ブックキュレーターTitle店主 辻山良雄
センス・オブ・ワンダー
何かを見て、不思議に思う気持ち。自然であれ、数式であれ、その先には自分の隠れた引き出しを開ける何かに繋がっているかもしれない。むかし本屋に行って、知らないことが書かれている本を見てドキドキしたのも、結局はそれと同じことだったのではないか。
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山に関する随筆のイメージが強い串田孫一だが、それ以外にも身の回りに関するものや、自然現象に関しての数多くのエッセイを残している。その多くはどれも「小さいものに驚きを発見する」というよろこびに溢れたもの。本を読む・書くという初動にも繋がる、当店Titleらしい本。
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かたち
フィリップ・ボール(著) , 林 大(訳)
ハチの巣の六角形、シマウマの縞模様、草花の育ち方の規則性・・・。自然なかたちには規則があるのか?遺伝か?それとも化学反応か?森羅万象の神秘を科学的に追った、新しい古典。読むと恐らく、自然な形が気になり始めます。
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雨の自然誌
シンシア・バーネット(著) , 東郷 えりか(訳)
科学から見ても、芸術・宗教から見ても、「雨」は地球の恵みの、目に見えるかたち。雨と様々な文明との関わり、現在の気象予報士と雨、雨を捉えてそれを情緒豊かに表現する人たち。人間に命を与え続けてきた、ありとあらゆる「雨」のはなし。
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進化につれて、生物は強くなっているのか。長年地球に根ざしている植物の方が、実はこの自然を知り尽くしており、優れた生存戦略を発揮しているとしたら。そもそも「強さ」ってなんだろう。植物たちの豊かな生き方に学ぶ。
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何気なく転がっている石。その石には何万年の時間が流れており、その気になればそうした地球の奏でる音を聴くことができる。身近に出会うことができる、新しい石探しのガイドブック。自分の宝物を探してください。
ブックキュレーター
Title店主 辻山良雄Title店主。1972年神戸市生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、㈱リブロ入社。中核店舗の店長を経て、池袋本店統括マネージャー。2016年1月、荻窪に本屋とカフェとギャラリーの店Titleをオープン。『朝日新聞』などでの書評、カフェや美術館のブックセレクションも手掛ける。 好きなジャンルは、外国文学、人文・哲学、芸術など。本は朝に、カフェでゆっくりと読むのが夢。 Title:JR中央線荻窪駅から青梅街道を西荻窪方面に歩いて10分。トークイベントや企画展示なども数多く定期開催。詳しくはホームページ(http://www.title-books.com/)にて案内中。営業時間:12:00-21:00 定休日:水曜日・第三火曜日 電話:03‐6884‐2894
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