ブックキュレーター経営者 三木雄信
最近、なんだが酷く劣化しているような日本の組織について考えてみる
最近、皆さんは日本社会全体が酷く劣化しているような気がしませんか?私は、その原因はあらゆる組織で現場主義に精神主義、言い換えれば反知性主義が結びつきつつあるからと思っています。私は今後、日本の社会がよりよくなるためには現場主導の合理主義とテクノロジーが融合が必要と考えています。そんな思考を共有するための5冊です。
- 17
- お気に入り
- 2882
- 閲覧数
-
第二次大戦の各局面で「なぜ」日本軍が負けたかを組織論的に研究した本です。読むと「変化する環境に戦略的に適応できない」「組織幹部の感情論による身内志向」「テクノロジーの軽視」など日本軍と現在の日本の組織との共通点が多く、愕然とさせられます。
-
終戦直前の日本軍の中で特攻を拒否し、合理的かつ科学的に戦い続けた指導官美濃部少佐と隊員たちのお話です。実は、当時の日本軍の航空機の稼働率は30%台で、また特攻で沖縄までたどりつくことすら一苦労という機体整備状態に驚きます。現場志向の精神主義で総力戦に勝利することは無理だったことを痛感させられます。
-
トヨタ生産方式を研究し、情報技術を活用することでアメリカの製造業やサービス業にも適用できる手法「ビジネス・プロセス・リエンジニアリング」としてまとめた本。私は、大学のゼミで輪読し、卒業論文も「日本的リエンジニアリング」で書きました。今の私の思考のベースになっている本です。
-
ソフトバンク時代に私が孫社長から学び、自分自身でも実行してきた仕事術をPDCAの観点でまとめた本。上の4冊の本について思い出しながらこの本を書きました。「今、日本企業に必要なことは環境変化を一番知っている現場主導の合理主義経営」ということを経営書でなく実践論として書きました。
ブックキュレーター
経営者 三木雄信1972年福岡生まれ。東京大学経済学部卒業。三菱地所を経てソフトバンクに入社。元ソフトバンク社長室長。マイクロソフトとのジョイントベンチャーや、ナスダック・ジャパン、日本債券信用銀行買収、およびソフトバンクの通信事業参入のベースとなったブロードバンド事業のプロジェクトマネージャーを務める。2006年にジャパン・フラッグシップ・プロジェクト(株)を設立し、同社代表取締役に就任。同年、子会社のトライオン(株)を設立し、2013年に英会話スクール事業に進出。2015年には英語学習1年完全サポートプログラム『TORAIZ(トライズ)』を開始し、日本の英語教育を抜本的にかえていくことを目指している。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です