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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2018/08/03
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • ISBN:978-4-16-791120-1
一般書

電子書籍

錆びた滑車

著者 若竹七海

タフで不運な女探偵・葉村晶史上、最悪最低の事件が幕を開ける!晶は尾行していた老女・石和梅子と青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれる。ミツエの持つ古い木造アパートに移り住むことにな...

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錆びた滑車

税込 866 7pt

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錆びた滑車 (文春文庫)

税込 880 8pt

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商品説明

タフで不運な女探偵・葉村晶史上、最悪最低の事件が幕を開ける!

晶は尾行していた老女・石和梅子と青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれる。ミツエの持つ古い木造アパートに移り住むことになって晶に、交通事故で重症を負い、記憶を失ったミツエの孫・ヒロトは、なぜ自分がその場所にいたのか調べてほしいと依頼する――。

解説・戸川安宣

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みんなのレビュー93件

みんなの評価3.9

評価内訳

電子書籍

羽村晶シリーズは最高!

2020/06/21 19:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Yokosuka - この投稿者のレビュー一覧を見る

今年になって、ミステリ関係の最大のサプライズは、NHKの金曜10時枠で、「ハムラアキラ - 世界で最も不運な探偵 - 」が放映されたことでした。NHK名古屋の制作ですが、先ずこんな企画が通ったことに、ビックリしました。でも、若竹七海さんのデビュー当時からのファンとしては嬉しかったです。このシリーズの初期のダークな作風をスタイリッシュな演出で良かったです。とても後味が悪いですが(笑)。羽村晶を演じたシシド・カフカも良い感じです。

これをきっかけに、羽村晶シリーズを読み返しています。この作品は、最近の長編で、40歳をすぎて、40肩に悩まされながら、老後の心配をしつつ、私立探偵という天職に目覚める羽村晶が良い感じです。初期の作品に比べるとユーモラスな面もあり、長編ハードボイルドとして、良くまとまっていると思います。相変わらずボコボコにされますが(笑)、良く生きてゆけるなという感じです。世界で最もタフな女性私立探偵ではないでしょうか?

このシリーズは、20年以上にわたっていて、順序は気にする必要はないと思いますが、最近の作品の方が読みやすいかなと思います。

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紙の本

葉村晶史上、最もせつない事件。

2018/08/21 03:23

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る

吉祥寺のミステリ専門書店のアルバイト店員でありながら、書店二階が事務所である<白熊探偵社>の専属調査員である葉村晶。単独の調査依頼はなかなかないので、昔なじみの大手調査会社の下請けの仕事を回してもらっている。
ある日、ある老女の素行調査のため尾行していたら、その老女が訪ねた相手・青沼ミツエと喧嘩をはじめ、二人が階段から転げ落ちて晶の上に降ってくる。おかげで晶も怪我をして、青沼ミツエと知り合うことに。彼女の孫・青沼ヒロトは交通事故に遭ってひどい怪我を負いリハビリ中、そして何故その事故に遭遇したのかを含め最近の記憶を失っていた。晶はヒロトから「自分の失っている記憶を埋めてほしい」との依頼を受けるが・・・という話。

帯には「葉村晶史上、最悪最低の事件!」とありますが・・・私としては「葉村晶史上、最もせつない事件」ではないかと。
ヒロトやミツエに対する感情は葉村晶には珍しいというか、いつも対人関係に一歩引いているところがある彼女がつい一歩踏み込んでしまったがためにこうむる痛手がせつないのです。『悪いうさぎ』とは種類の違うたちの悪い事件だということもあり、調査の過程もある程度解明された後もなんだかすっきりしない。
犯人がわかったからって、起きたことは変えられない、という不条理。
そして、彼女の衰えを感じてかなしくなる・・・彼女が衰えたことそれ自体にではなく、彼女自身が自分の衰えを思い知ってしまっていることに。
読者として「こいつがあやしいって!」と結構早めに気づくのに、彼女がうっかりスルーしてしまうなんて!
やはり体力が衰え、満身創痍でろくに食事もできてない状況では頭の働きも鈍るのか・・・。
探偵(調査員)の仕事は体力勝負、いくら生き方や覚悟が備わっていても若さにはかなわないのか。
これからの葉村晶の生活に、心配が・・・続巻よろしくお願いします。

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紙の本

葉村晶シリーズの長編

2021/05/15 14:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る

おなじみの主人公「葉村晶」はもちろん、特徴ある、気になる登場人物たちの描写に夢中になっていると、実は様々な伏線が隠れているのが、シリーズ長編の魅力。次作以降も楽しみですが、それにしてもケガが多いのでお気をつけて。

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電子書籍

大好きなシリーズ

2018/11/28 13:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:RASCAL - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヒロインで語り部でもある葉村晶は、吉祥寺のミステリ専門書店のアルバイト店員兼本屋の二階の「白熊探偵社」の唯一の調査員。東都総合リサーチの桜井から、石和梅子という老女の尾行という、桜井曰く「簡単な仕事」を下請けするも、喧嘩してアパートの階段から落ちてきた梅子と青沼ミツエの下敷きとなり流血。今回もいきなり不運な展開で、さすが晶さん、期待を裏切らない。
この怪我がきっかけでミツエの経営する古アパートに移り住むことになった晶。ミツエには光貴という息子がいたが、八ヶ月前にブレーキとアクセルを踏み間違えた老人がバス停に突っ込んできて死亡。一緒に事故に巻き込まれて重傷を負い、事故の前後の記憶をなくした孫のヒロトから、自分がなぜその場所に父といたのか調べてほしいと依頼を受ける。ところがその数日後、古アパートは火事になり、晶はなんとか脱出したものの、ミツエとヒロトは焼死してしまう。
交通事故死と失火による焼死、青沼一家を連続して襲った不幸に不審を抱いた晶の、どう考えても割に合わない調査が始まる。お約束のハードワーク、加齢も手伝って疲労困憊ながら、持ち前の腕前で真相を手繰り寄せていく晶に、犯人の魔の手が迫る。老女の下敷き、アパートの二階からの脱出に続き、またも負傷を追いながらも事件を解決、今回も八面六臂の大活躍の晶さんでした。
このシリーズの探偵役である葉村晶さん、危険を予感しながらも、生活苦とお人好しな性格のため、結局は引き受けて不運な目に遭う、その自虐的でシニカルな語り口がなんとも面白く、小説として読んでいて楽しい。また事件の真相も最後まで目が離せず、ミステリーとしても秀作。
前作の「静かな炎天」は昨年の「このミス」ランキングの2位に入賞、この作品も結構いいセンまでいくと思います。

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紙の本

シリーズ最新作

2018/09/18 08:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る

待望の葉村晶シリーズの新刊。
文庫本書き下ろしということは人気があるのかないのかどちらなのでしょう。

私の印象としては今作での葉村晶はそれほど不運でも男前でもありませんでした。
そういう意味ではちょっと残念な一冊でした。

ストーリーは伏線を張りまくりで最後には見事に回収されるのですが、
ただ、その伏線の多さが散漫な印象に繋がってしまった気がしました。
女性を主人公にして現代の日本を舞台にしながら、
こうしてハードボイルドな作品として成立させているだけでも稀有な作品であり
シリーズだと思います。
できれば、マンネリと言われるぐらい毎年新作を書いて欲しいシリーズです。

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2018/08/10 21:24

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2018/08/02 17:37

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2018/09/03 19:36

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2018/10/27 11:39

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2018/08/15 11:44

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2018/11/11 22:26

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2018/08/31 21:07

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2018/08/14 20:42

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2018/08/20 13:53

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2018/08/21 16:59

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