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紙の本
ディアスポラ (文春文庫)
著者 勝谷 誠彦 (著)
“事故”で日本列島が居住不能となり、情報から隔絶されたチベットの難民キャンプで、将来への希望も見いだせないまま懸命に「日本人として」生きようとする人々―。3・11に先がけ...
ディアスポラ (文春文庫)
ディアスポラ
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商品説明
“事故”で日本列島が居住不能となり、情報から隔絶されたチベットの難民キャンプで、将来への希望も見いだせないまま懸命に「日本人として」生きようとする人々―。3・11に先がけること十年。破滅的な原発事故で国土を失った日本人を描き、日本人のアイデンティティーを追究した予言的傑作。【「BOOK」データベースの商品解説】
破滅的な原発事故で国土を失い、日本人は世界各地の難民キャンプで暮らしている。確かな情報も希望もなき異邦の地で、日本人として生きる人々の姿を描く。3.11の10年前に書かれた予言的作品。「水のゆくえ」も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
ディアスポラ | 7−128 | |
---|---|---|
水のゆくえ | 129−239 |
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紙の本
新年早々暗い気持ち…
2019/01/11 13:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
年末に八重洲ブックセンターに行ったら「勝谷誠彦追悼コーナー」があったので買ってしまった。「解説」で百田尚樹氏が書いているように純文学の名作だ。読んでいて本当に気持ちが暗くなる。たぶん東海村の事故(バケツで核物質を混ぜたら臨海しちゃったという笑い話。笑い話でも現場の人は悲惨な死に方をした。)に触発されての作品と思うが,多くの人(いわゆるエリートね。現場にはいかない人たち)が笑い話にしていた中で,これだけの作品を紡ぎ出していたとは知らなかった。ほんとうに惜しい人を亡くしてしまった。そして現在,フクシマ(カタカナで書くとあのこととわかるらしい)を経験したわれわれにはより切実に感じられるはずだ。だから読んでいてすごく落ち込んでしまった(株価が下がって大損していることもありますが…)。しかし百田尚樹氏が指摘しているように読んで楽しい本ではないので「本屋大賞」は取れない。彼が指摘していないことを更に言ってしまえば芥川賞も取れない。だって名作なんだもの。読者を感動させるような作品は,つまらない小説ばかり書いている選者の嫉妬心をあおるだけ。だから途中で投げ出したくなるような作品しか芥川賞は取れない。英訳されたらノーベル賞は取れるかも。日本が無くなる話なら白人は大喜びでしょう。でも死んじゃったらもらえないか…。やはりなんとしても長生きをしなければなりませんね。合掌。
紙の本
日本を大切の実感の仕方がわかる本
2017/07/30 08:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うさぎさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本における諸外国からの脅威を事実で表すと多くの説があり、解説が難しい。
本書は小説だ。だから、一方的に、ストーリーがつくられている。つまり、日本にこんな脅威があったとしたら、どうなるだろうと問題提起している。まったくの現実にないことではない。だからといって、大げさに書かれている。大げさに表現されることで、危機感を感じることができる。これぐらいの刺激剤がないと考えることをしない。日本を大切にしようと思う。