ブックキュレーターhonto編集員
1コマがまるで絵画のよう!アートな感性を刺激されるコミック
コミックは、ストーリーやキャラクターのおもしろさはもちろんですが、絵を楽しめるのが大きな魅力です。画力の高さや画の構成力が個性的で、額縁に入れられて美術館に飾られていてもおかしくないようなものも数多くあります。そのなかから厳選して、物語の世界観が見事に表現され、アートな感性が刺激されるコミックを紹介します。
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黄色い本 ジャック・チボーという名の友人 (アフタヌーンKCデラックス)
高野 文子(著)
とある女子高生が小説『チボー家の人々』を読み進めていくお話。必要のない線を極限まで削ったようなシンプルな線と、隙間の白が印象的な画法で描かれています。小説を静かにただ読み進めていくだけですが、その画法によって感情移入できる不思議な感覚。どこかゆるさを感じられる、かわいらしい世界観に作りあげられています。
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サマーブロンド 四つの短篇
エイドリアン・トミネ(著) , 長澤 あかね(訳)
ストーカーまがいのことをする小説家や、仕事をクビになり、いたずら電話をかけることに夢中になる女性などを描いたアメリカのコミックです。人物たちの心の闇をはっきりと、しかしどこか夢の中を見ているように、力強い線と陰影のはっきりした絵柄で表現。寂しさがひしひし伝わってきて、心に突き刺さる短編集です。
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アンカル
アレハンドロ・ホドロフスキー(作) , メビウス(画) , 古川 晴子(訳、本文デザイン)
とある私立探偵が、ひょんなことから謎の生命体「アンカル」を手に入れ、そのアンカルを中心に宇宙人、国家、ゲリラ組織などがからみ合い、宇宙戦争に発展していくさまを描いた物語。全編カラーで、細部まで書き込まれた絵と大胆な原色使いによって描かれる近未来都市や巨大宇宙船などは、1枚の絵画を見ているようです。
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