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この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 (文春文庫 池上彰教授の東工大講義)
著者 池上 彰 (著)
池上彰が東工大で理系の専門分野を学ぶ学生に向けて行った、日本の戦後史についての講義を収録。敗戦から高度成長に至ったわけ、アベノミクスとバブルの教訓などをわかりやすく解説す...
この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 (文春文庫 池上彰教授の東工大講義)
この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 池上彰教授の東工大講義 日本篇
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商品説明
池上彰が東工大で理系の専門分野を学ぶ学生に向けて行った、日本の戦後史についての講義を収録。敗戦から高度成長に至ったわけ、アベノミクスとバブルの教訓などをわかりやすく解説する。〔2013年刊の加筆・修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
池上節でタブーなく戦後史に斬り込む!
池上さんの座右の銘は「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。どん底日本を変えるために、ほんとうの戦後史を学びたい人への一冊。【商品解説】
池上さんの座右の銘は「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。どん底日本を変えるために、ほんとうの戦後史を学びたい人への1冊。【本の内容】
収録作品一覧
なぜ「現代史の学び方」なのか | 9−13 | |
---|---|---|
事故からわかる「想定外」のなくし方 | 14−30 | |
どうやって敗戦の焼け跡から再生したのか? | 31−45 |
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今を知る為の現代日本史
2015/09/09 12:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:卯月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニュースで耳にする「聞いたことはあるが良く分かっていない事」の内容が分かる本。
沖縄や原発、政党の事など自分の中で曖昧なままになっていたことが、戦後史を知ることで腑に落ちた気がする。
理系大学での筆者の講義内容をまとめたものなので非常に分かり易い。この様な講義を直に受ける事の出来た東工大生が羨ましい。
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この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」
2015/08/31 08:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:青年知識人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前著『この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう』に続く、池上さんの東工大での講義録。受験を終えて、一つ上の世界で深呼吸しながら社会の動きにも関心を持ち始める理科系学生に、今の日本の状況がどのように形作られたのかを戦後の出来事を中心に簡明に解説している。各章とも、話の「マクラ」からぐいぐい引き込んでいく語り口はテレビのあの名調子と変わらず、読みながらも茶の間で液晶画面に向かっている錯覚に陥るようだ。公害・エネルギー・教育・学生運動・バブル崩壊・政権交代・・・と、浅い知識はあるものの、なかなか他人には説明できない事柄を改めて復習できる。一例を挙げると、戦後の農地解放(農地改革)によって、大地主の土地を安く入手できた小作農たちは、「やる気を出し」て生産性が向上する一方で、自作農となり自身の土地を得たことでその多くはやがて保守化し、「農村は保守勢力の牙城に生まれ変わ」った、という第2章での指摘。現在の保守政権が大事にしてきたのがどの階層でそれは何故か、すんなりと理解できた。ただ、池上さん流の結論の導き方が若干強引なくだりもあり、異説・反論を唱えたい向きもあるだろうが、それこそ学生ならずとも他書にあたるなりして、自分自身の戦後史観を築くのが良いだろう。池上さんが若い人たちに望むのもまさにその点にあると思う。
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まずは事実を知ることから!
2015/10/26 18:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴーすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
池上氏も言う通り、「知っておくべき」ことなのだと思う。
目の前の時流(をあおるメディアとか)に乗せられて、事実関係も
確認しないで、反対を唱えても無理。
また、現在(最近はもっとあやふや?)の教育では歴史教育は
近代社会(殖産興業、富国強兵)で終わってしまって、大正デモクラシーから
第二次大戦への突入、その後、それこそ戦後復興の話などについてはあまりやらないですよね。
知りもしないで、文句を言うというのは、無責任。
それこそ、日本がつぶれかけた時代を乗り切った人たちが何をして、
それで今の私たちがいるのか、そういう意味で、必読の一冊。
議論はそれからだ。
紙の本
一つのきっかけになる本だと思いました。
2015/09/27 11:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
難しい言葉を使わず、より真っすぐに伝わることの方を著者は重視しているように思いました。そして、どうとらえるかは、聴講している側に委ね、自身の考えなどで偏ることのないように、言葉の一つ一つを選んでいる印象を受けました。自分はどう考えるのか、の一つの出発点になるような講義だと思いました。
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分かりやすい近代史(日本編)
2016/03/25 14:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
池上彰氏が東工大で主催する講義の内容のオムニバス。講義の趣旨としては「現代社会を理解するには、その少し前に起こった事を理解することが大切であり、歴史に苦手意識の多い理系の学生にその視点を与える」というもの。本書はその中でも日本に関わる問題が中心。解説されるトピックスとしては、憲法9条問題、日韓関係、沖縄の基地問題、日米安保の問題、原発とエネルギーなど、まさに今ニュースとして取り上げられている問題です。解説の分かりやすさはさすが。知っているようで、実はあまり理解できてなかったような部分の説明が、まさに「痒い所に手が届く」感じで展開されます。
しかし私が驚いたのは、池上氏も本書で触れられていますが、細川政権や村山政権の誕生や、東西冷戦とその崩壊、天安門事件、地下鉄サリン事件、阪神大震災、9.11テロなど40歳以上の人なら誰でもすぐに思い出せる大きな事件や出来事を、今の大学生より下の世代はほとんど実体験として持っていないという事実。ここ20年ぐらいに、実は現代社会を方向付ける大変重要な出来事がたくさんあったんですね。戦争を体験した方の経験を私たちの年代が受け継ぐのが大切なように、これらの出来事の意味や中身を自分の子供の世代にもちゃんと伝えないといけないな、と感じます。池上氏の受け売りですが、歴史の授業ではどうしても現代史、とくに近い過去の部分は手薄になりがちですものね。
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彼の説明したい歴史は、これなんだ
2019/12/30 23:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
55年体制とは、政権交代をもたらしませんでした。というより、社会党の仕事や体制がこれで固まり、大きく逸脱しない限り、食うていけるようになったということ。対して、自民党は激しい政策論争をする必要はなく、党内の政権争いに専念できた。ある意味、太平な時代だった。
彼の説明したい歴史は、これなんだ。ということですね。
巻末に一切、資料が記載されていません。資料を参照せずに歴史をよく書けるものだ。