ブックキュレーターhonto編集員
大学生のうちに読んでおこう。本物の「知」を手なずけるための本
感情に左右されず、真偽不明の情報に流されず、いかに本物の「知」を手なずけるか。それが大学生の間に身につけるべき技術といえるでしょう。そのためにはいわゆる一般常識も、一度カッコに括ってしまわなくてはいけないケースがあるのです。ここでは、そんな知の始まりを言祝ぐ本を紹介します。
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知の編集術 発想・思考を生み出す技法
松岡 正剛(著)
「知」の鮮度を生かしたまま、その「知」をいかに魅力的に見せるか?編集工学研究所所長の松岡正剛が、その手法について語った一冊です。自分にとって魅力的に見えるアイデアを、他人にもわかるように伝えるのが表現だとするならば、本書はその手法を多角的に伝えてくれています。情報は装ってなんぼ、ということがわかるでしょう。
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日本では、マジメに勉強すること=空気読めないオタク、というイメージが少なからず横行しています。しかし空気を読んで、いったいどんなメリットがあるのでしょう。あるとすれば、その場を無難にやりすごせることくらい。本書の主張は一つ。「空気は読むな」ということです。
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論文作法 調査・研究・執筆の技術と手順
ウンベルト・エコ(著) , 谷口 勇(訳)
本格ミステリー小説『薔薇の名前』で一躍有名になった記号学者ウンベルト・エーコによる、論文の書き方指南の本です。妥協ない卒論を書きたいと思っている大学生は、ぜひ読んでみてください。自らで発見したことを他人にわかりやすく発表するためのマナーを、本書で知ることができるでしょう。
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必読書150
柄谷 行人(ほか著)
大学生の教養のなさや一般常識の欠落を嘆くのは、もはや時候のあいさつのようになっています。それも時代の変化なのだから仕方がない・・・という風潮に真っ向から抗っているような一冊です。「最低これだけは読んでおくべし」というブックガイドとともに、「君たちの知力を信じている」というメッセージがヒシヒシと伝わってきます。
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