ブックキュレーターhonto編集員
教科書に載らない歴史がある!身近なものが世界を変えてきたことを知る本
いわゆる偉人や歴史的な出来事ではなく、「モノ」に焦点を当てることで、世界の歴史の意外な一面を教えてくれる本を集めました。普段身近だったり、現代では当たり前に使っているモノが歴史を変えてきたさまは、まるでドラマチックな映画のよう。世界史に興味がない方や苦手だった方でも楽しめる本ばかりです。
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1956年、アメリカである1人の男が考え出したコンテナ。それは、人手に頼っていた非効率な港湾作業を一気に機械化し、一つの箱で海上と陸上の輸送を効率的に結びつける、画期的な発明でした。本書は、そのコンテナが物流界のみならず、世界の経済システムを一変させ、グローバル経済の進展を支えていく過程を追います。
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歴史を6つの飲み物で読み解いた一冊です。たとえば大航海時代に、古代の錬金術をもとにして誕生したというウィスキーやラム。北米の植民地では奴隷売買の通貨としても利用され、やがて政治的対立を招き、アメリカ建国の要因になっていきます。その他、コーヒーやコーラなど身近な飲み物たちの意外な過去に驚かされます。
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コロンブスの大西洋航路発見を機に、アメリカ大陸からヨーロッパに伝来したさまざまな植物たち。効率のよいエネルギー源として、人口増加と国力増強をもたらし、キリスト教文明による世界支配の原動力となったジャガイモ。自動車のタイヤに使われたゴム。小さな種子たちが世界を変えていくさまが、詳細に描かれています。
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19世紀にアメリカで発明されたトラクターが、世界におよぼした影響に迫る一冊です。数千年にわたる農作業の手間から人類を解放しただけでなく、第二次大戦時には戦車を生むヒントになり、ファシズムや共産主義の政治シンボルにも利用されたトラクター。音楽など文化への影響もあわせて、その功罪両面が描かれています。
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