ブックキュレーターミステリ作家・詩人 ほしおさなえ
ほしおさなえが選ぶ、ものがたりを楽しむ5冊
冒険の物語を集めました。リアルでハードな冒険、日常と隣りあわせの冒険、闇の世界への冒険、心の深層への冒険。どれも楽しいだけじゃない、危険があったり、奥に悲しみを秘めていたり。子ども、大人、もっと歳を取ってから。一生に何度も味わえる物語です。
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おおきなきがほしい
佐藤 さとる(ぶん) , 村上 勉(え)
おおきな木に憧れるかおる。おおきな木があったら、ハシゴをかけて小屋を作って、そのなかでパンケーキを焼いて・・・。夢が広がった絵本です。大人になって子どもといっしょに読むと、子どもの夢が膨らむのを眺める親の喜びを感じて、少し涙してしまいました。
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タクシー運転手の松井さんが、いろいろな不思議なお客さんを乗せる物語。いつもの町から不思議な世界に入ってしまい、いつもは見えない大切なものが見えてくる。戦争や環境問題など深い問題もはらんでいて、大人になって再読すると、また別の感慨があります。
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ハロウィーンがやってきた ベスト版
レイ・ブラッドベリ(著) , 伊藤 典夫(訳)
SF作家ブラッドベリの児童向け長編小説。不気味なのにキラキラしてる、怖いけどワクワクする。楽しいだけのお話じゃない、「死」とはなにか考えはじめた人に読んでもらいたい物語です。お話の最後に下した少年たちの決断は、いまも心の奥に刺さっています。
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寝たきりに近い祖母と暮らすコウコ。熱帯魚を飼いはじめると、祖母が少女のような表情を見せるように。並行して語られるむかしの物語。短いけれど、神と悪魔という深い問いを含み、さまざまな仕掛けがはりめぐらされています。読書の楽しみを堪能できる物語。
ブックキュレーター
ミステリ作家・詩人 ほしおさなえ1964年東京都生まれ。ミステリ作家・詩人。1995年『影をめくるとき』が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』にて、第12回鮎川哲也賞最終候補。『空き家課まぼろし譚』、「ものだま探偵団」「活版印刷三日月堂」シリーズなど著作多数。
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