ブックキュレーター編集者 上林達也
読むことと考えることのスリルを味わいませんか
他人である著者の思考や知識が記された本を読むと、自分では絶対にたどり着けなかったところまで運んでもらえたような感覚を得られる時があります。「そうか、この場所からはこんな風に世界が見えるのか!」という驚きやスリル。そのような刺激を与えてくれた本を挙げました。
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人間・この劇的なるもの 改版
福田 恆存(著)
思想家・翻訳家として活躍した著者のマスターピース。主に『ハムレット』を通して、人間の自由や幸福を世界に位置づけていく文章に圧倒されます。私にとっては何度読んでも発見のある本であり、さほど厚くないために若い人にも読んでほしいと思います。
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サルトル、鈴木大拙、星新一、マクルーハン、三木清、養老孟司・・・多くの書き手の文章を巧みに活用して、思考のパターンを抽出しようとする異色の文章読本です。膨大な思考のエッセンスが、コンパクトな道具箱としてここにまとめられ、読者に使われるのを待っています。
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言葉はこうして生き残った
河野 通和(著)
ベテラン編集者がメールマガジンで連載したコラムを精選して、まとめられた一冊です。著者が、読み、歩き、会い、見聞きしたことが、丁寧な筆致で綴られています。通読することで、出版業界の今昔も浮き上がってくることでしょう。
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政治と文学がきわめて密接に関わっていたラテンアメリカ。その激動の百年を、ボルヘスやガルシア・マルケス、ボラーニョといった多くの作家と作品などを通して、立体的に描き出した一冊です。日本の文学史と比べてみても、きっと面白いはずです。
ブックキュレーター
編集者 上林達也1977年生まれ。印刷会社、出版社を経て現在は中央公論新社で新書を編集。
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