努力はすごいが、やっぱり変!?クセのあるマンガ家が描かれたコミック

人気マンガ家の父をもつ町蔵が転校した先で出会ったのは、マンガの才能にあふれる鉄男。2人は組んでプロデビューを目指しますが、マンガ作りに没頭するあまり学校をサボり、幼馴染の友達との関係にもどんどん変化が表れます。特に鉄男は休みを取らず、機械のようにマンガを描き続けるほど。マンガへの愛と執着が伝わってきます。

マンガ家を目指す睦は、アシスタント修行中。レギュラーの先生のほかにも多くのマンガ家の元を訪れて、作品作りを支えます。悲観的で原稿が仕上がるか不安で泣き出す男性ギャグマンガ家、締め切りギリギリに濡れ場表現にこだわり出す女性BL作家、料理を振る舞って人を太らせるグルメマンガ家など、変わったマンガ家の様子がうかがえます。

55歳の大ベテラン少女マンガ家・御堂アン。恋や体調、売れ行き、苦手な男性編集長との微妙な関係に悩みながらも日々マンガを描く姿に、ベテラン作家の意地を感じる物語です。ネーム作りに行き詰まると謎の生命体「ジョルジュ」が登場。妄想か妖精か、未知の生命体をすんなり受け入れるのは、マンガ家ならではかもしれません。

青森から上京してきた優子は高校生少女マンガ家。それが同級生男子2人にばれて、2人とイケメン担当者に支えられながらマンガ家として成長していきます。実は優子は男性アイドルの大ファン。優子のマンガはすべてアイドルを相手役として自分の願望を描いたものでした。優子の見事なアイドルオタクっぷりに脱帽してしまいます。

かおるは少女マンガ新人賞を受賞しましたが、それは兄が描いたBLマンガで勝手に応募されたものでした。毎回ネーム作りに悩むかおるに対して、マンガに強い憧れも執着もないのに、簡単に超一流級のアイデア次々と思いつく飄々とした天才肌の兄。対照的な2人のマンガ作りの様子が描かれています。