトをしていた…親近感から読み始めた、シリーズ。
近年ドラマ化され、だんだん登場人物が脳内であの二人に。笑
最初は特に、火村先生がイメージと違う!(役者さんはどちらも好き。でも、色気ダダモレなイメージではなかった為)と思っていたけれど、だんだん違和感なくなってまいりました。
特にこのお話では、あとがきで作者さんも触れている為、ますます脳内変換が加速しました。
シリーズとしては、相変わらず面白いです!
個人的にこのシリーズ、短編より長編が面白いと感じます。
動機については無視
2019/08/31 17:16
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は丹波亀岡の森の中。
アリスと火村のコンビは健在。
可愛い女性編集者も登場し、売れっ子作家も登場し、
悪夢につきまとわれた青年も登場し、その青年と関わりのあった女性も登場し、
その女性のストーカーの男も登場する。
登場人物が誰も皆怪しい、というミステリーはいかにもありそうだけど、
これは、誰も皆、犯人ではなさそうな顔をしている。
さあ、火村はどう犯人に迫るのか。
「動機については無視して考えました」と高言する火村のロジカルな推理が見物。
これぞ、本格ミステリー。
作家アリスシリーズ長編
2025/05/01 21:07
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投稿者:かじかじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
2017年に出た単行本の文庫化。加筆修正されているという。
火村英生と有栖川有栖のコンビが活躍する長編推理小説だ。
あくまでも論理だけで犯人を絞り込んでいく過程がよくできている。
それから、火村の悲哀と、それに対する救いのようなものも読みどころ。
探偵小説としては、しかし、それほど傑出したものではないように感じた。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
火村シリーズも長いですね……なにしろ、何十冊もあるので、ほぼ読んでいるつもりでしたが、読み落としもたまに出てきます。で、そのうちの一冊でした。感想は……動機が不十分かな……。それと前半がねえー。火村シリーズ中では、中の下かな
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作家アリスのシリーズは、お話を考えたり文章をつづったりすることを好きな身には、胸の締め付けられるような思いを覚えると同時に、たまらない愛しさを感じることがありますね。
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今回の推理シーンは火村とアリスだからできた推理だなあ、と思います。火村の精巧な推理で獲物である犯人をじっくりと追い詰め、アリスの情念がトドメを刺す。それは確かに狩りに近いものを感じます。
必ず悪夢を見るという部屋がある、人気ホラー作家、白布施の家にお邪魔することになったアリス。その部屋に泊まった翌日、かって白布施のアシスタントが住んでいた家で女性の遺体が見つかる。さらにその遺体は、首に矢が刺さっている上に、右手首が切り落とされていて……
かなり派手な遺体ながら、推理の過程は本当に丁寧! 殺人犯が異常なわけでもなく、あくまで必要に迫られて右手を切り落とすのはどういう理由か。容疑者たちから地味に証言を集め、当日の状況を整理し、第二の事件も加味し、そしてたどり着く真相。
かなり頭を使いましたが、猟奇的な遺体のインパクトに逃げることなく、丁寧にロジックを積み上げる火村の推理は、有栖川さんのミステリの真骨頂だと思います。
そして今回はアリスもいい仕事をしました。火村がロジックで攻めるなら、アリスは情念、そして怒りを込め犯人に迫ります。作家アリスシリーズの中では、トップクラスの犯人との対決だったと思います。
そして、推理とは関係ないですが、シリーズ読者にはラストにサプライズもあります。火村とアリスの二人はもちろん、この二人での再登場も期待したいところ!
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通勤時にちまちま読もうと思ってたのに有栖川有栖でそれはムリな話だった。
話は普通におもしろかったんだけど、これはアリスと火村の距離感にハラハラしたな。
踏み込もうとして拒絶されて、でもここまでならいけるやろってまた踏み込んで少し受け入れられるって感じ。
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「火村英生」シリーズの長編。狭い地域が倒木によって短い時間閉ざされその間に起こった事件。悪夢がテーマとしてあり、悪夢を見るという部屋を持つ小説家がいたり、有栖と書くことについて語ったりと色々魅力がある。火村のフィールドワークや有栖との推理や軽口も楽しめるし犯人との対決の空気もよかった。
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緻密な論理で組み上げられた推理。堪りませんなぁ。火村教授の何気ない台詞がかっこよくて、言葉のチョイスが本当に素敵だなぁと。
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これぞ火村シリーズの真骨頂……! 話に深く没入したいがために、この長さを二日で一気読みしてしまいました。
密室物でもなく、完全なクローズドミステリでもないので、絞り込みが厄介なのは確かなのですが、犯人や動機は雰囲気的に割と早い段階で察しがついてきます……勘で(笑)
が、状況や心情的に納得がいく犯行の顛末に、動機からの推測や偶然に頼らない論理的な推理の組み立てで、犯人も読者も射貫くこの手腕、見事です。
いやしかし、ページ数が増えると、そのぶん話のこんがらがり具合も増し増しですね。幾度犯人と同じく、「ちょっと整理させてください」と割り込みたくなったことか(笑)
そして禁句かもしれませんが、落雷って、本格ミステリにはたいそう便利な自然現象だなぁ(笑)
火村→アリスへと狩人役をバトンタッチしての終盤の追い込みは、アクションがあるわけでもないのに緊迫感抜群。今作はいつにもまして、火村の犯罪に対する憎悪が激しくにじみ出て、近寄りがたさすら感じます。そんな中、アリスの最後の「カウンセリング」が思いやりに充ちて暖かく、火村だけでなく読者にとっても、この作品という悪夢からの目覚めのきっかけになるような……あれ、なんかポエムみたいになってきた、アリスの影響か?(笑)
それにしても、このコンビのシリーズ、もう二十七年も続いているのか……いつの間にか二人とも、スマホを使いこなすように……火村のベンツはいつまで現役でいられるやら……(しみじみ)
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面白かった。ドラマで気になっていたので、やっと読めてよかだた。少し影響されたのか、連日悪夢ばかりみたので次は明るい優しい本を読もうと思う。
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ー 「私は法律家ではないので量刑について解説することはできませんが、心神耗弱による減刑というものには納得していません。人が大きな罪を犯す時、ことに殺人などを実行する場合は、みんな理性を喪失した通常とは違う精神状態にあると考えるからです。殺人というのは、道徳心が麻痺した冷酷な粗暴犯によるものを除けば、どれも夢の中で行動なわれると言ってもいい」
「入念に計画を練ってから実行する犯人もいますよ」
「そんな人間は、計画から実行に移るまで長い夢を見ているんです。誰かが耳許で大声を出せば正気に戻してやれるのでしょうが、誰がどんな夢を見ているのか判別する手段
がありません。 残念ながら」 ー
有栖川有栖のぶれない正統派ミステリ。
面白かった。
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(長編)火村&有栖シリーズ24
次巻(長編)国名シリーズ9火村&有栖シリーズ25
「インド倶楽部の謎」
断章─奈落の森
第一章 あなたに悪夢を
第二章 獏の家の惨劇
第三章 フィールドワーク!
第四章 矢と弓
第五章 隠された貌(かお)
第六章 夜の狩り
エピローグ
あとがき
文庫版あとがき
解説 宮部みゆき
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読書をすること自体が久しぶりで、脳みその衰えを感じながら読了。でも作家アリスのシリーズは変わらない雰囲気のまま迎えてくれたので、久しぶりの読書に気持ちよく没頭できた。作者の筆が本当に好きで、一体何故なのか不思議なくらい肌に合う。
悪夢がテーマなので、火村の悪夢についても本文中で度々言及があり、そのたびドキドキした。作家アリスの長編、もっともっと読みたい。
20200309 再読。
前回読んだ記憶が鮮明にある中での再読だったので、ハラハラドキドキ感がまた違った楽しみ方になり良かった。
先日有栖川有栖、北村薫、宮部みゆきのトークイベントに行ったけれど、
そこで「ミステリは何度読んでも楽しい」と筆者の言っていた意味が実感としてよくわかった。
犯人が分かっている状態だと、伏線を丁寧に拾って、構造を理解しながら読める。
とても楽しい。
アリスの矢に塗られていた毒ってどこだったんだろう……。
他の作品でも元々結構地の文でのアリスの突っ込みってちょくちょくあるけれど、
「狩人の悪夢」は、一人ボケ突っ込みみたいなのも多かった印象がある。
悪夢がテーマで、ドラマの「火村英生の推理」に出てくる森のイメージが
ずっと付きまとって、おどろおどろしい感じもするのだけど、
地の文のちょっと軽い感じがそれを和らげているのかな。
軽いといってもチャラついてるとかじゃなくて、ほのぼのしちゃうというか、それが味なんだと思うけれど。
ここのところ有栖川作品の再読を進めているので良く思うんだけど、
警察の捜査の描写とかがどんどん深くなっていっていて、
初期の火村シリーズとは違った語り口になっているのに、
筆者の30周年の歴史みたいなものを感じたりして、それもまた楽しかった。
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やっぱり、文句なく間違いなく面白い。今回は、火村先生が少し感情的になっていてなんだか読んでいる方までハラハラしました。