《中学受験の国語の文章》明治大学付属中野中学の受験で出た本の紹介

なぜ多くの植物は春と秋に花を咲かせるのか？という疑問に対して疑問を解き明かしていく理科的な内容の本でもある。基本植物は暑さや寒さに弱いものが多いことがその理由なのだが、温度変化だと昨今の異常気象で花を咲かせるタイミングを誤ってしまうので、「夜の長さ」をはかっているのだという。H27年1回で出題。

タイタスというゴリラは自分の親が人間に殺された過去がある。記憶力も良くその記憶も残っているのにもかかわらず、人間に対して無邪気で無防備な姿をさらしてくれるのである。それはゴリラが持つ寛容性、しなやかさであり、人間が見習わなければ行けないことがあるという話。H25年1回で出題。

日本人が抱いている森のイメージは実際に行くと異なる。6月の晴天の日でも暗く、気分も沈んでしまう。その理由に、日本は現在木材価格が安い海外から輸入することが主流になっているが、そのことが原因で日本の森は逆に荒れてしまっているという構造に日本人は気づいていないと警告している。H29年1回で出題。

動物の競争には、「上手く生き残るための競争」と「繁殖相手を見つけるための競争」の2つがある。前者の具体例としてナナフシやコノハチョウといった擬態の例がある。後者の例としては、クジャクなどの鳥類にある求愛ダンスがある。H28年1回で出題。

私は高校時代、国学院久我山高校とバスケで試合をした時にプロにはなれないと感じたことを今でも覚えている。スポーツの世界では好きで努力をしているからといってプロになれるとは限らない。そんな厳しい現実を子供達がどう受け入れていくのか？ということについて書かれている。H27年2回で出題。