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読割 50
紙の本
穴 (新潮文庫)
著者 小山田浩子 (著)
【芥川賞(150(2013下半期))】仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ夏。見たこともない黒い獣を追ううちに、私は得体の知れない穴に落ちた−。平凡な日常の中にときおり顔を覗...
穴 (新潮文庫)
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商品説明
【芥川賞(150(2013下半期))】仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ夏。見たこともない黒い獣を追ううちに、私は得体の知れない穴に落ちた−。平凡な日常の中にときおり顔を覗かせる異界。表題作ほか全3編を収録した第2作品集。【「TRC MARC」の商品解説】
仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ私は、暑い夏の日、見たこともない黒い獣を追って、土手に空いた胸の深さの穴に落ちた。甘いお香の匂いが漂う世羅さん、庭の水撒きに励む寡黙な義祖父に、義兄を名乗る見知らぬ男。出会う人々もどこか奇妙で、見慣れた日常は静かに異界の色を帯びる。芥川賞受賞の表題作に、農村の古民家で新生活を始めた友人夫婦との不思議な時を描く2編を収録。【商品解説】
収録作品一覧
穴 | 7−127 | |
---|---|---|
いたちなく | 129−162 | |
ゆきの宿 | 163−201 |
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紙の本
見慣れた日常が静かに異界の色を帯びる不思議なストーリーです!
2017/09/22 09:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、芥川賞受賞作の「穴」のほかに、「いたちなく」と「ゆきの宿」の二作を収めたものです。本書は、小山田氏の日常世界の中と隣り合わせの異界とも言える世界を見事に描いています。表題作は、仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ主人公は、ある日、みたこともない獣を追っているうちに、穴に落ちてしまいます。また、夫の兄という奇妙な人物にも会います。これらの穴や義兄は一体何をほのめかしているのでしょうか。それは読み手によって変わってくるかと思います。私は、「時間」のような気ががしてならないのですが。。。ぜひ、読んでみてください。
紙の本
平凡と思える出足に騙されてはいけない
2019/02/04 21:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫の転勤先についていくことになった私は義父母のとなりに住み始めた。そして静かな日常が始まるという私小説的純文学かなと「穴」を読んでいると、何かが違う。犬でもタヌキでもない、ましてや狼でもない謎の生き物が徘徊していたり、一人っ子だと聞いていた夫に兄がいて、その存在を夫も義父母も口にしないとかいう不思議な話になっていく。たくさんの子供たちが魚用や虫用の網を振り回して遊んだり、石を投げたりして遊んでいるという光景も田舎町にそんな原始的な遊びをしている子供がそんなにたくさんいるのかなと首をかしげながら読んでいく。そのうちに、この小説はあったかいものではなくてホラーなのだと気づく、きっと義兄も子供たちも・・・・
紙の本
2014年度芥川賞受賞作品
2018/05/01 05:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫の実家に移り住んだ女性の奇妙な体験を描く、表題作が良かったです。日常か非日常へと引き込まれていく、不思議な味わいがありました。