ブックキュレーター作家 内藤了
まさか作家になるなんて。惹きつけられて、魅せられて
小さな頃から最近まで。こんな話を書いてみたいと触発された本をご紹介。
面白い作品に出会えたことが、今の自分を作っている。
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空気一枚隔てた場所に、たまさか現れる異次元の物語。
怪談はもっとも身近な非日常であり、土地の湿り気や香しさを哀しみという靄で覆って、人間とは何なのか、幾度も繰り返し問いかけてくる。 -
マンスフィールド短編集に収録されている『園遊会』。
華やかな園遊会の日にも、ほんのわずか離れた場所で人は死ぬ。変わらないものと変われないもの、変わって欲しくないものや、変わってはいけないものの狭間で人は生きる。まだ幼かった自分に『何か』を与えてくれた、空気感の濃い一作だ。 -
クリスマス。帰省を楽しみにしていた少年に届いたものは、電車賃ではなく、チョコレート一杯分のお小遣いだった。登場人物に感情移入してしまい、本を読みながら初めて大声で笑った作品。その後も、泣いて、笑って、忙しかった。
ブックキュレーター
作家 内藤了2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー。ほかの著書に、『ON』につづく「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』、同シリーズスピンオフの『パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子』、「よろず建物因縁帳」シリーズの『鬼の蔵』がある。『きっと、夢にみる 競作集〈怪談実話系〉』にも参加している。2017年夏の新刊予定に、「よろず~」シリーズ第2弾の『首洗い滝』、「猟奇~」シリーズ第8弾の『MIX』がある。
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