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『指輪物語』だけじゃない!トールキンの知られざる名作群
J.R.R.トールキンといえば映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作にもなった『指輪物語』が有名ですが、実はほかにもいろいろな物語を書いているのです。ちょっと知られているものから、「何なにそれ!?」と思うようなマニアックなものまで、「中つ国」の世界をより深く理解できるようになる本を紹介します。
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『指輪物語』の前日譚として知られるこの物語は、フロドの叔父であるビルボが主人公です。映画『ホビット』の効果もあり、今ではかなり有名になりました。本書は5年以上かけて書かれ、のちに『指輪物語』が出版されるとつじつま合わせのために何回も改訂されたのです。作家トールキンを有名にした「中つ国」を舞台にした最初の物語です。
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作家である前に、トールキンはオックスフォード大学の古英語の教授でした。本書は作家になる前のトールキンが研究者として出版したものです。「アーサー王物語」に登場するガウェイン卿を主人公にした中世の物語を、トールキン自らの言葉で語り直しています。山本史郎の翻訳も光ります。
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自分の4人の子どもたちのために、トールキンは毎年サンタクロースのふりをして手紙を書いていました。その手紙を大事に取っておいた子どもたちが、大人になってから出版したのが本書です。寒さのために文字が震えていたり、トナカイが鼻かぜをひいたり。『指輪物語』の著者が書いたの?とびっくりするような、おちゃめな手紙ばかりです。
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「ベーオウルフ物語」は8世紀頃に書かれた、イギリス最古の物語とも言われています。そして、トールキンが大学教授として生涯研究し続けた作品でした。さらに『ホビットの冒険』の下敷きになったとも目されています。トールキンの新たな解釈で語り直された昔々の物語です。
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『ホビットの冒険』『指輪物語』よりはるか昔の、「中つ国」創世の物語です。『指輪物語』でおなじみのサウロンやガラドリエルが登場する神話の時代が舞台となっていて、実は『ホビットの冒険』より前に書かれ始め、最期まで修正し続けられていました。息子の手により出版された、トールキンが生涯をかけた一冊です。
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