ブックキュレーター漫画家 倉田真由美
やられた!本気で笑えるギャグ漫画5選
私は一応ギャグ漫画家という肩書なので、他のことのほうがメインになりつつある現在妙な焦りのようなものがあります。そんな私にとって好きだけどきついのが、他の人が描いたギャグ漫画を読む時間。だから寝る前には読めないんですよね、ギャグって。脳が興奮しちゃって。でも面白いのに当たるとやっぱり嬉しいし、いろんな人に教えたくなっちゃいます。ギャグって消耗品だから、ストーリー漫画とはまた違う創作のしんどさってあると思います。長く読まれるのは難しいですしね。でも本当は、昔のギャグ漫画を今の若い人にも読んでもらいたいんですよ。『シェイプアップ乱』とか。ギャグ漫画家(一応)の私がお薦めするギャグ漫画5選。
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いやほんと、「やられた!」という感じの漫画でした。絵は私と大差ないアレな感じですが、でも内容にマッチしていてすごく味があるんですよね。痛い!と頭を抱えたくなるような女の生活が、リアルじゃない絵で実にリアルに描かれています。まじで、痛いわー。
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これ、私が子供の頃の「りぼん」に連載されていた漫画ですが、初めて読んだときの衝撃は忘れられません。絵は「りぼん」の常識を覆す下手さ。そしてその内容はさらにさらに常識破りのハードなギャグ。お腹を抱えて笑うという経験はこの漫画が初めてさせてくれたかもしれないなと思います。「りぼん」愛読者の間では未だに語り継がれる伝説の少女漫画ギャグです。
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故人になってしまわれましたが、作者の波南カンコさんは大変鋭いギャグセンスの持ち主で、私も漫画を描く上で多大な影響を受けました。昔の漫画ですが、今でも老若男女楽しめる4コマだと思います。なまぬるい4コマとは一線を画す名作です。
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今更ですが、やはりギャグといえば押さえておかなくてはならない、ギャグマンガの世界のエポックメイキングとなった名作。ともかく全てが新しく、尖がっていました。私はこの作品が連載されていた「ヤンマガ」がデビューなので、思いもひとしおです。同じ雑誌に載ったことがあるというのは大変光栄なことです。本人にお目にかかったことはないんですけど。
ブックキュレーター
漫画家 倉田真由美大学卒業後、「ヤングマガジンギャグ大賞」に応募し大賞受賞。2000年ダメ男を好きになる女たちを描いた『だめんず・うぉ~か~』連載開始。その後も『もんぺ町ヨメトメうぉ~ず』、アイドル漫画『終末アイドルフルフル9』『トーキョーはらへり散歩』『くらたまの恋愛やり直し!!塾』など、多数の漫画や書籍を執筆。現在は執筆活動のほかにテレビ・ラジオ出演、トークショーと多方面で活躍中。趣味は読書で好きなジャンルはミステリー、ホラー、好きな作家は貴志祐介、前川裕、小野不由美。
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