大学生活を描いた小説で、あの頃のワクワクが再体験できる本

「宇宙を造ることはできるのか？」そんな壮大なテーマに立ち向かう、主人公の落ちこぼれ大学生と天才少女。映画化もされ、第3回小松左京賞受賞作としても有名です。夢や答えのない命題に向かって、たくさんの時間を使って議論した。そんな大学生活を思い出すことができるSF小説です。

大学に入り、薔薇色のキャンパスライフを送るはずだったのに・・・と、主人公の「私」はいつも無為な自分の学生生活を悔いています。悪友に振り回されたり、なぜか自分になついてくれている理系女子のクールな後輩にドキドキさせられたり、そんな大学生活あるあるを思い出し、胸がワクワクと躍りだす一冊です。

私立大学に入学し、テニス部を創設。そして、テニスに熱中していく主人公・燎平とその仲間たちとの友情や恋愛を描いた宮本輝の代表作です。燎平たちは生きる意味や人を好きになることについて考え、迷い、傷つき、「青春」としか呼びようのない日々を過ごしています。あの頃に胸動かされた感情を思い出すこと必至です。

大学に入学したばかりの主人公・伊藤は、ミステリーが読めないほど無類の怖がり。だけど、友人に押し切られ大学の推理小説研究会に入部することに。そして、ひょんなことから知り合ったミステリー好きの中学生・隼人の家庭教師を務めることに。大学生になったからこそ広がる交際関係と、そこから広がる新たな世界にドキドキさせられます。

京都にある大学に通う「私」は、後輩である「黒髪の乙女」にすっかり心を奪われていた。乙女を振り向かせるべく、彼女の後をついていっては偶然の出会いを装っていい雰囲気になることを目指すのだが・・・。風情ある京都の景色と、まだ大人になりきってはいない2人の恋愛模様に、あの頃の気持ちが蘇ってきます。