人体は神秘の塊!!生命や身体の不思議に楽しく触れられる本

不死細胞は「いくら培養しても半永久的に増殖し続ける細胞」です。本書は不死細胞「ヒーラ」のもとになるガン細胞を採取された黒人女性の生涯、ヒーラがガン治療やクローン研究など医学にもたらした進歩を追跡。「切り離された細胞が本人の死後も生き続ける不思議」や「ヒーラの旺盛な増殖力の謎」に触れられます。

平均寿命100歳以上、人が150歳まで生きる未来を多角的に論じる一冊です。再生医療、遺伝子操作など「人類が死を克服するための最新技術」を解説します。自分の細胞を培養して気管や膀胱などの臓器や組織を再生する技術などに驚き、すでに科学は人体の限界を超えたのではないか、と思わされます。

レース中の多重クラッシュ事故から、奇跡の生還を果たしたレーサーによる記録。瀕死の重傷を負いながらも回復へ向かっていく、人体の強さに驚嘆します。体だけでなく、絶望の淵からはい上がる強靭な精神力にも感服。追い詰められた体と心がよみがえる過程を記した本書には、人体の不思議と秘められた力が詰まっています。

細胞を擬人化し、体内での働きを描いたコミックです。白血球、赤血球、B細胞、T細胞などが活躍してインフルエンザウイルスや肺炎球菌を撃退。病気やケガをしたとき、体内で何が起こっているかを楽しく学べます。細胞が休みなく働いているから健康が保たれることをリアルに想像でき、人体の神秘とドラマに驚かされるはずです。

主人公は産科医・鴻鳥サクラ。本書には事情を抱えた母親や障がいをもつ新生児など、さまざまなケースが登場します。読めば「無事に生まれ、育つことが当たり前でない」とあらためて気づき、生命の偉大さに畏敬の念を抱かずにはいられません。人体の神秘の根源ともいうべき「妊娠・出産」の仕組みや、困難がわかる一冊です。