ブックキュレータータレント 藤岡みなみ
広大な本の海に溺れる本
いつものようにお気に入りの作家や好きなジャンルの本を選ぶのもいいけれど、もっともっと遠いところに連れて行ってくれる不思議な本が世の中にはたくさんあるみたいです。広すぎる本の世界を旅するための地図やヒントになる、もしくはその海の広さ深さに途方にくれながらも、ますます本が好きになる本を集めてみました。
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だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ
都築 響一(著)
都築響一さんといえば、珍スポットや街角の名もなきアートや人々に光を当てる天才ですが、本にも珍スポットがあるんだ!とハッとさせられます。紹介されている本はもう絶版になっているものも多いようです。変な本は目があった時に買わないと、不思議な柄の野良猫のように、もう二度と会えないかもしれない。
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はるか南の海のかなたに愉快な本の大陸がある 墨瓦蠟泥加書誌
宮田 珠己(著)
ボケていないのに面白い学術本ブックガイド。本を読んでいて知らない世界や文化、思考に出会ったとき、確かに自分にとっては新大陸発見ぐらいの感動がありますよね。都築響一さんといい宮田珠己さんといい、旅が得意な人は本の旅も抜群に上手いなあと思います。
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他の場所では一度も紹介されたことのない(発売後の現在も絶対にどこにも書いていない)、個性的な本屋さん22店のガイド。この本を作った人たち、本と本屋さんが大好きでたまらないんだろうなあ、そして、私も好きだぜ!というほくほくした気持ちが止まらない本です。
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書店ほどたのしい商売はない
上村 卓夫(著)
2017年2月、大好きだった阿佐ヶ谷の「書原」が閉店してしまった・・・(ビルの耐震強度建替のため)。それ自体が生き物のような、脳みそに迷い込んだような、刺激的な書店でした。10年前の本ですが、書原の社長・上村卓夫さんが本屋という仕事や大型書店に対抗する棚づくりの工夫になどついて結構赤裸々に語っています。
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ズルをする方法の本ではないのです。最初から一貫して、本は読まない方がいいということを主張しておきながら、最後までしっかり読ませる面白さ!その矛盾が痛快。読み終わった後も、これからも本は最後まで読んでから紹介しようという考えは変わらないのですが、膨大な本の世界を歩くためのヒントがたくさんありました。
ブックキュレーター
タレント 藤岡みなみ1988年生まれ。タレント、エッセイストなどとして活動。2015年ラジオ番組表好きなDJランキングAM部門第1位。時間SFと縄文時代が好きで、2019年からタイムトラベル専門書店utoutoをはじめる。著書に『藤岡みなみの穴場ハンターが行く!in北海道』(北海道新聞社)、『シャプラニール流 人生を変える働き方』(エスプレ)がある。
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