理系でなくても楽しめる。IT業界をのぞけるコミック

主人公は、プログラマーとして小さな会社に入社したばかりです。社長は、なんと女子高校生ながら天才SEで、新商品の開発の真っ最中。主人公は働きながら技術を学ぶとともに、SEの仕事がクライアントに対する企画や交渉に及ぶことを教わっていきます。IT業界で働くには技術＋ビジネスセンスも必要だということが描かれています。

主人公はもとIT会社の社員でしたが、動画投稿サイトで犯行の予告動画を投稿しはじめます。犯行を阻止すべく警察は奔走しますが、ネット上では次第に主人公の犯行に賛成するユーザーが増えていきます。ネット経由のテロリズムに関する攻防と、犯行予告やツイッター炎上などIT業界の描写がとてもリアルです。

IT業界の雄Apple社の共同設立者 ジョブズが主人公です。アイザックソンが書いた世界的ベストセラー伝記本をベースに、これまであまり語られなかったApple以前のジョブズの姿も丁寧に描いています。過激と言われたジョブズの生涯を客観的な視点からとらえ、淡々とした絵柄でIT業界の創成期を描いたコミックです。

主人公は18歳の天才ハッカーです。高校中退、家族なし、バイトもクビという状況で、ハッキング能力を見込んだ投資家に拾われます。主人公が天才的なプログラミング技術を駆使してネット上の敵と戦う姿は、ドラマチック。海外からのサイバー攻撃やATMのクラッキングなど、ITと犯罪に関する問題も浮き彫りになっています。

主人公は理系のSEです。忙しい日常をやや自虐的にコミック化しています。納期とクライアントに追われる理系サラリーマンのやりづらさ、IT業界の過酷さがコミカルに描かれています。専門分野では絶対に他人に負けたくないなど、文系にはややわかりにくい理系の行動もコミカルに分析されていて、文系の人も同感しやすい内容です。