恋人のありがたさを痛感。切なすぎて、幸せを願わずにはいられない恋愛コミック

外見は20代女性のすずですが、実は398年生きている不老不死者。幼い頃からすずに懐いていた男の子・サクは、成長とともに彼女に恋をしていきます。両想いだからこそ、化け物のような自分からサクを遠ざけようとするすずと、彼女にどんなに邪険に扱われても笑顔でいるやさしいサク。2人の幸せを願わずにはいられない物語です。

母の死をきっかけにピアノを弾けなくなった高校生ピアニストの有馬と、奔放ながら才能ある演奏家・かをりが出会い、物語は動き出します。演奏を通して惹かれ合う2人の恋を、かをりの抱える秘密が大きく揺るがします。かをりに後押しされて再び演奏と向き合う有馬、奔放に見えて繊細なかをりの恋と青春を応援したくなります。

幼馴染同士のたくま、まゆは、8歳の頃に結婚を約束し合った相思相愛の高校生です。しかし実はたくまは心臓病で20歳まで生きられない体だったのです。幸せになってほしいから、まゆを遠ざけるたくま。幸せにしたいから離れないまゆ。2人の強い思いに感動しつつ、その恋の成熟を心から願ってしまいます。

天真爛漫な女子高生・桜良と内向的な高校生の「僕」は、ある秘密の共有から仲を深めていきます。桜良に振り回されながら彼女を大切に思っていく「僕」。そんな「僕」に思いを寄せはじめる桜良の淡い恋に胸キュンしつつ、桜良の秘密や本のタイトルがもたらす予想外の展開に、涙を流さずにはいられません。

主人公の蛍は、6歳のときに森で迷子になった際に助けてくれた少年・ギンに恋をします。しかしギンは人に触れると体が消滅してしまう人ならざる存在。高校生に成長した蛍とギンはお互いを思っているのに触れることすらできません。生きている限り結ばれない2人の恋の行き着く先を、最後まで見守りたくなる一冊です。