妖怪・怪異の類が目を惹く、和風ファンタジーコミック

妖怪が見える少年・夏目。祖母の遺した友人帳を狙う妖怪に追われ、用心棒の妖怪・ニャンコ先生とともに波乱の日々を送ります。2人の元へ絶えず訪れるさまざまな妖怪たち。妖怪が姿を見せるたびに、牧歌的な日本の田舎の空気感は、妖しげで幻想的な世界観に一変し、妖怪と隣り合わせにある和の風景が漫喫できます。

舞台は地獄、主人公は鬼。和服をあつらえ、角の生えた額に三白眼の容姿が特徴的な主人公・鬼灯。彼は地獄で閻魔大王の第一補佐官を務めます。あふれ返る亡者に容赦なくドSを発揮して、仕事に励む鬼灯。地獄の日常風景を、鬼灯を中心とした多種多様な獄卒とともに描いた、日本における死後の世界が題材のファンタジーです。

江戸から明治の日本をモデルにした舞台設定。さまざまな怪異を引き起こす蟲と対峙しながら、各地を放浪する蟲師のギンコ。鬱蒼とした深い森、広がる空と海。日本の自然豊かな原風景と、八百万の概念を感じさせる蟲の存在。和風ファンタジーでも独特の、どこか神道の雰囲気が漂う、そんな作風のコミックです。

アヤカシを引き寄せる体質の君尋。願いを叶える店の店主で、煙管と酒が目印の侑子。体質の改善を願った君尋は、対価として侑子の店でのバイトを強制されます。登場するアヤカシたちには、童話や寓話がモチーフのものが散見されます。小さい頃に絵本で見た物の怪たちとまた出会える、そんな楽しみのある物語です。

借金で住む家を失った女子高生・奈々生。とある事情から、廃神社に住み土地神の仕事を代行することになります。学業と並行して退魔や縁結びの腕を磨く奈々生。彼女が出会う風神、雷神、天狗、白蛇など、日本由来の神々や妖怪たち。日本神話が下敷きにされており、時を超えて紡がれる和風ファンタジーの軌跡が感じられます。