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紙の本
廃仏毀釈 寺院・仏像破壊の真実 (ちくま新書)
著者 畑中 章宏 (著)
明治政府の神道国教化によって起こった廃仏毀釈は、民衆の熱狂による蛮行というイメージが流布している。神仏が共存していた時代から説き起こし、各地の記録から丁寧にこの出来事の実...
廃仏毀釈 寺院・仏像破壊の真実 (ちくま新書)
廃仏毀釈 ――寺院・仏像破壊の真実
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商品説明
明治政府の神道国教化によって起こった廃仏毀釈は、民衆の熱狂による蛮行というイメージが流布している。神仏が共存していた時代から説き起こし、各地の記録から丁寧にこの出来事の実際を読みとく。【「TRC MARC」の商品解説】
明治政府の神道国教化により起こった廃仏毀釈。それは、日本で長らく共存していた神道と仏教を分離し、仏教を排斥する運動だった。この出来事は寺院や仏像の破壊など民衆の熱狂による蛮行というイメージが流布しているが、実際にはどんなものだったのか? 信仰の対象であったものを破壊するのに、人々にためらいはなかったのか? 神仏が共存していた時代から説き起こし、各地の記録から丁寧にこの出来事の実際を読みとく。【商品解説】
明治の神道国教化により起こり、「寺院・仏像を破壊する熱狂的民衆」といったイメージが流布する廃仏毀釈。その真相に迫る。【本の内容】
著者紹介
畑中 章宏
- 略歴
- 〈畑中章宏〉1962年大阪生まれ。民俗学者、作家。著書に「災害と妖怪」「天災と日本人」「五輪と万博」など。
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電子書籍
廃仏毀釈 ――寺院・仏像破壊の真実
2022/01/25 07:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
廃仏毀釈を題材にされた書籍であります。
私の出身地が苗木藩領だったので関心が深く、廃仏毀釈を扱った書籍は他にも読んでいましたが、著者畑中章宏氏はよく調査され仏像破壊後の行方なども記載されていてとても参考になりました。
神仏習合から神仏分離さらには廃仏毀釈から現在への経緯がよくわかりました。
訪れたことのある聖林寺の十一面観音の事や津島天王社神宮寺の牛頭天王から素戔嗚尊への変更。その他全国の実態も多く記載されていて勉強になりました。
紙の本
やや散漫か
2022/02/07 11:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いて座O型 - この投稿者のレビュー一覧を見る
廃仏毀釈という、実態が不明瞭なまま用語だけが周知されている歴史上の事件について、実際に起こったことを実例に基づいて概説している。
内容としては、まとまった傾向や状況の分析よりは、代表的な廃仏事例の経緯を個別に詳細に検証しているため、やや散漫な印象はある。
ただ、現在では当然のように分けられている、神社と寺院が、江戸時代まではかなり混淆されているのが常態だったことは、世間ではあまり知られていないので、重要な概説書になると思う。
紙の本
わかっているつもりの人ほど
2023/05/28 13:20
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルはややミスリードかもしれない。一般的な廃仏毀釈のイメージは真実なのかを検証するものであるが、廃仏毀釈が行われたということは「神仏習合」があったということであり、その長い歴史に多くの紙数が割かれている。神仏習合にしろ廃仏毀釈にしろ偏ったイメージがもたれがちなので、わかっているつもりの人ほど本書を手にするべきだろう。
紙の本
日本史で学んだはずの廃仏毀釈だけど
2021/07/22 11:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが社会科、日本史で明治維新のところで廃仏毀釈を学んだはずです。
しかし、四文字熟語に過ぎないのが多くの感想だと思われます。
今や、日本の歴史のなかで、神仏習合(混淆)が圧倒的な長さを保持してきたことを理解している人はどのくらいいるのでしょうか。
例えば、大阪を代表する四天王寺に大きな鳥居があると、不思議に思う人がありますが、おそらくそう思われる方も多いのでは。しかし、神社の傍には神宮寺があるのが当たり前(お寺の傍に神社がある方が正しい?)なのが江戸時代末期まで続いていたのは、歴史に詳しい方なら常識でしょう。
しかし、新書レベルでまとまった解説がされたものは少ないのでは。
本書は、明治維新の神仏分離令の説明や藩によっては、かなり前から神仏分離が進められたこと。また、廃仏毀釈で、破壊行為が確実な資料ではなく、伝聞が多いなど不正確なところがあることを指摘している。
戦国時代を経て、徳川家は全国支配の手段の一つとして、寺請制を整備し、現在の市町村が担当している住民基本台帳のようなものを寺に行わせたことで、神仏習合の世界の中で、それなりの権力を持つ寺院が神社の上に立っていた姿も示し、神社側が寺院に対して不満を持っていたことにも言及する。
なぜ、長年の神仏習合が、御一新だからといって、廃仏毀釈となったのかという疑問について、その一端を明らかにしようとしている。
今でも、牛頭天王や権現さんの名前を聞くことも多いが、何故かということも考えないのが普通だと思うが、本書ではここを深く考えさせる。
これらが残っているのも、廃仏毀釈の嵐の中で、仏像や仏教文化を守り抜いた人々も多いことを表している。
目次では、神仏が共存していた時代、毀釈の典型、古都の惨状、聖地の変貌、「権現」の消滅、「天王」の隠蔽、廃仏毀釈は果たされたのか?と続く。整理されて廃仏毀釈の姿がわかりやすく、今後の課題も明らかにしている。
紙の本
実態
2022/03/11 05:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末から明治に行われたこの事件が実際にはどのようなものであったか各地で行われたことを具体例でみていく。全国すべてを網羅しているわけではないがその様相をうかがい知ることができる。しかしそれゆえ焦点が少しぼやけてしまうこともある。
紙の本
設定したテーマにこたえていないのでは?
2021/10/23 20:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書のカバー袖には、「民衆の熱狂による蛮行というイメージが流布しているが、実際にはどんなものだったのか?」という問いかけがなされているが、その課題に答えていないように思える。
本書の冒頭で安丸良夫『神々の明治維新』にたった一言だけ言及しているのも意味不明。