ブックキュレーター児童文学作家 石崎洋司
石崎洋司が選ぶ、ものがたりを楽しむ5冊
本ぐらい楽しいものはないと思います。だから、ぼくは、子どもたち全員に本好きになってもらいたい。それには、とてつもなく楽しくて、言葉が美しいお話、つまり、作家が考えに考えぬいて書いた物語を読むのが第一歩です。そんな本を集めてみました。
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口げんかばっかりしている男の子と女の子、感じの悪〜いおじさん、そして、ロンドンで暴れまくる魔女と、登場人物がとにかく楽しいファンタジー!ちなみに、これが『ナルニア国物語』のほんとうの第一巻なので、『ライオンと魔女』はこの次に読んでね。
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くまのパディントン
マイケル・ボンド(作) , 松岡 享子(訳) , ペギー・フォートナム(画)
雑踏のパディントン駅に心細そうにぽつんと立っている子ぐま。それだけで胸キュンなのに、彼を迎え入れるブラウン一家の暖かさが最高!映画を見ているように読めるのに、文章がちっとも説明くさくないのもすごい!ぼくにとって永遠のお手本です。
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動物の言葉を教えてくれるオウムのポリネシア、人の言葉を話す魚、運まかせの航海、なぞの浮島・・・。小三の夏休み、台所のひんやりとした板の間にすわりこんだぼくは、息もつかせぬ冒険物語に吸いこまれたのでした。できれば愛蔵版で読んでほしいな。
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小さなスプーンおばさん
アルフ=プリョイセン(作) , 大塚 勇三(訳) , ビョールン=ベルイ(画)
なんの理由もなく、とつぜん小さくなっちゃったおばさん。でも、おばさん、驚くどころか、カラスの女王になったり、キツネをこき使ったり、いろんな動物と友だちになったり。教訓も感動もなし。ただ、とてつもなく楽しいだけという、子どもの本の王様です。
ブックキュレーター
児童文学作家 石崎洋司3月21日東京都生まれ。ぎりぎりでうお座のA型。慶応大学経済学部卒業。『世界の果ての魔女学校』(講談社)で野間児童文芸賞、日本児童文芸家協会賞受賞。手がけた作品に「黒魔女さんが通る!!」シリーズ(講談社青い鳥文庫)などがある。翻訳も多数手がけている。
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