ブックキュレーター漫画家 倉田真由美
名作でしか成立しない!「2」もの
先日、とあるメジャーな温泉旅館に家族で宿泊したときのこと。温泉に入れる時刻が24時までだったので、娘が寝てから夫と交代で行くことにしました。夕食前に娘と一度は入ったんですが、時間もなかったし烏の行水で終わったので、改めて独りでゆっくり入るために。私が娘を寝かせている間、先に夫が行ったんですが、これがなかなか帰ってこない。いつも長風呂なほうじゃないくせに、2時間近く戻らないんです。イライラしながら待っていると、23時半頃に「いやー、面白かった」と言いながらやっとドアの開く音が。「何してたの!?もう温泉終わっちゃうじゃん」私が責め立てると、「漫画コーナーで『あずみ2』を読んでたんだよ。うちに『あずみ』はあるけど2はないからさ」と夫。はぁ~!?こっちはずっと待ってたんですけど!もっと文句を言いたかったですが、時間が迫っているので慌てて大浴場へ走りました。なんとか入ることは出来ましたが、ゆっくりなんてするどころじゃなく、髪を洗うのが精一杯。部屋に戻ると夫は当然ぐうぐう寝ていて、ますます私の怒りは収まらないのでした。私も『あずみ2』読みたかったし!
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私も夫も小学生頃、はまりにはまった「リンかけ」続編です。大好きな剣崎と菊の息子が主人公。ニヒルでクールな剣崎より、ちょっとおちゃめな菊っぽい感じがいかにも主人公キャラでいいんですが、やっぱり当時の思い入れが強すぎて読みながらいろいろ辛いものがありました。なんだろうなあ。夫はこのシリーズ、読むことが出来なかったようです(やっぱり思い入れが強すぎて)。
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新ドーベルマン刑事 1 (NICHIBUN COMICS)
平松 伸二(作・画) , 武論尊(原案)
タイトル見た時、「え!?」って二度見してしまいました。だってあのドーベルマン刑事が携帯もスマホのこの時代に甦ってきたんですよ?びっくりしますよ。初代ドーベルマンの集英社ではなく、ニチブンコミックスになっているのが大人の世界観になったということなのかもしれません。
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正確には「2」ではないですが、あのGTOがもう一度読める!ということで。GTOの入院期間(入院しちゃいないけど)の14日の間に起きた出来事です。相変わらず女の子は可愛いのに最悪に性格悪くてイライラさせられますが、やっぱり安定の鬼塚英吉です。誰が彼の童貞を奪うのかなあ。そこ、いつか描いてほしいなあ。『バキ SAGA』みたいに。
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山で鳥獣を撃つ猟師になった作者が、次は海で魚を突く!次々しびれることをやってくれちゃいます。私も憧れてるんですよねー、このくらいの、冒険とまではいかないけどちょっとしたワイルドライフ。山賊生活のリアルが、胸に熱いものを灯してくれます。普段「女でよかった」としか思わないけど、冒険や探検、猟や狩りなんかは腕力のある男のほうが圧倒的に有利なので、ちょっとだけ羨ましくなるのでした。
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何度も読み返した漫画トップ3に入る「ジョジョ」ですが、一番好きなのは空条承太郎の第3部です。ストーンオーシャンは第6部で、承太郎は徐倫のお父さんとして登場します。この「徐倫」シリーズ、「主人公を女にした」というところが衝撃だったんですよね。当時の「少年ジャンプ」では、例外中の例外(あ、『シェイプアップ乱』もあったけど)でしょう。唯一の女性主人公のジョジョ、女性らしいエピソードも多くやっぱり何度も読み返しています。
ブックキュレーター
漫画家 倉田真由美大学卒業後、「ヤングマガジンギャグ大賞」に応募し大賞受賞。2000年ダメ男を好きになる女たちを描いた『だめんず・うぉ~か~』連載開始。その後も『もんぺ町ヨメトメうぉ~ず』、アイドル漫画『終末アイドルフルフル9』『トーキョーはらへり散歩』『くらたまの恋愛やり直し!!塾』など、多数の漫画や書籍を執筆。現在は執筆活動のほかにテレビ・ラジオ出演、トークショーと多方面で活躍中。趣味は読書で好きなジャンルはミステリー、ホラー、好きな作家は貴志祐介、前川裕、小野不由美。
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