ブックキュレーター作家 黒木亮
世界の富のカラクリを知る
我々が住んでいる世界の裏側には、写真のネガのように、まったく別の世界がある。そこでは世界の富が搾取され、富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる。このカラクリを知らなければ、あなたもずっと搾取されたままだ。
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世紀のスクープ「パナマ文書」の報道を主導した南ドイツ新聞の2人の記者の手記。実は私もこれを書こうかと思ったが、さすがにオリジナルの文書を握るこの人たちには敵わないと思って諦めた。期待に違わぬ読み応えで、富の不正蓄財の仕組みや関係者の姿を白日の下に晒している。
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国家とハイエナ 上
黒木亮(著)
破綻した国家の国債を二束三文で手に入れ、金利やペナルティを含めた全額を支払えと欧米の裁判所で訴え、勝訴判決を取ると、債務国のタンカーや人工衛星や外貨準備を差し押さえるハイエナ・ファンド。彼らと腐敗国家と国際NGOの三つ巴の闘いを描くドキュメンタリー・フィクション。日本ではほとんど報道されない世界の現実がここに。
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シンガポールにある地元資本のプライベートバンクで働く日本人たちの姿を赤裸々に描いたノンフィクション。部下を搾取しながら生き残る日本人ボスや、日本の税金を逃れるために移住してきた富豪たちの退廃的な姿が生々しい。村上ファンドの村上世彰氏の今も登場する。
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ゴールドマン・サックス 王国の光と影 上
チャールズ・エリス(著) , 斎藤 聖美(訳)
投資銀行業界の覇者ゴールドマン・サックスの130年あまりの歴史を描いた重量級ドキュメンタリー。記述は中立・公正で、会社が危機にあるときトップの座を放り出したスティーブ・フリードマンへの批判やコーザイン追放劇など、どろどろした暗闘や失敗も踏み込んで描かれている。
ブックキュレーター
作家 黒木亮1957年北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学(中東研究科)修士。銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国内外の金融案件を手がける。2000年国際協調融資の攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。主な作品に『巨大投資銀行』『排出権商人』『鉄のあけぼの』『法服の王国』など。大学時代は箱根駅伝に2度出場し、ランナーとしての半生を『冬の喝采』に綴っている。1988年よりロンドン在住。(作品一覧はこちら)
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