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紙の本
鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰? (キャラ文庫)
著者 小中大豆 (著),みずかねりょう (イラスト)
売れない元子役のアイドルが、一夜にしてトップモデルへ転身!? クビ寸前の永利(えいり) を抜擢したのは、完璧主義の天才写真家・ 紹惟(しょうい)。彼のモデルは代々『ミュー...
鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰? (キャラ文庫)
鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?【SS付き電子限定版】
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商品説明
売れない元子役のアイドルが、
一夜にしてトップモデルへ転身!?
クビ寸前の永利(えいり) を抜擢したのは、
完璧主義の天才写真家・ 紹惟(しょうい)。
彼のモデルは代々『ミューズ』と呼ばれ、
撮影中は一心に紹惟の寵愛を受ける。
求めれば抱いてくれるけれど、
冷静な態度は崩さず、想いには応えてくれない。
深入りして、疎まれるのは嫌だ…。
そんな思いを抱えたまま、十年――。
恐れていた、新しいミューズが現われて…!?【商品解説】
世界で一番美しいのは果たして誰──!? 美形モデルと天才写真家の現代のおとぎ話v【本の内容】
世界で一番美しいのは果たして誰──!? 美形モデルと天才写真家の現代のおとぎ話v【本の内容】
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電子書籍
リンゴの毒は「惚薬」?
2021/01/07 07:40
13人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
白雪姫を連想するtitleから受ける印象と違う内容だ、と、暫く読んで気づいて驚いた。
厳しい業界の中で生き残る競争のような話が前半。老いて衰えたら、若い後進に追われてしまう。
巻末は、老いたなりの恋人の美しさを際立たせる為に仕掛けた、毒リンゴを食べてしまった想い人の述懐。・・「目力が凄いんだ」「妖精のような美」など云々・・なーんだ・・・甘々だ。
売れない元子役のアイドル・永利(えいり)が、トップモデルへ転身する切っ掛けを作ってくれた、完璧主義の天才写真家・ 紹惟(しょうい)が、なんと仕事でコケ続き。スランプを切り抜ける起死回生の企画テーマは、「白雪姫と妃」
「鏡よ鏡、一番美しいのはだれ?」
主役二人は、美貌がやや衰えだした恋人の永利32才と、ピチピチの22歳の新進舞台俳優が抜擢。
写真家の 紹惟は、永利のやる気を焚きつける為に、相手役の資料を見せて、観劇に連れて行き、嫉妬させ、別居して、永利を限界まで追い詰める。
本気にさせるために、ここまでやるの??惨い。
昔絵を描くために自分の娘を焼き殺して描いた絵師が居た話が有るけれど、
紹惟のような芸の鬼とは、恋人になろうと思わない方が、幸せな人生を送れると思う。永利は、ちょうどよく鈍いから幸せなのね。
目的の為に手段を択ばない奴は、また壁にぶつかれば身を切る手段を繰り返すと思うな。
電子書籍
カリスマ写真家とそのミューズの10年愛
2020/12/16 13:42
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ホセ - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんともドラマチックな関係性かつ舞台も現代性が高く、読み応えのあるお話でした。あらすじでぴんときた方は買って間違いないと思います。
ドラマチックと書きましたがそれとテンプレートは表裏一体でもあります。しかしこのお話では男同士の三角関係(痴情はない)に対する周囲の距離感、受け流し方が現代的だな〜と感じましたし、ミューズの同僚で友人の梅田誠一の存在感が湿っぽくひとりよがりになりがちな受を支えておりなんといいますか新しささえ感じました。
攻に言葉が足りないのもこのバイタリティ溢れる実践的な性格ならさもありなん、途中停滞して若干傾きかけるところまであるある、う、うまい〜と唸らされました。ほんとここ説得力がある!
ぜひ漫画化して欲しい。みずかね先生が無理ならこのアクの強い攻と誠一(めちゃくちゃ上手いと思う、このキャラ)見たさで阿部あかねを推薦します。Charaでは無理か…?
個人的にファンタジーが目に付くこともありあまり手に取ることのない著者でしたが、印象が大きく変わりました。あらすじがタイプの方、お互いの仕事に惚れるカップルがお好きな方はぜひお勧めします。
電子書籍
しんどいけど面白い
2023/05/14 19:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名無し - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリアス版の小中先生は不安とか嫉妬とか虚勢とか狡さとか臆病さとかそういうしんどい感情を容赦なく書くので凄く読み応えがあって好きです。リアルな描写とBLらしいドリームのバランスがいい感じで読みやすく、この作品を読んでから先生の作品を追っかけるようになりました。
写真家の攻めとの出会いを切っ掛けに一躍売れっ子に押し上げられた元アイドルが主人公。今では人気も落ち着いて、一定の地位はあるものの、若さが失われることで先に不安を抱えている。攻めとの関係も停滞しているが、完全にダメになるのが怖くて半ば諦めて現状維持を選んでしまう。仕事も恋愛もじんわりと行き詰まってる主人公が、攻めとの仕事を通してボロボロのメタメタになりながらも成長する話。
途中かなりキツイですが、最後お釣りが来るくらい甘々なので良し。経験豊富な攻めに対して主人公が『貴方しか知らない』系の一途受けなのも小中先生らしい気がします。
電子書籍
いいですね。
2021/01/11 14:39
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごい最後溺愛じゃないですか。
一瞬、しょういが突き放した時はあーってなりましたが、なんとなくしょういの、こう態度がそうじゃない気がしてました。
ストーか事件あった時から同居を考えてたのに色々な人とするのは一年前からなんだ…とは思いましたがね笑
むしろなぜ一年前にそうなったかきっかけないんでしょうかね。
電子書籍
魔女が食べたのかな?
2021/11/23 22:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
小中大豆先生の作品は確実に面白い。そして、多作なので読む方が追いつきません。
この作品も良かった!
劇中劇の老ぼれとなった王は紹惟を現しているのかと思いましたが、そんな悲惨な状況でなくて良かったです。
素敵なハッピーエンドでした。
紙の本
ちりちりと胸が痛くなるような切ない話
2021/06/23 07:05
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
最初からずっとちりちりと胸が痛くなるような話
読んでいてずっと切ないのです。
ずっと心の中で永利に対して「がんばれ」って応援し続けるような。
落ち目のクビ寸前の元子役アイドル永利が
天才写真家紹惟に見いだされて開花して
そして10年・・・経過して。
自分を脅かす若い才能のある存在が出てくる
年齢と同じだけの芸歴を持ちながら、
自分の核としたものを持った仕事をしてない感があるのは
紹惟のスポイルのせいでしょうかねぇ
それだけでなくて紹惟がずるい男であったせいもある。
(本人意識していなくても)
読んでいて永利にはプロとしてそれで良いのかって思うところもあったのですが
彼に対する切なさが先行してしまい・・・
仕方ないかって思って「がんばれ」ってやっぱり思ってしまっていました。
最後にちゃんと立つことができたしね。
毒リンゴを食べて、食べさせて。
いやお互いに食べてか・・・。
鏡が言った真実は?
姫は立派な王妃になったと思う・・・
10年後何かあるかもしれない。
でもそのときは下手をすると女帝になるかも・・・(笑)
な読み終わりでした。
10年の切ない気持ちがあそこにたどりつけて良かったです。
永利視点なので、紹惟の心情はほぼわからないのですが
(永利にもわからない状態ですから)
「姫だったか」と気がつくところにやられ
「初めて」だったのに驚くところにやられ
「あなたとしかしてない」にやられたのは十分伝わりました。
最初っからほぼ最後に近いところまで切ない気分で
読んでいたので幸せな気分で読み終われて息をつけて
何よりって思った作品でした。
☆4.5評価ですが、年の差が嗜好にあっているのでその分加算
電子書籍
出会って10年、30代と40代の2人
2020/12/10 10:53
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても面白かった。
崖っぷちアイドルが見出されて売れっ子になって終わりじゃなくて
それから十年後の停滞と新たな成長を書いていて
焦燥感や嫉妬などしんどい感情が渦巻いてる。
受けにとっては天才肌でなんでも完璧で頼れる年上の攻め…
それが実はただのカッコつけで、
それなりに失敗したり弱さがあると知るシーンがとても印象的だった。
攻めの髪に白髪を見つけて驚いたり、
二人が過ごしてきた長い年月とその変化を改めて感じさせる描写も印象的で好きだった。
電子書籍
こじらせ
2020/12/15 21:19
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こうべ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらすじと美麗な表紙と別の方の面白かったというレビューで購入しました。あらすじに引っ張られ過ぎてたのか切なくてしんどくてなかなか読み進めることができませんでした。同じだけの熱量を相手が持ってないって辛いですよね。受け目線で進むから余計切なかったですが、ハッピーエンドでよかったです。
オマケのSSの脇役の名前が違ってたのが少し気になりました。オマケは攻め目線ですが、攻めがそこまでの気持ちをいつ持ったのか、受けの心情が細かい分、攻めの心情変化のエピソードもあれば良かったのにと思いました。
電子書籍
一途に想った受の気持ちが、叶うまでの読み応えがありました。
2020/12/28 03:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひより蓮 - この投稿者のレビュー一覧を見る
こちらの作品を購入する理由としては、他の小中さんの作品が良かったからです。
ラプンツェル王子の通い妻と、夜啼鶯は愛を紡ぐがとても好きで(じれじれ感とか)似た感じを求めました。
その二作と比べると、越えるまでの読後感はなかったのが残念ですが、単体ではとても楽しめました。
モデル、俳優、写真家、色々な演出家めいた煌びやかな世界のお話で、受と攻の擦れ違いと共に、受視点からでは見えていない攻の世界など、じれじれ感が高かったです。
個人的には、長い月日の間に少しは受から察することが出来たかも?くらいの何かが欲しかったとは思いました(急に最後で変化した気がしてしまった)
それ以外はじれじれ含めて、楽しめました。
電子書籍
ずっと切ない
2021/02/06 12:29
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
子役上がりの崖っぷちアイドルがカリスマカメラマンに見出され彼の手腕で売れっ子になる
ここまではありふれたシンデレラストーリーで、心身ともにカメラマンに依存しダメになって行く危機を乗り越えた10年後の話。
ある意味ヘタレ同士とも思えるし10年越しの純愛とも思える二人だった。
攻めの気持ちが分からないから受けの心情を追いかけているとずっと切なくて、そんな男もうやめたら?と思ってしまった。
電子書籍
なぜこのタイトル?
2022/01/31 23:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろなか1号 - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろかった!執着攻めだそうですが、戦略的に追い詰めてウケが落ちてくるのを画策する程度でちょっとズルいだけです。マトモな人です。
読了後は満足していますが、実のところ序盤が昭和のBLっぽい展開で先が読めた気になって一度放り投げました。でも、そこからどう変わっていくかがこの作品の面白さで、最後はちゃんと大人同士で向き合っていられる関係にたどり着いているのが、力強くていいなと思います。
電子書籍
ゆっくり楽しめる
2021/08/12 16:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KoLe - この投稿者のレビュー一覧を見る
長編だと感じました。どうなるどうなると一気に読みたい類ではなかったので、数日かけてゆっくり読ませていただきました。受の成長記録というか、成熟していく様が丁寧に描かれています。
なかなか腹を割ってコミュニケーションを取らない2人にイラッとするのですが、気持ちはわかるので受けが辛い時には同情してしまいました。美しカプは大好きです。