ブックキュレーター児童文学作家 くすのきしげのり
たがいに生かされながら生きている すべての愛しきLifeへ
22歳。「人生」ということを考えたとき、これからの様々な出会いや出来事への期待とともに、そこには、静かな孤独と不安がありました。50代も半ばを過ぎた今、振り返ってみると、人生は、「人が生きる」ということだけではなく、一人ひとりが、それぞれの時間の流れの中で、人と関わりあいながら生きることであり、言いかえれば、「人は、(生かされながら)生きている」ということだと思うのです。
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いまからともだち
くすのき しげのり(さく) , たるいし まこ(え)
山の分校に転校してきた「はるか」。『てんこうは、いやだった。こんな いなかの、ちいさな「ぶんこう」なんかに きたくなかった。でも、まえのがっこうが、すきだったわけじゃない』そんな はるかを、新しい友だちとして喜んで迎えてくれるみんな。素直で寛容なみんなのようすに、はるかの心のバリアがなくなっていきます。
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てん
ピーター・レイノルズ(作) , 谷川 俊太郎(訳)
ワシテは、授業中に何も絵を描くことができません。そんなワシテに、先生は、「なにかしるしをつけてみて。」と言います。ワシテは、開けたこともない絵の具セットを開けて「てん」を描いていきます。次々に描いていくワシテの「てん」は、やがて大評判になりました。だれもが、可能性を秘めていることに気づかせてくれるお話です。
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フォルカー先生は、いままでの先生とは違い、トリシャの絵の才能を誉め、いじめられていたトリシャを守ってくれました。そしてトリシャの学習障害に気づいたフォルカー先生との放課後の特訓で、トリシャは「本を読む」ことができるようになるのです。著者パトリシア・ポラッコの自伝的作品です。
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人間なんておかしいね 人生の言葉(こころ)
やなせ たかし(著)
『ぼくが旅立つとき/母は門口で手をふっていた/ぼくは後をもみずに歩いた/こらえきれずにふりむくと母はまだたっていた/胸のまえで合掌して/けんめいにいのっていた』本書には、やなせ氏の人生における喜びや悲しみ、夢や憧れ、そして人間であることを深く見つめた思いが綴られています。声に出して読みたい言葉が詰まった一冊です。
ブックキュレーター
児童文学作家 くすのきしげのり1961年、徳島県生まれ。小学校教諭、徳島県鳴門市立図書館副館長を経て、現在は児童文学作家として活躍中。2016年に第8回とくしま芸術文化賞受賞。絵本『おこだでませんように』(絵・石井聖岳、小学館)はJBBY賞(バリアフリー部門賞)を受賞。『メガネをかけたら』(絵・たるいしまこ、小学館)とともに全国青少年読書感想文コンクール課題図書となり多くの子ども達に読まれている。絵本作品に、『ともだちやもんな、ぼくら』(絵・福田岩緒、えほんの杜)『みずいろのマフラー』(絵/松成真理子、童心社)『えんまのはいしゃ』(絵・二見正直、偕成社)『ぼくのジィちゃん』(絵・吉田尚令、佼成出版社)『あなたの一日が世界を変える』(絵・古山拓/英訳・花丘ちぐさ、PHP研究所)ほか多数。童話作品に、『ライジング父さん』(絵・松成真理子、フレーベル館)『ニコニコ・ウイルス』(絵・佐竹美保、PHP研究所)『三年一組、春野先生』(絵・下平けーすけ、講談社)『はじけろ! パットライス』(絵・大庭賢哉、あかね書房)など。
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