ブックキュレーターアラビア語通訳・翻訳家 マイサラ・アフィーフィー
中東を通して、世界を知る
いま中東は大変なことになっている。パレスチナ問題、第一次と第二次の湾岸戦争そしてイラク戦争。2010年の暮れから始まった、いわゆるアラブの春。その結果いくつかの国が内戦状態に。複雑すぎる中東情勢を理解するのは簡単なことではない。今回紹介するのはそんな中東問題を知るうえでの格好の手引き。ぜひご一読を。
- 19
- お気に入り
- 3359
- 閲覧数
-
アルカイダ幹部との接触や交渉の末、インタービューを成功し、この取材で中東衛星テレビ局アルジャジーラが世界中から脚光を浴びた。そのアルジャジーラの元記者、フーダ氏が、その詳細な経緯をみずから語っている。謎めいた中東事情をわかりやすく紐解いた一冊だ。
-
この書籍は短編小説とエッセイからなっているもので、いま世界中を悩ませている課題を追究する。イスラム教徒の父とイギリス人の母との間で、ロンドンに生まれた著者。ヨーロッパ生まれのイスラム教徒二世代が、原理主義組織に流れる背景と原因に迫り、その対策を提言する貴重な本。
-
マックス・ヴェーバーが確立した宗教社会学という学問の手法に則って、世界のさまざまな宗教を比較し、それぞれの宗教が出張する教義を説明する。特に、キリスト教とイスラム教(の中でユダヤ教も)に深く踏み込んでいる。
-
元外交官の著者は、アラビア語が堪能で、アラブ諸国にある数多くの日本大使館で要職を歴任している。アラブ人と中東を知りつくした日本人として名高い。民主化を求めて勃発したアラブの春以前に、著者はこの本でアラブの民主化における、メディアの果たすべき役割を論じている。
ブックキュレーター
アラビア語通訳・翻訳家 マイサラ・アフィーフィーアラビア語通訳・翻訳家。1971年、エジプト・カイロ生まれ。カイロ大学地球物理学科卒業。在エジプト大使館で日本語を学ぶ。1996年、留学生として来日。1999年からフリーランスの翻訳家となる。平野啓一郎の『日蝕』、三島由紀夫の『志賀寺上人の恋』、小室直樹の著作等、幅広く翻訳を手がけた。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です