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映画&実写ドラマ『賭ケグルイ』キャスト4人にインタビュー!

映画&実写ドラマ『賭ケグルイ』キャスト4人にインタビュー!

最近、本を読んで泣きましたか? 胸が締め付けられるような心揺さぶる本に出会えると、その本は一生忘れられない一冊になります。「あなたの泣ける本はなんですか?」5月に公開する『映画 賭ケグルイ』&3月末から放映される実写ドラマ『賭ケグルイ』に出演する人気キャスト4人に、おすすめの泣ける本についてお話いただきました。

浜辺美波(はまべ・みなみ)

私の泣ける本は、『君の膵臓をたべたい』です。

 私は読書が趣味なので、本を読んで泣くことも多いです。読み返すたびに涙が出てしまう作品は、映画で主人公の“桜良”を演じさせていただいた小説『君の膵臓をたべたい』です。
 まず小説から読み、映画の脚本を読み、そしてまた小説に戻ったとき、演じたことで客観視してしまい、もう泣けないかな? と思ったのですが、最初に読んだときとはまったく違う感覚の涙があふれました。物語の最後に出てくる「君の膵臓をたべたい」という言葉にはいろんな意味がつまっていて、あの部分で想いが一気にあふれるというか、泣ける一番の波としてグッとくるものがありますね。

衝撃的なタイトルとは対照的に、甘酸っぱい青春の物語。膵臓の病気で長生きできないヒロインと、その秘密を知ってしまったクラスメイトの恋の話。

 ドラマや映画の撮影に入ると役に集中したいので、まったく本を読まなくなるのですが、少し休みができると何冊かを一気読みすることもあります。好きなジャンルは“ミステリー”と“ファンタジー”。“ミステリー”は母が好きで、おすすめされた本を読むうちにハマってしまったんです。“ファンタジー”は、壮大な歴史をテーマにした“大河ファンタジー”と中国が舞台の“中華ファンタジー”が好きで、漫画から入ることが多いですね。そこから小説も読み、さらに深く世界観に入り込んでいきます。
 ほかには東野圭吾さんが好きで、数ある作品のなかでも『マスカレード・ホテル』を一番愛読しています。全体的にミステリー要素が強いのですが、そのなかにも切ない理由があって何度もウルっとします。お仕事で演じる作品に原作があると大事に読み込むタイプで、『映画 賭ケグルイ』もどっぷり百花王学園の世界に浸かりました。一度、原作を読んでから脚本にのぞみ、時間をおいて再度原作を読み込みました。

 今回は映画ということで、season1の夢子よりも進化していたいなという気持ちがあったので、明るい夢子とギャンブル好きの夢子のバリエーションをたくさん出していけたらいいなと思いながら演じました。ステージで賭け狂うシーンは本当に没頭しているので、台本にないセリフも言ってる事があります(笑)。映画もドラマも、漫画の中の蛇喰夢子のコスプレになってしまわないように、クオリティを高めるべく“攻めの”役作りをしました。キャストみんながそれぞれ一番のものを出し切っているので、ぜひ楽しみに見ていただけたらと思います。

高杉真宙(たかすぎ・まひろ)

僕の泣ける本は、『兎が二匹』です。

 僕の泣ける本は、漫画の『兎が二匹』です。ある理由から死にたいと思っているのに永遠に死ねない不老不死の女性と、その女性に拾われた男の子の話で、男の子は成長して女性を愛するようになるという愛の物語です。死にたいと願う女性と、ともに生きたいと願う男性。すごく不思議な話で、気持ち良いほど潔く、幸せと見せかけて絶望に落としてくるんです。それがまた切なくて、泣けます。すごくいい話なので、ぜひ皆さんに読んでほしいと思っています。
 読んで泣けるのは、人が頑張っている姿を描いているもの。漫画ばかりになってしまうのですが、スポーツ漫画の「灼熱カバディ」やデザイナーの話である「左利きのエレン」も感動します。この作品のキャッチコピーが、『天才になれなかったすべての人へ-』なのですが、才能ってなんだろうって考えさせられて面白いんです。

不老不死の女性すずと、彼女に寄り添い生きることを望む青年サク。だが想いが深まるほど、二人はすれ違っていく。さみしゅうて死にたくなる愛の物語。

 本も好きなのですが、最近はとても漫画にはまっています。演技に活かすというより、ただの趣味、現実逃避の材料かな。性格上、僕は一喜一憂する人生ではないと思っていて、だから漫画や小説で、キャラクターたちと一緒に感情の波に乗って楽しみたいと思っているところがあるんですよね(笑)。『賭ケグルイ』という作品もまさにそうで、自分とは違うハイテンションな役柄を楽しんでいます。今回、映画化やドラマの続編が決まったことがとても嬉しくて、僕が演じる鈴井くんやほかのキャラクターのその後が気になっていたので、またみんなに会えるのが楽しみでしたね。役づくりをするうえで、キャラクターの個性や間を思い出すのって時間が必要なんですけど、キャストもスタッフもシーズン1とほぼ同じメンバーだったので、特殊なテンポの展開でもスムーズに撮影できたと思います。

『映画 賭ケグルイ』では、鈴井くんが初めて大舞台に上がるというハラハラドキドキする内容。いつもは夢子の後ろにいるのが普通だったのが、夢子と並んでゲームできるんですよ! 一般市民は上がれないあのステージに上がれた喜びはひとしおです(笑)。僕自身も緊張して臨んだ撮影、その結末をぜひ見届けてください!

森川葵(もりかわ・あおい)

私の泣ける本は、『おくりものはナンニモナイ』です。

 私が好きな1冊は、絵本の『おくりものはナンニモナイ』です。本屋さんで見つけて手に取り、なんだかすごくいいなぁと思いました。おくりものをあげたい相手はすでになんでも持っているから、自分は“なんにもない”をあげる、という内容です。その発想にたどりつくまでの過程がすごく可愛くて。本当に大切なことってなにかを考えさせてくれて、心がじんわり温かくなる本です。女優の酒井若菜さんのエッセイ集も好きです。若菜さんは会ってお話ししていても心に響くことが多々あります。それが文章になると、さらにジワジワくるんですよね。

「なんでも持ってる友だちを喜ばせるものってなに?」大切な人がそばにいてくれる事。大切な人と一緒に過ごす時間。忘れかけていた大切なものを猫のムーチが教えてくれる。

 本は私の心に刺激を与えてくれるもの。『映画 賭ケグルイ』もとても刺激的な内容で、原作、脚本と何度も読み込みました。ドラマ、映画と早乙女芽亜里を演じてきましたが、ここにきて彼女はすごく成長しているんですよね。芽亜里はどちらかというと、自分本位で、すぐにプイッとどっかに行ってしまうようなキャラクターだったと思うんです。でも今回の映画では少しお姉さんになっているんです。わがままに見えて、実は思いやりがあって、人のために動くことができる。そして私自身もドラマからの初期メンバーとして現場を見守るというか、いろんな人を受け入れる体制ができた気がします。そんな成長の様子を、ぜひ見ていただけると嬉しいです。

中川大志(なかがわ・たいし)

僕の泣ける本は、『シャーロットのおくりもの』です。

 僕が泣ける本と聞いて一番に思い出すのが『シャーロットのおくりもの』です。納屋に住むクモのシャーロットが主人公なのですが、子ブタのウィルバーとの友情物語で、とにかくラストが泣けるんです。実はこの本は小さい頃、夜寝るときに母が読んでくれたもの。毎晩号泣してなかなか眠れなかったことを覚えています(笑)。素晴らしい名作なので、大人も子どもも読んでもらいたい一冊です。
 仕事で朗読させていただく機会があった恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』も胸に響くものがあり、感動の一冊でした。ピアニストの話なのですが、人間の運命や才能とは何だろうと、考えさせられました。

農場の納屋に住む子ブタのウィルバーとクモのシャーロット。ある日シャーロットは、ハムにされる子ブタを救うため、「奇跡」を起こす。19カ国の読者に愛され続けるロングセラー。

 読書は想像力を豊かにしますよね。僕は台本を読むときに、キャラクターの生い立ちやトラウマといった、書かれていること以外の部分を大切にしたいと思っているんです。実写ドラマ『賭ケグルイ』で僕が演じている生徒会会計の豆生田楓も同じで、彼がなぜあそこまで高圧的で冷酷な性格なのか、彼の闇の部分を表現できればと思って演じました。僕自身も欲しいものは何としても手に入れたいタイプですし、負けず嫌いなので、楓との共通点は少なからずあるのですが、駆け引きは得意じゃないですね(笑)。

 とにかくラストまで緊張感のある展開なので、目が離せなくなると思います。『賭ケグルイ』のキャストは、みんな嫉妬するぐらい全力の演技で挑んでいます。それぞれ楽しんで自分の役に愛情を持って育てているところが刺激になりますし、僕自身も全力で演じているので、ぜひ楽しんで観ていただきたいです。

インフォメーション

『映画 賭ケグルイ』

ギャンブルの強さが階級を決めるという私立百花王学園を舞台に、謎めいた転校生・夢子がギャンブルの強豪に挑む数々の勝負を描く。シリーズ累計発行部数500万部を突破したコミックが待望の映画化!

5月3日(金)TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー
出演:浜辺美波、高杉真宙、森川葵、宮沢氷魚ほか
監督:英勉 脚本:高野水登 英勉
原作:河本ほむら・尚村透(掲載 月刊「ガンガンJOKER」スクウェア・エニックス刊)
配給:ギャガ
©2019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会

実写ドラマ『賭ケグルイ season2』

生徒会の支配力が揺らぐとき、蛇喰夢子のギャンブルロード第2章の幕開け! 生徒会会計の豆生田楓(中川大志)との白熱の直接対決や夢見弖ユメミ(乃木坂46・松村沙友理)と蛇喰夢子のアイドル対決など見どころ満載!

MBS/TBS ドラマイズム「賭ケグルイ season2」
MBS、TBS 深夜枠ほかにて放送!
【MBS】3/31(日)スタート 毎週日曜 24時50分~
【TBS】4/2(火)スタート 毎週火曜 25時28分~
出演:浜辺美波 高杉真宙 松村沙友理(乃木坂46) 池田エライザ 中川大志 森川葵ほか
©2019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・ドラマ「賭ケグルイ2」製作委員会・MBS

『映画 賭ケグルイ』プレスシートを5名様にプレゼント

浜辺美波/ヘアメイク*鎌田順子(JUNO) スタイリング*有咲
高杉真宙/メイクアップ*石橋修一 スタイリング*堤紗也香
森川葵/ヘアメイク*石川奈緒記 スタイリング*武久真理江
中川大志/ヘアメイク*池上豪(NICOLASHKA) スタイリング*徳永貴士

Profile

浜辺美波(はまべ・みなみ)

2000年石川県生まれ。2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションニュージェネレーションに輝く。『浜辺美波~アリと恋文~』で映画デビューし、映画『君の膵臓をたべたい』で主演を務めブレイク。待機作に映画『アルキメデスの対戦』、『屍人荘の殺人』などが控えている。

高杉真宙(たかすぎ・まひろ)

1996年福岡生まれ。俳優。舞台「エブリリトルシング09」でデビュー。主演映画「ぼんとリンちゃん」でヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞。映画「虹色デイズ」「ギャングース」、「十二人の死にたい子どもたち」など出演作品多数。

森川葵(もりかわ・あおい)

1995年愛知県生まれ。女優。2010年に雑誌『Seventeen』の専属モデルとしてデビュー。主な出演作に映画『OVER DRIVE』、『恋と嘘』、ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』、舞台『ロミオとジュリエット』など。

中川大志(なかがわ・たいし)

1998年東京都生まれ。2009年デビュー。ドラマ『家政婦のミタ』、『おひさま』、『江~姫たちの戦国』、映画『坂道のアポロン』、『覚悟はいいかそこの女子。』など出演多数。第42回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。4月スタートのNHK連続テレビ小説『なつぞら』に出演。

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