オルタナティブに生きる！

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柳宗理やヨーガン・レールなど、様々な「よい仕事」をする人々を訪ねて回った記録。人はかなりの時間は仕事をしており、よい仕事をしている人は、よい生きかたをしていると言える。その「よい」はお金でなければ、何なのか？13年前の本ですが、よい働きかたを初めて提唱した本で、今も古びていないロングセラー。

オリーブなど数々の名産品以外にも人を引き付ける魅力が小豆島にはあり、現在たくさんの人が移住してきている。その魅力は島に流れるおおらかな空気かもしれないし、それを自らのものとした人の雰囲気かもしれない。肩肘張らない新しい生き方を、瀬戸内海に浮かぶ小さな島に見ることが出来る。

いま、地域の特色を活かしたリトルプレス、フリーペーパーが全国各地で作られている。それは、自分の住む場所をもう一度見直そうという意識であり、経済を優先して全国を均一に縛ろうとする動きに異を唱えるものでもある。全国を丹念に取材し、その中で自らもそうした動きに身を投じた記録。

ふたりあわせて171歳。建築家夫妻の暮らしにはとても時間がかかっている。家は自分で設計、菜園には季節を周って大きな実がなりそれをゆっくりと料理する。気に入った調度品を何十年とかかり揃え、次世代に引き継いでいく。昔は当たり前のような話であったが、それがオルタナティブに見えてしまうのは、少し寂しい。

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ほっておくと「腐る」天然酵母の声を聴き、それが生きる形でパンをとどける。「腐らない」と思った瞬間、生き物が製品に変わり、代替可能なものとなる。でも、それでは人を感動させるものは生まれないのではないだろうか。身の回りのものを生き物であると見つめた瞬間から、自分の生き方へのアプローチが変わってくる。